フィナとは、ライトノベル『くまクマ熊ベアー』の登場人物である。
概要
茶髪のくせっ毛と大きなリボンが特徴的な10→11歳の女の子。ユナが異世界で最初に出会った女の子で、ユナの事は「お姉ちゃん」もしくは「ユナお姉ちゃん」と呼んでいる。
クリモニアの街に住むごく普通の女の子…なのだが、実父ロイはとうの昔に死別しており、当初は母ティルミナと7歳の妹シュリの母子家庭と決して裕福ではない暮らしをしていた。その上、ティルミナが難病で倒れてしまった為、両親の元冒険者仲間であったギルド職員のゲンツから魔物の解体の仕事を回してもらい、自分が働く事で何とか生計を立てているという有様だった。ある日、薬草を探しに森に入った所をウルフに襲われ、本来ならここで食い殺されるか、仮に助かったとしても遠からずティルミナが病死し孤児として幸薄い人生を送る筈だったが、ユナに助けられた事から全てが一変する。
解体が出来ないユナの代わりにゲンツの仲介で魔物の解体の専属契約を結ぶ事になり、更には危篤状態になったティルミナがユナの魔法で完治し、これが切っ掛けでゲンツとティルミナが結婚(原作では完治直後にユナが仲介しているが、アニメでは1話分間を置いてからゲンツがプロポーズした)。ティルミナが全快してからは卵の販売やレストランの経営等、ユナの興した事業の事務担当となった事で生活も安定するようになった。
作中ではユナと一緒に行動する事が多い為、庶民であるにも関わらずクリモニアの街の領主クリフの娘ノアやシーリンの街の領主グランの娘ミサを始めとした貴族や王族とも関わる事が多く、「初めて王都に行った際にノアの母エレローラの屋敷に滞在するも気疲れしてしまう」「エレローラの案内で王城に招かれるが、王女フローラと出会った瞬間フリーズしてしまい、その時の記憶が飛んでしまう(原作のみ)」「ミスリルを求めてクマの転移門で王都に来たところ、成り行きでユナが鉱山でゴーレム退治をする事になり、その間フィナはエレローラの屋敷に預けられる事になる。クマの転移門の事は秘密なのでフィナはこれを断れず、またしても貴族に歓待されてしまう」等、気苦労が絶えない。だが、ユナに色々と振り回されているうちに次第に慣れてきた模様で、ノアやミサとは友人関係を築き、後にノアが設立した「くまさんファンクラブ」の副会長に任命される。また、ユナがフローラの為に作った絵本「くまさんと少女シリーズ」の主人公のモデルにもされているが、本人はその事を恥ずかしく思っている。
能力
上記の通り、生活の為にゲンツから魔物の解体の仕事を仕込まれていた為、解体の技術は年齢不相応に非常に高く、その腕前は「年齢的に有り得ない」レベルで優秀。アニメではユナが作った専用の解体場にて笑顔のまま巧みなナイフ捌きで解体を行う描写もある。
所謂ファンタジー系の作品では子供でも働いているという描写はそれなりにある(事実、クリモニアの孤児院の子供達はユナが用意した養鶏や料理店の給仕等をしている)が、流石に10歳の少女が魔物とは言え、動物の死体を解体する仕事をしているというのはこの世界でもまず有り得ない特殊なケースである。特に解体作業は現実世界で言う屠殺や魚の解体等のようなものであり、決して子供が行う仕事ではない。
シアが通っている王都の学園の学園祭にユナに連れられて行った際に、出し物の一つとして魔物の解体を体験するコーナーがあったのだが、学生達の解体の仕方にダメ出しした挙げ句、皆の前で試しに実演したところ、その余りの技術の高さに学生達は度肝を抜かされていた。
また、当初は魔法が使えなかったが、後にユナに指導された事で、簡単な魔法なら使えるようになった。
関連動画
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関連項目
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