アニメ制作会社とは、アニメーションの実制作を行う会社である。「アニメ制作スタジオ」「アニメ制作プロダクション」とも呼ばれる。
概要
製作委員会から直接アニメ制作の発注を受ける1次下請け制作会社(元請け)と、その下に多くの2次・3次下請け制作会社が連なる構造になっている。下請け制作会社の多くは従業員が10名以下の中小企業で、かつて所属していた大手の制作会社から独立して起業するケースが多い。
※実制作全般を請け負う元請け制作会社はエンディングで「アニメーション制作」とクレジットされる。元請制作会社から発注され、1話単位で実制作を請け負う(「グロス請け」と呼ばれる)制作会社は「(アニメーション)制作協力」とクレジットされる。
元請けは制作費をもらい、グロス請けを担う下請け制作会社や機能別の専門スタジオに仕事を割り振るが、元請けに残る利益は制作費の5%程度しかない。アニメーションの制作はすべての工程が不確実で、最終的にかかるコストは結果論でしか分からないものであり、例えば制作スケジュールが延びたりすると人件費が膨らみ、あっという間に赤字になってしまう。元請けですらこの状況なので、2次・3次の下請け会社はさらに悲惨になる。[1]
日本動画協会による2020年の調査では、日本に存在するアニメ制作会社(企画・制作、脚本、演出、原画、動画、CG(2D・3D)、色彩、背景・美術、特殊効果、撮影、編集の機能を持つ事業者)は811社が確認されている。[2]
アニメ制作会社の系譜
日本で最初のアニメ制作会社は、1921年、日本のアニメーション創始者の一人である北山清太郎が設立した「北山映画製作所」であるといわれる。
大規模なアニメ制作会社としては、1948年に設立された日本動画をルーツとして1956年に設立された東映動画(現:東映アニメーション)が最初である。
現在のおもなアニメ制作会社のほとんどは、
の3つのスタジオから、スタッフが独立し新会社を設立することにより派生してきたものであるといわれる。
例外として、テレビCMの制作からアニメ制作に参入したエイケンや、大学の映画サークルから始まったガイナックス、アニプレックス傘下のA-1 Picturesなどがある。
会社一覧
「アニメ制作会社一覧」を参照。
関連動画
関連項目
脚注
親記事
子記事
- 葦プロダクション
- ウィットスタジオ
- AIC
- オー・エル・エム
- カラー (アニメ制作会社)
- ガイナックス
- サイエンスSARU
- サテライト (アニメ制作会社)
- サンライズ
- SUNRISE BEYOND
- SIGNAL.MD
- シャフト
- SILVER LINK.
- J.C.STAFF
- 寿門堂
- ジーベック (アニメ制作会社)
- スタジオKAI
- Studio五組
- スタジオジブリ
- スタジオディーン
- 東映アニメーション
- トリガー (アニメ制作会社)
- TROYCA
- ドリームワークス
- ナック
- 日本アニメーション
- バンダイナムコピクチャーズ
- パッショーネ(アニメ制作会社)
- ビィートレイン
- P.A.WORKS
- Production I.G
- ボンズ
- ボンズ (アニメ制作プロダクション)
- マッドハウス
- MAPPA
- マングローブ(アニメ制作会社)
- ミルパンセ
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