スケキヨとは、次のどれかである。
スケキヨという人物
スケキヨこと、犬神佐清(いぬがみすけきよ)は犬神家に連なる一族であり、当主犬神佐兵衛の孫、佐兵衛の長女松子の息子に当たる。
太平洋戦争でビルマ従軍中に顔に大やけどを負ってしまい、マスクを着用して本土に復員。以降ずっとマスクで顔を隠すようになった。犬神佐兵衛の死後、母松子と共に遺産相続のために那須湖畔を訪れるも、その遺言状により相続争いに巻き込まれることになる。
後に湖で死体となって発見されるが「初冬の半ば凍りついた那須湖に頭から突っ込んだ死体」というその描写は、後述の映像化もあって有名になった。
(以下ネタバレの為反転)
だが、戦場で顔に大火傷を負ってマスク姿となった「佐清」も、そして湖で件の状態で発見された死体も、実は佐清の戦場の部隊の仲間であり、佐清に成り代わって犬神家に復讐を企てている復員兵士「青沼静馬」である。彼は佐兵衛の血を受け継いでいるものの…
スケキヨという現象
「犬神家の一族」は1976年に市川昆を監督に据えて映画化されたのだが、この映画では原作の描写を忠実にかつ迅速に映像化した結果、スケキヨの死体は凍っているとは言いがたい季節の那須湖に服を脱がされた上で頭から捨てられ、股から下の二本の脚のみが静かな水面に突き出ているというものになった(ちなみに撮影場所は長野県の青木湖。マネキンの脚に重石をつけて浮かんでこないようにして撮影した→情報ソース)。なお、原作では裸ではなく、スケキヨの死体は服を着ている。
よりにもよってこのシーンは広告ポスターに大写しされて使われた。さらに映画は大入りを記録し「角川映画」の躍進のきっかけとなっていく。こうしてこのシーンはあまりにも有名になったことから、以降「犬神家」の映画やドラマではこのシーンを踏襲していることが多く、2021年には角川が開発した「ところざわサクラタウン」の一角にある池に、このシーンを再現したオブジェが建てられた。
「水面や地面に上半身を埋め、2本の足を天に向かって高々と突き上げる」というこの衝撃的なシーンが各メディアに与えた影響は強くそのインパクトの強さから以後各種媒体でパロディのネタにされた。また、意図せずしてこのポーズを取った人物に『スケキヨじゃねえか』というツッコミが入ることもある。
また、スケキヨが付けていたマスクについても、原作では「ビルマ戦線で火傷を負う前の顔を再現した仮面」とされていたのだが、映画版では頭全体を覆う白いマスクとなった。このマスクがまたインパクト抜群で、今日ではコスプレグッズとして販売されている(関連商品参照)。
スケキヨという丼物
2005年8月末に朝鮮日報が報道した韓国の鮎料理。アユ釣りの名所で釣り上げた天然アユを、地元の食堂が調理して出しているらしい。
が、そのニュース記事に貼られていた、地元の食堂が出しているという「料理」の画像が問題だった。
ここなどにも画像が転載されているが、この画像そのままが表示されたのである。
白米に鮎を丸ごと頭からぶっさした、この料理なのか何なのかわからない物体はスケキヨに倣ってすけきよ丼と命名された。
これが、それまで「韓国人のエスニックジョーク」を考案していたコリアンジョークスレに転載された。
この韓国発の本場コリアンジョークは破壊力絶大であり、直面したジョーク職人たちはついにこのジョークを理解することすら放棄して、『;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン』 と自らの頭を撃ち抜いて惨事…いや賛辞を投げかけた。そのインパクトは絶大であり、ニュース着信から1年以上経ってもまだ死体が増え続け、ついに専用のAAまで作られたという。
これ以降コリアンジョークスレではすけきよ丼は大量破壊兵器と認定され、またジョークスレにおける基準線を引くことになる。
その模様はここを読めばわかるかもしれない。
なお「アユから内臓を取っちまってどうするんだ」「まさか生鮎を突っ込んでんじゃないだろうな」と常識的な反応を返した者もいる。
(付記するが、「アユは内臓の味も含めてアユである」という前提があり、実際(もちろん生ではない)アユの内臓を好む人は多い。)
関連商品
関連項目
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