オズマとは、ファイナルファンタジーIXに登場する隠しボスである。
概要
チョコボの空中庭園で特定の手順を満たすことでエンカウント可能になる作中最強のボス。
巨大なマーブル模様の球体というスーパーボールみたいな印象的な見た目をしている。
多彩な魔法攻撃やST異常を引き起こす攻撃で当時多くのプレイヤーを苦しめた。
他作品の隠しボスと比べるとHPが55535と非常に少ない。もともとFF9自体が8や7と比較して一度に大ダメージを与えにくい仕様になっているため、オズマのHPも比較的控えめに設定されているようだ(ただし防御力は高め)。
そのため運が良ければ極めてあっさり倒せてしまうということもある。しかしそのHPの低さを補ってあまりあるほどの凶悪な攻撃手段を持っているため、事前に入念な準備無しで倒すことはほぼ不可能である。
また、ATBゲージが一瞬で溜まるため攻撃速度も極めて早い。こちらの1人が行動するとオズマも行動すると思えばわかりやすい。オズマの行動が終わるまでにコマンド入力しないとすごい勢いで攻撃してくる。
地味に(初期条件では)通常攻撃が届かないという特性を持っているのも厄介で、このため遠距離による攻撃を余儀なくされる(正確に言うと、初期条件では通常攻撃はラケットのみ当たる。が、使えるのはダガーとエーコといった物理攻撃とは無縁のキャラなので全く意味がない)。
なお、こいつを倒してからハーデスに戦いを挑むとセリフが変化する。
主な技
オズマの行動パターンは奇数ターン目と偶数ターン目とカウンターに分かれる。その中の代表的なもの
- メテオ(奇)
全体魔法。ダメージのばらつきが非常に大きく、110で済むこともあれば9999の即死攻撃になることも。
実は最大ダメージは14300になっているので(9999以上は切り捨て)死亡率が最も高い魔法。
- カーズ(偶)
全体攻撃。毒+スロウ+ミニマム+混乱+暗闇のST異常を与えてくるというなんともイカサマくさい性能。
厄介なことにミニマムは攻撃力防御力共に激減するくせに防御手段が存在しない。
見た目とは裏腹に物理攻撃扱いになっているためリフレクは通用しない。
全員リフレク状態にしようものなら問答無用でカーズを使ってくる。
- ケアルガ(偶/カ)
9000近い回復量を誇る…が、他の激しい攻撃が来ないと考えると大分有情かもしれない。
もっとも、通常の行動時に加え、カウンターで使ってくる事が多々あるというなんともげんなりする仕様。
- ジハード(奇)
敵味方全てを対象に取る闇属性の全体魔法。
さらにオズマは闇属性を吸収するため回復と攻撃を兼ねた攻防一体の攻撃になっている。
ただし防具によって無効化や吸収するのは容易なうえ、とあるイベントや技を使えばオズマの闇属性を弱点にすることもできる。
全体攻撃。ダメージはLv×50の完全固定。
これのせいで一般的なRPGのボスの究極の攻略法である「レベルを上げる」という方法が裏目に出ることもある。
レベルを上げて物理で殴るのは無策
- デス(奇)
単体を問答無用で即死させる。
ビビの使うものと違って、基本命中率88%もある。リフレク状態じゃないキャラだけを狙うので戦闘不能でないメンバー全員がリフレク状態なら使われない。
Lvが5の倍数のキャラ全員を問(ry。
それ以外は無効なので戦闘不能でないメンバー(ry
- ホーリー(奇)
聖属性の単体魔法。
エーコの使うものよりもダメージが高い。リフレク状態・聖属性吸収無効のキャラ以外を狙うので、戦闘不能でない(ry
- Lv4ホーリー(偶)
Lvが4の倍数のキャラを対象にとる聖属性の全体魔法。
クイナが使うものよりもダメージがはるかに高い上にリフレクは効かない。Lvが4の倍数のキャラ以外は無効なので戦t(ry
- 属性やST異常への耐性:混乱、スロウ、毒のST異常はアビリティで、闇属性や聖属性は防具で無効吸収が可能。
- リフレク:使う攻撃の中にはリフレクで反射出来るものもある。特に、デスやホーリーに狙われなくなるのとミニマムやカウンターのバーサクを反射できるのは大きい。アビリティで常時リフレク状態にすることも可能。
- レベル調整:Lv5デスやLv4ホーリーを受けないように事前に調整しておく。
- スケープゴートを入れる:以上3点の対策を完璧にしてしまうと、オズマは非常に強力なメテオ・カーズ・フレアスターなどで攻撃してきて逆に危険なので、誰かを犠牲にする必要がある。とはいえ、どの攻撃を誘うかを考えておかないと、逆効果になってしまうので注意。
- 回復、蘇生手段の自動化:いつでもリジェネ、オートポーション、おまじないやリレイズなどで備えておく。
- 固定ダメージで高い防御力を無視:ジタンやフライヤ、クイナなどは防御力を無視してダメージを与える手段がある。
- 精霊イベントを消化:精霊イベントをこなすとオズマの闇耐性が弱点になる、通常攻撃があたるなどの恩恵がある。
などが一般的な対策だろうか。実はオズマに暗闇の耐性は無いので、偶数ターン目でエスナでの回復を強要して攻撃の手を止めさせる事ができる。
他作の隠しボスと比較すると前述の通りHPが少ない分あっさり撃沈することがあるのだが、多彩で凶悪な攻撃に対する防衛手段は厳しいものがある。そのため作戦を練れば低レベルや縛りプレイでも倒せるが、反面パターン化や完全な封殺は困難。単純にHPが高いだけの肉壁となることも少なからずある他の隠しボスとは一線を画す存在である。
他の作品の隠しボスの多くは煮詰めれば勝率100%の戦術を構築することも可能なのに対し、オズマ戦の勝率を100%に高めるのは不可能であると言われている(開幕にメテオを撃たれて乱数悪く壊滅する危険があるため)。
しかし、2021年4月9日。youtubeに上げられた『rainのゲームチャンネル』氏の動画によってオズマに100%勝てる戦術が遂に確立された。この動画では常に最悪の事態を想定(高乱数メテオ→カーズ→高乱数メテオ等)し、それに則った行動によって制限を掛けて戦っており、運要素を一切排除したものとなっている。
正体
召喚獣を封印している召喚塚に似ているものに封印されてたので、オズマは召喚獣である可能性がある。
どのような存在であったかは一切説明が無いため推測の域を出ないが、盗める物にふゆう石のかけらや落し物にふゆう石があることからアークと同じくテラの召喚獣であったのかもしれない。
(テラの召喚獣であるアークもふゆう石が落し物としてある)
FF14
サブストーリー「シャドウ・オブ・マハ」の第2弾「禁忌都市マハ」の中ボスとして登場する。戦闘開始時点では原作と同じくマーブル模様の球体だが、戦闘中に幾何学的に形状を変えつつ、その形状に応じた攻撃を仕掛けてくる。
サブストーリー「バルデシオンアーセナル」においては「プロトオズマ」が登場。「シャドウ・オブ・マハ」のオズマはこれの再現体とされている。
関連動画
関連項目
コラム: 盗みながら倒すために
オズマにはメテオなど一撃でパーティを全滅させうる攻撃手段が備わっているので運の要素が強く、戦闘に時間がかかればかかるほど勝率が下がることになる。倒す時間を確保するだけでも大変なのに、オズマからアイテムを盗みながら倒すということになるとさらに難易度が跳ね上がる。
ここでお勧めしたいのがクイナのマジックハンマーである。マジックハンマーの効果は「0〜(対象の残りMP)のMPダメージを対象に与える」ので、運がよければオズマのMPをほぼ0にすることができる(運が悪いとマジックハンマー失敗を繰り返しているうちに全滅する)。
MPを0にすればMPが必要なメテオを封じることができるだけでなく、実はオズマの行動パターンが変わるというオマケがついてくる。具体的には全体攻撃だった「カーズ」が単体になって回復が容易になる・ダメージ攻撃が「フレアスター」などに限定され全滅のリスクが激減する・やっかいだった「ケアルガ」をなぜかこちらの味方にかけてくれるようになるなどである。ただし、「MP吸収」も仕掛けてくるようになるので、MPが回復すると元の行動パターンに戻ってしまう。それでも「MP吸収」にオズマのターンが消費されるので攻撃の激しさはかなり落ちる。
攻撃の勢いが抑えられることで、「盗む」を実行する時間的余裕も生まれてくるという寸法である。ちなみに「エリクサー」「ローブオブロード」 「ダークマター」「浮遊石のかけら」が盗める。
やや運任せではあるが、メテオなど運に頼らないといけない要素がある以上、いまだに全滅を繰り返して困っている人がもしいれば、導入を検討する価値があるのではないだろうか。
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