ゴジラザウルスとは、ゴジラの正体である。
なお、かつて中生代の三畳紀時代には実際に“ゴジラサウルス”という恐竜が生息していたとされる。
これはその恐竜の化石の発見者がゴジラシリーズのファンだったためそれにあやかって命名した事による。
ただし、現在ではこのゴジラサウルスはコエロフィシスとほぼ同科の生物であると断定されており、科としての名前は無効となってしまっている。
概要
『ゴジラvsキングギドラ』に登場する架空の恐竜。
vsキングギドラに登場した1945年の生き残り個体は身長12m、体重60tとゴジラに比べると比較的小柄(おおよそ当時考えられていたティラノサウルスと同じぐらい)だった。
目の位置や体型などは肉食恐竜と酷似するものの、性格は基本的に大人しく雑食性。
しかし、縄張り意識や同属意識は強いらしく、それらを傷つけられた時はこの限りではない。
かなり環境適応能力が強かったらしく、北はベーリング海、南はマーシャル諸島とかなり広く分布していた事が推測されている。カッコウのようにプテラノドンの巣に託卵するという習性を持っている。
身の危険を感じると目を赤く光らせて仲間や親を呼ぶ(これはベビーに見られた性質だが、成体でもそうなのかは不明)。また、同族にしかわからないテレパシーのようなものを感知する能力も持っているようだ。
この時点で小型銃程度の武器では傷一つ付かないという常識離れした生命力を持っていたが、流石に艦艇の集中砲火には激しく流血し、やがて昏倒してしまっている。
ゴジラvsキングギドラに登場する個体
マーシャル諸島ラゴス島に生息し、20世紀まで生き残っていた。
恐らくこの時期まで生き残りがいた所を見ると、19世紀ぐらいまではさらに多くのゴジラザウルスが彼らだけの楽園を築き上げていたと考えられるが、映画の描写を見る限りだとこの個体が最後の生き残りのようだ。
第二次大戦末期にラゴス島で展開していたアメリカ兵、日本兵の双方に目撃され、まるで窮地に陥っていた日本兵達を助けるかのようにアメリカ軍を襲撃、同軍の地上部隊を全滅させた事から日本兵、取り分け後の帝洋グループ会長となる新堂靖明からは強い感謝の念を持たれていた。
しかし、米軍艦艇からの砲撃を受けて大きなダメージを負いそのまま倒れ伏してしまうが、それでも数年間は生きながらえていたようで1954年のビキニ環礁水爆実験に巻き込まれて被爆(ただし、1954年に行われたキャッスル作戦は終戦から約9年近いスパンがあるため、もしかしたら終戦の翌年に行われたクロスロード作戦が変化の原因である可能性もある)、その後、この恐竜はゴジラとなって1984年に日本を襲う。
この時は自衛隊や大学の研究グループの活躍もあり、三原山へと誘導され、封じ込められる。
1990年には企業テロリストの工作で三原山より復活、マグマエネルギーを吸収した所為なのか84年の時とは大きく姿が変わっており、同じ細胞から誕生したビオランテ、抗核バクテリアを巡る戦いに身を投じた後日本海沖に姿を消す。
しかし、この歴史を知った23世紀の未来人が未来の巨大日本を壊滅させるために行った策略により1992年から1945年の過去に飛んだ未来人の手によってベーリング海へと転送され、それまでの歴史を書き換えられて一時は“ゴジラとして”の存在が消滅する。
だが、転送したベーリング海でもそこに打ち捨てられていた核廃棄物の影響によってこの歴史においてもゴジラ化し、さらに帝洋グループの派遣した原子力潜水艦のエネルギーを吸収した事で100m台にまで巨大化、さらにパワーアップして人類を襲う事になる。
なお、1954年に日本を襲ったゴジラとこのゴジラの関係性はあまり平成シリーズで触れられていない。
もしかすると、さらにもう1体、大戸島付近の海底洞窟に潜んでいた生き残りがいたのかもしれない。
ゴジラvsメカゴジラに登場する個体
所謂ベビーゴジラ、リトルゴジラ、ゴジラジュニアへと成長した個体を指す。
実質的に、平成ゴジラシリーズはこのゴジラザウルスが誕生した後期が三部作となっていると見ても良い。
1994年までベーリング海アドノア島という島に卵の状態で生き残っており、プテラノドン(ラドン)の巣に産み付けられていたものが京都国立生命科学研究所に運ばれた後、卵に付着していた古代植物「シプオニキス」の放つメロディに反応するかのようにして誕生した。
刷り込みの性質があるらしく、生まれて初めて見た人間の女性五条梓を親だと思い込んでいた。
生まれたばかりの頃は身長164cm、体重420kgと人間とあまり変わらない大きさだった。
初めて食べたものは花で、餌にはハンバーガーなどが与えられていた。
また、シプオニキスのメロディを受けながら卵の中で成長していた事からそのメロディに強く反応する体質になっており、これを聞くと自身の心身が大きく刺激されるようになっている(これはラドンも同様)。
同じ巣で誕生したラドンにとって兄弟同然の存在と認識されており、ゴジラもまたこのベビーゴジラを唯一の同族として扱っている事から両者ともにベビーが運び込まれた日本に向かう事となる。
ゴジラと同じような体内構造をしているらしく、ベビーの生態を研究した結果本種の下半身の神経伝達を司る“第二の脳”の存在を突き止められ、それをゴジラを弱点だとする結論の元にメカゴジラのパワーアップ改造が施された。
そしてゴジラとメカゴジラの最終決戦においてはゴジラが自身の第二の脳を粉砕されて窮地に陥った際にはこのベビーがラドンに呼びかけてゴジラを復活させた。ゴジラと直接邂逅した当初はゴジラを怖がっていたが、最終的にはゴジラに理解を示した梓と三枝未希の手によって野生に目覚めたベビーはゴジラの下へと帰っていった。
関連項目
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