「あ、あの、運命はあなた方を滅ぼしちゃいますよ>.<!」
フォーチュンとは、STGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第二次世界大戦時のイギリス海軍所属F級駆逐艦7番艦フォーチュン〈HMS Fortune〉(カナダ王立海軍所属〈HMCS Saskatchewan〉)をモチーフにしたキャラクター(KAN-SEN)である。
指揮官、ま、待たせてしまいました?……うう……(概要)
KAN-SEN名 | |
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フォーチュン HMS Fortune,H70 |
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基本情報 | |
所属 | ロイヤル |
艦種 | 駆逐艦 |
レアリティ | R→SR |
CV | 後藤邑子 |
イラスト | 哈路卡(ハルカ) |
艦歴 | |
国籍 | イギリス |
出身地 | ウェスト・ダンバートンシャー クライドバンク |
造船所 | ジョン・ブラウン社 |
艦級 | F級駆逐艦 |
進水日 | 1934年8月29日 |
就役 | 1935年-1943年(イギリス軍) 1943年-1946年(カナダ軍) |
最期 | 1946年(解体) |
備考 | |
ロイヤル(アズレン世界でいうところのイギリス)に所属する駆逐艦。小型艦建造および通常海域3-2から邂逅可能。2020年7月2日のアップデートで、小型艦建造からは出現しなくなり、代わりに勲章交換の戦力支援で一定確率でラインナップに並ぶようになった。
当初は自分のことを「特型駆逐艦のフォルトゥナ」と名乗るセリフがあり、一部で混乱を招いていたが、これは翻訳時のミスだったらしく、2018年1月のアップデートで「F級駆逐艦のフォーチュン」に統一されている。ちなみに、「フォルトゥナ」は「フォーチュン」の語源となるラテン語 (Fortuna)で、ローマ神話の幸運の女神の名でもある。自身の名の由来を反映してか、何かと神様や運命を引き合いに出すセリフが多い。
容姿は天使の輪のような円形のものが頭上に浮いており、さらに左右には翼のような艤装が伸びているという、あたかも天使を思わせるもの。アッシュブロンドのふわふわなロングヘアの持ち主である。ちなみにこの天使の輪だが、史実のF級駆逐艦が改装で装備した「タイプ285火器管制レーダー」を模したものではないかという考察もある。胸部装甲は豊かな方、というか他の部分が華奢なので相対的に目立つタイプ。ちなみに制服は(天使の輪を含め)妹のフォックスハウンドと同じものなのだが、活発な妹に対して儚げな姉でずいぶん雰囲気が違って見える。
なお日本版のサービス開始当初から改造が実装されているが、フォーチュン改になるとなぜか手枷や足鎖に拘束されているという、その筋の紳士諸兄にとってはたまらない姿になる。
2021年9月には4周年のパーティー着せ替え「晴れる日のクローステール」が実装された。
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https://twitter.com/azurlane_staff/status/1439854339980414976
極めて絵画的イラストで描かれた、天使のようなフォーチュンが印象的。こんな彼女に天にも昇る心地になてしまった指揮官は、ダイヤをありがたくショップに捧げることにゃ。
神さまの裁きを…受けちゃえ!
スキル2:側面援護(要改造)
この艦が戦闘可能である限り、主力艦隊が受けるダメージを5.0%(15.0%)軽減する。同じスキルの効果は重複しない
性能は標準的なロイヤル駆逐艦であるが、当初から改造可能であり、その分の性能向上も考えるとロイヤル艦隊の前衛として選択肢に上がる存在ではある。ただロイヤル艦隊の前衛といえば、パーフェクトメイドことベルファストや火力女王様ことエイジャックス、回避特化の初期艦槍娘ジャベリン、支援盾となるシグニットなどライバルは多い。主力艦援護が得意という強みがあるため上手く使い分けたい。
所持するスキルは一定確率で発動し6秒間無敵(完全回避)となる「緊急回避」。発動タイミングは「20秒ごと」と固定なので、他の発動タイミングが主砲発射時のスキルのように、無理をして装填値を上げる必要がないのも特徴。
また戦術啓発によって取得できるスキル「側面援護」は、フォーチュンが生きている限り主力艦隊の受けるダメージを5%(スキルレベルMAXで15%)軽減するというもの。通常海域においては、編成に縛りがあって主力艦隊に耐久の低いを編成せざるを得ないときに輝くスキルと言える。
指揮官……わたし、頑張りましたけど…やっぱりダメ?(史実)
第一次世界大戦が終わり、ロイヤルネイビーは新たに駆逐艦の建造を開始した。その流れで、1932年度計画で設計・建造されることになったのが、F級駆逐艦である。F級駆逐艦は全9隻が建造され、それぞれの艦名には"F"の付く英単語が付けられた。H70〈HMSフォーチュン〉は、1934年8月29日進水、1935年4月27日に竣工した。姉妹艦には〈HMSフォックスハウンド〉がいる。
竣工後は本国艦隊の第6駆逐群に配属されたが、1937年には地中海艦隊に転属となる。スペイン内戦に対応中の1939年4月には、第6駆逐群は第8駆逐群に改名され、そしてそのまま第二次世界大戦に突入した。
開戦後はイギリス本国近辺での哨戒活動を行い、9月20日にはJ型駆逐艦4隻がかりで独潜水艦U-27を撃沈している。
1940年以降は、艦隊や輸送船団の護衛に投入され、北欧やアイスランドから地中海まであちこちで働くことになる。この間の1940年8月には、フォースHに移籍し、以降ロイヤルネイビーでの最後の日までこの部隊の一員として過ごすことになる(余談だが、このフォースHには空母〈アーク・ロイヤル〉がおり、〈フォーチュン〉がロイヤルネイビーで最も共に過ごしたのがこの〈アーク・ロイヤル〉だったりする)。
1941年5月10日、マルタからの帰途についていた〈フォーチュン〉は250kg爆弾の至近弾を受けてしまった。その衝撃によって艦体に歪みが生じてそこから浸水、さらにエンジンは停止し、スクリューシャフトも歪んでしまう。しかし乗組員達は合計で8トン近くの装備を海に投げ捨てて彼女をなんとか動けるようにし、ジブラルタルに自力でたどり着くことが出来た。
11月まで修理を行うが、他にも色々と問題が発生したため、実際に全て治ったのは翌1942年の2月になってからであった。そして〈フォーチュン〉には新しい任務が下っていた。日本が進出してきたインド洋での護衛任務である。
以降、1943年2月までの間、〈フォーチュン〉はインド洋で黙々と護衛任務を行った。
妹と一緒なら、どこへでも……(カナダへの移籍)
1943年2月、〈フォーチュン〉は任務を解かれ、護衛駆逐艦への改修が行われた。そして同年5月、改修が終わると共に、彼女はロイヤルネイビーを離れ、カナダ王立海軍に移籍することになり、新たな名前〈HMCSサスカチュワン〉に改名された。なお、「サスカチュワン」はカナダの河川の名前に由来する。
1943年6月15日、カナダに正式に引き渡された彼女は、北大西洋を横断する船団の護衛任務に就く。翌1944年5月までの1年近く、また黙々と任務を果たし続けた。なお、この間の1944年2月には、妹の〈フォックスハウンド〉も〈フォーチュン〉を追うようにカナダに移籍し、同じく改名して〈HMCSカペル〉となっている(F級駆逐艦でカナダに移籍したのは全9隻中でこの2隻である)。
同年6月のノルマンディー上陸作戦では英仏海峡西側の警戒任務を行うと、7月6日にはブレスト軍港から脱出を図っていたドイツの哨戒艇を撃沈するが、反撃で中破し、カナダに戻ると11月まで修理を行っていた。イギリスの任務地に戻って来たのは1945年1月であり、それから大西洋方面の終戦まで護衛任務を勤め上げ、そしてカナダ軍の復員任務に就いた。
カナダ王立海軍は、第二次世界大戦時には北大西洋の船団護衛のために大量に軍艦を編入しており、戦争が終わった後は余剰となる戦力の削減・整理が急務となっていた。
〈サスカチュワン〉も例外では無く、1946年1月28日に除籍・解体されて、その生涯を終えた。
フォーチュンは……「富」の意味もありますよ……(関連動画)
運命は……もっと近くに…(関連静画)
運命の導きのままに……(関連項目)
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