ジェニオンとは、第3次スーパーロボット大戦Zに登場するオリジナルロボットである。
本項では変形機のジェニオン・ガイについても記載する。
ジェニオン
機体スペック
全長 | 26.5m |
---|---|
重量 | 76.6t |
パイロット | ヒビキ・カミシロ |
サブパイロット | 西条涼音 |
製造 | DEMコーポレーション |
型式番号 | DEM-03 |
動力源 | 次元力 |
DEMコーポレーションが開発した次元力利用機動兵器DEM(ディメンション・エナジー・マシンナリー)の試作機。
テスト中に次元震に巻き込まれ、エージェントロボであるAGと共に地球へ降りてきた。
ヒビキがテストパイロットとなった当初は一人乗りであったが、コ・パイに立候補したスズネの為にナビゲーター用のシートが設置されて 、二人乗りへと改装された。
次元力利用の第一段階である動力源としての使用を主眼に開発されており、環境を問わず、常に最大のパフォーマンスを発揮できる究極の汎用機をコンセプトに製造された。
戦術システム・次世代型次元力制御機構『TS-DEMON』を搭載し、あらゆる戦闘レンジに適応する様々な武装と次元断層を利用した防御機構『D・フォルト』を装備し、攻防のバランスのとれた機体に仕上げられている。
因みに前作(第2次スーパーロボット大戦Z)に登場した次元獣は『DAMON』と呼称され、同じくD・フォルトを装備していたが 、両者の関係性は不明。
搭乗者の精神状態を反映し、強攻形態である『GAIモード』(後述)への変形機構を有する。
機体装備
- ニトロパイク
双肩部から射出される牽制用のエネルギー弾。
ツインユニットでサブになった際はこの武装を使用する。 - インパクト・ダガー
格闘戦用の小型武器。ジークンドーを扱うヒビキの癖か、ダガーで斬りつけた直後に手刀を放ち、機体を揺らして残心を取る。 - Dソリッドパニッシャー
背部スラスターから両腕に取り付ける遠距離武装。牽制に数発連射し、距離を詰めて出力を上げた射撃を見舞う。
戦闘アニメの描写から単射と連射を切り替えることが可能らしい。 - アクセルグレイヴ
背部スラスターから取り出す大型格闘戦用の武器。ジェニオンのALL属性武装。
初撃は一体ずつ斬りつけて突き飛ばし、ジェニオンの機動力を利用した連撃を全体に叩き込む。
因みにグレイヴとパニッシャーは互いに変形したもの。 - ストームブリンガー
ジェニオンの状態での最強武装。パニッシャー(グレイヴ)がビットとなりジェニオンの打撃とのコンビネーションを相手に叩き込む。
具体的にはビットがビームを放って牽制、直後にジェニオンが連打、途中でビットが一基相手に突き刺さり、残ったもう一つでジェニオンが斬撃、刺さったビットを引き抜いてそのままパニッシャーを叩き込む。トドメ演出の際はラストにジェニオンが次元力をそのまま相手に打ち込んで塵に帰す。
しかしこの技の目玉は操縦席のカットインであり、ヒビキの両肩にスズネが肩車をしているというぶっ飛んだもの。
一人乗りの機体を無理矢理二人乗りにしたからと言って羨ましい限りである。
ジェニオン・ガイ
全長 | 45.0m |
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重量 | 76.6t |
パイロット | ヒビキ・カミシロ |
サブパイロット | 西条涼音 |
製造 | DEMコーポレーション |
型式番号 | DEM-03? |
動力源 | 次元力(いがみ合う双子のスフィア) |
ジェニオンが『GAIモード』を発動した形態。
『GAI』とは『Glitter Armament Infinity』の略であり、AGが名付けた。
その存在はエージェントのAGにすら知らされておらず、初めての発動は偶然に近い状況であった。
発動には搭乗者の精神状態が関与しているらしく、ジェニオンの『TS-DEMON』が単純な次元力の制御に留まらず、搭乗者の感情や意志を感知して次元力を引き出すモード、所謂第二段階にシフトさせる必要があるためと推測されている。
次元力を動力源として使用するにとどまっていたジェニオンと異なり、GAIモードでは、次元力の最大の特徴である事象制御を積極的に武装に転用している。
その結果、戦闘力はジェニオンを凌駕し、圧倒的な破壊力を誇る。
その外観は惑星ジェミナイで開発されたジェミニアに酷似しており、何らかの関連性が伺えるが、その外観から敵部隊であるジェミニスからは並々ならぬ憎悪の念を抱かれている。
AGはこの形状の酷似性を『いがみ合う双子』のスフィアを奪うための意図的な収斂進化(しゅうれんしんか、同様の性質を持つものが、形状も似通っていくこと)と表現した。
スフィア・リアクター間でしか起こりえないと思われていたスフィアの奪取が起きた事からも、本機の開発目的が『いがみ合う双子』のスフィアの奪取にあったことが確実視されている。
ネタバレにより反転↓
ジェニオンに搭載されている『TS-DEMON』とは『いがみ合う双子』を模した人造スフィアであり、GAIモードの発動条件も『いがみ合う双子』同様、相反する感情の衝突だが、所詮は人造の物なのでオリジナル程の次元力の抽出ができ無かった。
要するにメインエンジン抜きでサブエンジンを無理矢理動かしてGAIモードを発動していた状態だったのである。
機体装備
- ヘルヘイム
ジェニオン・ガイの胸部から射出されるエネルギー球。被弾したユニットを見るに空間をくりぬいた攻撃と思われる。
元ネタは北欧神話でロキが治める死者の国の名称。ニヴルヘイムとも。 某果物で変身する特撮ヒーローではない。 - ミドガルズオルム
機動力を利用して相手の背中に回り込み、圧縮したエネルギーの指弾を撃ちこむ。
元ネタは北欧神話の蛇であるミドガルズオルム。ヨルムンガンドとも。 - ヴァナルガンド
大型武装コンテナ『ビルレスト』を召喚し武装一斉攻撃を叩き込む。流れとしてはビルレストからビーム、エネルギー爆雷を射出、その後ビルレストのブースターで加速して敵機にパイルバンカーの要領で強烈な打撃を撃ちこむ。
元ネタは北欧神話の橋『ビルレスト』から。 - ニーベルング・アナイレーション
ジェニオン・ガイの最強必殺技。ジークンドーをトレースした流水の如き素早い動きで拳と蹴りを叩き込み、トドメに地面へ埋没するほどの飛び蹴りを見舞う。
最後の演出でジェニオン・ガイが地面から這い出し、指パッチンと同時に穴から爆発が起こる。
天獄篇ネタバレにより反転!
しかし、上記の時獄編で語られた情報は、偽りの"設定"であったことが、天獄篇にて明かされた。
本機の正体はジ・エーデル・ベルナルが開発した次元力利用機動兵器DEM(ディアボロス・エクス・マキナ。機械仕掛けの悪魔)シリーズの最終完成形である。
本来のパイロットはジ・エーデルの因子を持つ西条涼音であり、ヒビキがパイロットとなってしまったのはアクシデントによるものである。なんとしてでも涼音を搭乗させるために、二人乗りへと改造されたのである。
ジェミニオン・レイ
機体スペック
全長 | 52.2m |
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重量 | 97.8t |
パイロット | ヒビキ・カミシロ |
サブパイロット | 西条涼音 |
製造 | ジ・エーデル・ベルナル |
型式番号 | DEM-03 |
動力源 | 次元力 |
ジェニオンの最終形態。
スフィアの力を引き出すため変容したバルゴラのガナリー・カーバーデータを利用し、ジェニオン・ガイが変容した姿である。
本来AGが想定していた最終形態は機械仕掛けの悪魔・ジェミニオンであったが、ヒビキの意志と仲間たちの想いはジェニオンを悪魔にはさせず、さらなる変容を起こした。結果、新たな姿となったそれは、ジェミニオンを超えたものとしてジェミニオン・レイと名付けられた。
単純な変形ではなく次元力を用いた変容であるため、質量その他を無視した変化が起きている。
ジェニオン・ガイが有り余るエネルギーに振り回され、それに指向性を与えて放出するレベルにとどまっていたことに対し、ジェミニオン・レイはエネルギーを洗練された兵器として運用可能となっている。このため、各武装はジェニオンのものを継承している。
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関連項目
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