アリオスガンダムとは、機動戦士ガンダム00セカンドシーズンに登場するモビルスーツである。ファーストシーズンに登場した「ガンダムキュリオス」の後継機。
概要
ARIOS GUNDAM アリオスガンダム |
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型番 | GN-007 |
全高 | 19.1m |
重量 | 55.4t |
搭乗者 | アレルヤ・ハプティズム |
動力 | GNドライヴ |
武装 |
ガンダムキュリオスのコンセプトを引き継ぎ、高機動型可変モビルスーツとして開発された第4世代ガンダム。
ダブルオーガンダムを除く他の第4世代「セラヴィー」「ケルディム」にも言えることだが、ソレスタルビーイングの資金難や開発期間の問題から別世代と分けられるほど大きな性能的隔たりはなく、実質的には3.5世代相当と言われている。
GNドライヴは機体の可変機構と、支援機「GNアーチャー」への速やかなGN粒子の供給を考慮して股関節部分に搭載されている。
オプション装備であるGNミサイルコンテナやテールブースターが使用できないため、総合的な火力は低下しているが、これは後述のGNアーチャーとの連携が想定されているためでもある。
手持ちライフルであったGNサブマシンガンも両腕に2基内蔵しているため単機としての火力も増強されている。何よりもその機動力は随一。
支援機にGNアーチャーがあり、これと合体した状態を“アーチャーアリオス”と呼称する。コンセプトとしてはキュリオスのテールブースターの発展形であり、飛行形態における火力・機動力が向上している。
GNアーチャー自体はGNコンデンサーの貯蔵粒子により単独での稼働も可能な可変MSであり、戦況に応じて合体、分離を行うことでより有機的な戦術を取ることが出来る。
武装
- GNツインビームライフル
キュリオスのGNサブマシンガンに代わる主装備。連射性能を維持したまま、単発の威力の低さを改善している。上下2連の砲身を持つが、上側の銃身は可動式で飛行形態時の対地攻撃を容易にしている。
通常は1挺を携行するが、両手で2挺装備して出撃したこともあった。
(この時の二丁拳銃のような構えは黒田洋介が以前関わった「GUNGRAVE(原作ゲーム)」の主人公の構え方と同じである) - GNサブマシンガン×2
キュリオスのGNサブマシンガンを小型化し、両腕に内蔵したもの。使用時には装甲が展開し、砲身が露出する。 - GNビームサーベル
他のガンダムと同様の装備。フロントスカートアーマー裏側に2本装備される。 - GNビームシールド
実体を持った追加装甲としてのGNシールドやGNフィールドを持たないアリオスの防御用装備。
というのは建前で、実態はキュリオスのGNシールドクローの発展型(“ビームシールドとしては”作中一度も使用されていない)という扱いを受けている。
キュリオスと異なるのは「飛行形態時の機首部分がそのままクローとなる」「シールドニードル(ブレード・短剣)がない」「ビーム刃」「挟み斬るに特化」「飛行形態専用武装」など。
ついた渾名がGNニッパーやGNカニバサミ等々。
挟み斬る前に高速で加速した飛行形態で突撃する(衝突する)ため、見た目以上にかなり酷い攻撃。
ただし1機だけ挟み込み戦場から連れ去るため、1期ラストのような複数機との戦闘の際にクローを使用中に攻撃を受けることがない(実際にここまで考えられてるかは不明)
ちなみにゲームなどではビームシールドとして使用可能であり、Vガンダム系のビームシールドのように描かれている。 - GNバルカン
飛行形態時の機首部分(カニバサミ部分ではなくMS形態時の背部)に位置する。当然ながら飛行形態限定の装備。
アリオスガンダムGNHW/M
アリオスの武装強化形態。後述するアスカロン形態からGNミサイルコンテナのみ採用している。
- GNキャノン
最終決戦において追加装備された武装(GNヘビーウェポン)の一つ。GNツインビームライフルに代えて装備しており、一撃の威力が強化されている。
ただし連射性能は低下しているため、砲身側面にGNバルカンを2門装備して対処している。 - GNビームライフル
飛行形態時におけるGNバルカンに代えて、GNヘビーウェポンの一つとして装備されたもの。 - GNミサイルコンテナ
背部に2基装備されるGNミサイルのランチャー。アリオス用のGNヘビーウェポンとしては要となる装備(GNHW/MのMはMissileのMである)。
アリオスガンダム アスカロン
ARIOS GUNDAM ASCALON アリオスガンダム アスカロン |
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型番 | GN-007/AL |
重量 | 81.5t |
搭乗者 | レオ・ジーク |
動力 | GNドライヴ |
武装 |
「00V」、「00V戦記」、「00I 2314」に登場。
イノベイターとの最終決戦に向けて考案したガンダム重武装プラン「GNHW(ジーエヌヘビーウェポン)」の一種。
機首部と左右コンテナの追加ユニットで機首部に武装と新型センサーを搭載しており、高速移動時の索敵能力も高い。
第3世代ガンダムの武装も盛り込まれており、アリオスの機動性を維持しつつ高い火力を持つ。しかし、これまで通りMA形態での運用が重要視され、MS形態で使用可能な追加武装もGNミサイルコンテナのみとなっている。
その重武装ゆえに機体のバランス調整が難航して持ち味である機動性の低下を招いてしまったため、GNアーチャーとの連携運用を考慮した結果、最終決戦ではGNミサイルコンテナのみを装備した形態が投入された。
「00I 2314」では、ケルディムガンダム サーガとガルムガンダムと共に主役機に抜擢。課題であった機体バランスを修正したのち、CB内のサポート組織「フェレシュテ」でレオ・ジークが搭乗している。ただし、大破したアリオスにパーツを組み込む形でリペアしたため元に戻すのは不可能。また、若干機能の低下も見られる。
アーミア・リーの自宅付近において謎の金属生命体(ELS)に機体を乗っ取られ、敵に回す事となった。しかしこれらはレオとデルの乗るティエレンチーツーに撃破されている。
裏話…MS開発史研究者のロベール・スペイシーの出した修正案がシミュレーションで高い能力を示したことで、シェリリンが彼の案を採用。GNHW/Mになったらしい。
- GNソード
機首部先端の追加武装。機首全体が剣そのものであり、高速機動で展開した際の威力はエクシアのGNソードを上回っている。 機体名も槍のように長いソードを聖剣アスカロンに見立てた事から。 - GNビームキャノン
機首部の内蔵ビームキャノン。左右のパーツの粒子展開誘導により、威力はGNバズーカに匹敵する。
GN電池という扱い
パイロットであるアレルヤの出番が序盤に集中していたこと、さらにそれらが尺の都合で大幅にカットされたこと
等によって他のガンダムの陰に隠れたりして目立った活躍シーンの少ないという印象が強くなった。
「GN電池」という扱いを決定づけたのは、本作品のガンダムは「搭載していれば戦艦の動力の補強が可能」という特性があり、「格納庫にいるだけで戦力になっている」という逆に印象に残るシーンが取り沙汰されてしまうようになったからである。
後に公式自体がそのことをネタにしている節があり、ニコニコ動画においても登場シーンでは「電池www」「ハブラレルヤwww」などといじられている。
ガンダムのオールスターゲーム「機動戦士ガンダムEXTREME VS. FULL BOOST」では00ガンダムのアシストからプレイアブルに昇格したが、コストはなんと1000。これはザクⅡやヒルドルブと同コストであり、同期のケルディムが2500だったためこのコストは余計目立つ。次回作のマキシブーストではコストも2500に昇格したが、調整に失敗したため稼働初期の使用率は振るわなかった。数度の調整を経て稼働終盤では高機動のトールギスⅡ、バランスのゼイドラ、弾幕のアリオスと並ぶ形で同コスト帯で高い使用率を誇った。現在稼働中のマキシブーストONではGNHW/M仕様で登場し、ようやくケルディムと同じになり報われつつある。
関連動画
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関連項目
第4世代ガンダム
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