CrimzonCloverとは、同人サークル「四ツ羽根」が制作した同人STGである。
コミックマーケット79(2010年冬)にて頒布された。
2013年4月25日にNESiCA×Liveで新たな要素を追加したものが配信開始された。
2014年6月7日にsteamにてNESiCA×Live版の移植版が発売開始。
2020年10月29日にNintendoSwitchでアレンジモードを追加したものが配信開始され、2021年12月7日にSteamでも配信が開始された。
概要&ゲームシステム
「萌え要素皆無のド直球シューティング」と公式が銘打っている縦スクロール型2Dシューティングゲーム。
自機の名前もTYPE-Ⅰ、TYPE-Ⅱ、TYPE-Ⅲ、TYPE-Zとシンプル。
ストーリーは設定されていないが、敵の機体の名称はNESiCA版公式サイトで公開されている。また自機やボスの簡単な設定がsteamのトレーディングカードに記載されている。
オートボムは搭載されておらず、全体的に弾が多いので、難易度は高い。
3ボタン式で、Aボタンで前方にショット、Bボタンでロックオンレーザー、Cボタンでボムかブレイクモードを発動する。
- ロックオンシュート
Bボタンを押しっぱなしで周囲の敵をロックオンし、ボタンを離すとロックした相手にレーザーやミサイルが飛んでいく。
レイシリーズのレーザーに近いシステム。ショットと同時に使用可能。
ボタンを押している間はオプションの挙動が変わり、自機の移動速度が遅くなるので精密な動きが可能。
照準の展開は自機を中心に行われるため、狙いたい敵の近くにいると素早く集中ロックが可能。 - ブレイクモード&ダブルブレイクモード
ブレイクゲージが100%ある時にCボタンを押すとブレイクモードが発動する。押した瞬間に画面上の弾を全て得点アイテムに変え、更に長い無敵時間が発生する。
ブレイクモード発動中は自機の攻撃力が強化され、得点アイテムの出現個数が増加し、さらにブレイクゲージ下にあるサブゲージが溜まっていればすべてブレイクゲージに変換される。怒首領蜂シリーズのハイパーに近いシステム。
さらにブレイクモード発動中にもう一度ゲージを100%溜めてボタンを押すとダブルブレイクが発動。更に攻撃力が増加し、得点倍率も跳ね上がるが、空中敵の速度も増加する。
ブレイクゲージが50~99%の時(NESiCA版は可変)にCボタンを押すと敵弾を全て破壊する無敵時間のあるボムが発動。ブレイクモード中でもゲージがあれば発動できるが、ダブルブレイクモード中は不可。
ゲームモード
同人版では3つのゲームモードがある。いずれもノーコンティニューで5面ボスを倒すと…?
- ORIGINAL
一番基本的なモード。難易度は中。一面から中々弾の数が多いが、ブレイクモードによる弾消しを使用すれば結構進められる。 - SIMPLE
ブレイクモードを廃止したシンプルなモード。難易度は低から可変。ブレイクゲージがボムゲージになる。ボムゲージの量が多いほど敵の弾速が速くなるようなシステムになっているので、自分で難易度をある程度調節できるようになっている。得点アイテムを稼ごうとすると難易度が跳ね上がる。 - UNLIMITED
得点アイテムを集めてアンロックしないと選べないモード。難易度は高。一面から避けきれない程の弾幕が雨霰のように降り注いでくる。敵をフルロックかそれに一発足りない状態でロックオンシュートで倒すと弾消しが発生するので要所で敵弾を消しながら進める必要がある。
NESiCA×Live移植版
冒険企画局(他にも同人ゲームの「トラブル☆ウィッチーズ」などを移植したりした会社)から2013年4月25日に配信された。
同人版との大きな違いは以下である。
- 新モード「TIME ATTACK」とSIMPLEの代わりに「BOOST」が追加された。
BOOSTモードは難易度が可変するところはSIMPLEと同じだが、ブレイクモードが使用可能(ダブルブレイク不可)。ゲージがMAXになると自動的に発動する。時間制限は無く被弾するかボムを使うまで持続する。ブレイクモード持続時間に応じて得点にボーナスが入るが、敵の撃ち返し弾が増えたりと難易度が上昇していく。
TIME ATTACKモードは専用のステージで制限時間3分以内にどれだけ得点を稼ぐことができるかを競う。残機数無限でブレイク&ダブルブレイクも発動できるが持続時間が短い。残機無限という設定からかスタート+A+B+C+下ボタンを三秒間押し続けると強制終了できる。しかも開始一分以内ならスタート+A+B+Cで一回だけリスタートできるとスコアラーにやさしい仕様。
ORIGINALは敵の攻撃が激化し、難易度が上昇している。
UNLIMITEDは同人版ではほぼフルロックしないと弾消しが発生しなかったが、足りない状態でも弾消しが部分的に発生するようになった。ロック数が多いほど弾消し範囲は広くなる。 - 二人プレイが出来るようになった。スコアやブレイクゲージは共有。片方がブレイクモードを発動するともう一方もリンクして発動するようになっている。ランキングもタッグ専用のオンラインランキングが用意されている。
- オンラインランキング対応。NESiCAが必要。TIME ATTACK以外は1面のみのランキングも存在する。
- 新機体「TYPE-III」追加。所謂怒首領蜂タイプ。自機の移動速度が速く、攻撃力も高いがロックオンシュートが遅い。
- アーケードゲームでは珍しくキーコンフィグが可能。上段の3ボタンだけだが、自分の好きなボタン配置に設定できる(NESiCAを使用して設定を保存可能)
- ショットのパワーアップを廃止。最初からフルパワー
- エクステンド条件が点数から得点アイテムの個数に変更(星アイテムの取得数が10万、25万、45万、70万でエクステンド)。
- ボスがエクステンドアイテムを落とさない(上の変更点と併せてエクステンドが困難に。但し中ボスが残機0の時に限り1UPアイテムを落とすようになった)
- ボムの必要ゲージ量が少なくなったかわりに使用するごとに必要なゲージが増加していく仕様に。
最終的にはブレイクゲージをほとんど消費してしまう。被弾するかボスを倒した際に出るリカバーアイテムを取ると減少する。また星アイテムを大量に取得するとわずかに減少する(ボスアイテムの星パックは不可)。 - ブレイクモード発動時の無敵時間が短くなった。またブレイクモードの持続時間も短くなっている。
- 隠し機体の解放条件が変更。同人版では隠しボスを含めてオールクリアしてからショップで購入すれば使用可能になるが、NESiCA版は総星アイテム取得数が300万を超えると使用可能になる模様。その為NESiCAカードを持ってないと解放不可能。
Crimzon Clover WORLD IGNITION
NESiCA×Live版の移植版。価格は$9.99(サントラ付き$13.99)。現時点で判明しているNESiCA×Live版からの変更点は以下の通り。
- 難易度「NOVICE」の追加。アーケード版と同じ難易度である「ARCADE」ももちろん搭載。全体的にNOVICEでは難易度が大きく下がる(敵弾の数が減少し、BOOSTモードではランクの上昇がマイルドになる、敵の耐久力が減少、1~4ボスが必ずエクステンドアイテムを落とす、星アイテムの70万個でのエクステンドが廃止され、代わりに5万個でのエクステンドが追加)が、得点レートが低くなるのでスコアが稼ぎにくくなる。またUnlimitedモードとTime AttackモードはARCADEのみ。
- 日本語以外の言語に対応。日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語の7言語から選べる。
- トレーニングモードとリプレイの追加。こちらは同人PC版であった機能。
下記のWorld EXplosion配信開始に伴い、Steamでの本体の販売は2021年12月22日をもって終了した。
※サントラなどのDLC配信は継続される。
Crimzon Clover World EXplosion
同人版のリリースから約10年、上記のWORLD IGNITIONにアレンジモードを追加したバージョンがリリースされた。NintendoSwitchとSteamで配信中。Steam版はWORLD IGNITIONを所持していると、2022年6月7日まで40%OFFで購入可能。このバージョンで追加された主な要素については以下の通り。
- 「ARRANGE」の追加。ブレイクゲージの代わりにマルチゲージが用意され、自機の移動速度変更・オプションの数・ロックオンシュートの最大ロック数増加・ロックオン照準の形状切り替え・1度だけ被弾を防ぐシールドなどのパワーアップを好きな順番で実行可能。ブレイクモードもマルチゲージを用いて発動する。また、ダブルブレイクの発動時間を延長するEXTEND BREAKが追加された。
BOOSTモードでもブレイクモードの発動が任意で行えるようになったり、Unlimitedモードでは自機のショットで敵弾を破壊できるようになる等、ベースシステム面での変更もあり。ステージの方でも、2面中ボスが4面中ボスに昇格されていたり、特定のボスの形態で粘っての稼ぎが行いにくくなる調整などが施されている。
関連動画
関連項目
外部リンク
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