ライトニングサイクスとは、『ZOIDS』シリーズに登場するチーター型高速戦闘ゾイドである。
機体解説
ライトニングサイクス LIGHTNING SAIX |
|
基本情報 | |
---|---|
型式 | EZ-035 |
所属 | ガイロス帝国 |
モチーフ | チーター型 |
スペック | |
全長 | 18.4m |
全高 | 8.8m |
全幅 | 不明 |
重量 | 65.0t |
最高速度 | 325.0km/h |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
ガイロス帝国が開発した超高速戦用チーター型ゾイド。
同時期に登場したEZ-34ジェノブレイカーやEZ-36デススティンガーと共に“帝国3大ゾイド”と呼ばれる。
既に旧式化しつつあったEZ-23ヘルキャットの後継機として開発がスタート。当時の仮想敵はRZ-9コマンドウルフで、このコマンドウルフを超えるべく研究が進められていた機体にオーガノイドシステムを限定的ながら導入し、なおかつ鹵獲したコマンドウルフを解析して得られたデータを反映する事で完成した。
その結果、機体はヘルキャットに比べて倍近く大型化したもののヘルキャットには無かった牙や爪を装備したため高い格闘戦能力を有するようになり、それでいて背部の大型パルスレーザーガンにより火力も向上している。
何よりOSにより引き上げられた運動性に加え、その背部の大型ブースターによりその最高速度は325km/hに達するというコマンドウルフどころかRZ-28ブレードライガーをも上回る驚異的なスピードを獲得したのである。
さらにヘルキャットの消音機能と低熱放射による隠密性もそのまま有しているため、強行偵察や奇襲戦においてもその力を発揮できる。
当初はEZ-16セイバータイガーと言った既存主力機の補佐役が考えられていたが、そのセイバータイガー以上の性能から次期主力候補機として運用される事となる。しかし、OSを搭載した事による機体の大型化のため肝心の生産性が悪化してしまい、短期間で必要な数を揃える事ができず結局は帝国軍の劣勢を覆すには至らなかった。
それ以降の配備状況は少数量産機が一部の戦線で確認できる程度であったという。
劇中での活躍
バトルストーリー
ZAC2100年ロールアウト。デススティンガーと共に大陸北ルートを進む帝国軍の撤退部隊を護衛するため護衛隊の指揮官機として出撃。
しかし、デススティンガーが戦闘中に突如暴走、共和国軍の追撃部隊どころか帝国軍の撤退部隊および護衛部隊を敵味方問わず攻撃して全滅させてしまうという事態が発生し、ライトニングサイクスのみがその高機動性ゆえに命拾いするという悲惨な結果となった。
次はウルトラザウルス撃破のために決死隊として再出撃したらしいが、その時の具体的な活躍については描写されておらず、結局はウルトラザウルスによる帝国基地への攻撃を許している。
暗黒大陸戦争においては共和国軍との停戦会談に臨んだカール・リヒテン・シュバルツの護衛機として働いていたが、シュバルツ暗殺を目論む“鉄竜騎兵団”が寄越したライガーゼロイクスによって一蹴され、プロイツェンの反乱時でもモブゾイドとして共和国軍と共にPK師団と戦うシーンがある程度の扱いだった。
このように後述するアニメと違い、バトルストーリーではジェノブレイカーやデススティンガーと比べて活躍の場が与えられる事はほとんどなかった。
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』から『ZOIDS新世紀/ZERO』に登場。
『ゾイド -ZOIDS-』では愛機のコマンドウルフを失ったアーバインの新たな乗機として登場。
ドクター・ディがガイロス帝国側で開発した最新鋭機だったが、テスト走行時に拘束具を付けていたにも関わらず並のテストパイロットではとても操り切れずに意識を失い衝突事故を起こしてしまい、本機の頭脳とも言うべきメモリーバンクが損傷する事態に陥る。
そこで、ジェノブレイカーとの戦いで致命傷を負い、石化が進行し死を待つだけだったアーバインのコマンドウルフのメモリーバンクを移植する事が検討される。
これについてアーバインは「実験に使われるぐらいなら死なせた方がマシだ」と激高し拒否したが、ムンベイ等に諭されて了承する。メモリーバンクの移植は無事に行われるが、そこにルイーズ大統領が敵の手に落ち、ルドルフも敵から襲撃されるという非常事態が発生。それを打開するためとしてアーバインをパイロットとしてそのままライトニングサイクスが実戦投入される事になった。
当初はメモリーバンクの不適合から機体はさらに制御困難になり、分解の危機に陥ったが、アーバインの「俺と一緒に走れ!!」という叫びに応えるように両機のメモリーバンクはシンクロを果たし、アーバインの的確な操縦の元見事にルドルフとルイーズを救い出す事に成功、これ以降ライトニングサイクスはアーバインの新たな相棒となるのであった。
※この一連のシーンはアニメシリーズファンの間でも特に人気が高い。また、本来ライトニングサイクスのキャノピーの色は緑だが、アーバインの機体はメモリーバンクとのリンクの際にオレンジに変化している。
その後は対ジェノブレイカー戦から対デススティンガー戦までバン・フライハイトのブレードライガー、トーマ・リヒャルト・シュバルツのディバイソンと共に脅威に立ち向かう。
対ジェノブレイカー戦を前にEシールドも装備され、対デススティンガー戦では「デルタ・フォーメーション・ブロッケイド」の一角を担う。対デスザウラー戦では修理していたため、戦場に駆けつけることはなかった。
『/ZERO』ではゾイドバトル選手機になっている。
フリーランスのウォーリアーであるジャック・シスコ機と、クリス&ケリーのタスカー姉妹機の合計3機が登場。
ジャックはチーム・チャンプに雇われてチーム・ブリッツと交戦、その卓越したテクニックでチームを翻弄するが、ライガーゼロがイエーガーに換装した事で優位性を失い敗北する。
その後、ジャックとタスカー姉妹がチームを組んでの再対戦ではその高速性に巧みな連携プレーを用いる事で遂にチーム・ブリッツの連勝を止めている。
ロイヤルカップでも引き続きチーム・ブリッツと戦闘、しかし腕を上げたブリッツとの面々と激しい戦いの末に3機とも撃破されリタイアした。
ちなみにライトニングサイクスには、ストライクレーザークローも装備されているが、いずれも使用されていない。
主な機体バリエーション
ライトニングサイクスBS
機体色は銀色。ライトニングサイクスのテスト機であり、砲撃力が通常機より優れている。
ライトニングサイクスRM
ゾイドタクティクスに登場。ヘリック共和国軍仕様で機体色は青色、キャノピーの色は青となっている。
関連動画
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関連項目
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