この記事はネタバレ成分を多く含んでおります。 作品を充分知っていることが前提の記事です。 |
丸尾栄一郎(まるお えいいちろう)とは、勝木光による漫画「ベイビーステップ」の主人公である。
概要
あだ名はエーちゃん。小中学校の9年間ずっと成績オールAの優等生、頭に鶏のトサカの様なくせ毛がある。これは、つむじが二つあり、髪がぶつかり合っているためである。好きな食べ物はカボチャの煮物。これといった趣味や夢などもなく勉強一筋だったが、高校生になりテニスと出会った事で人生が一変する。
高校入学2週間で優等生キャラが定着、授業のノートをまとめる事に心血を注ぐ少年。それは「エーちゃんノート」と呼ばれ、テスト前にはクラスメイトのバイブルとなっている。授業用とは別に清書用も作成する凝りようである。本人曰く「ここまでしないと覚えられない」とのこと。
親友の影山に部活動を勧められるが、軽い運動がしたいという理由で部活動をやるつもりはなかった。その日家に帰ると母の友人が集合していた。母はこのまま友人達と食事に行くということで、栄一郎に飯代の1000円札とテニスクラブのパンフレットを渡し「アンタ運動したがってたでしょ」と告げる。
半ば強制的にテニスクラブへ行かされた栄一郎は、以前ノートを貸したことで面識のある美少女、鷹崎奈津を目撃する。誘われるまま体験入学をするが、そこはプロ育成コースだったためウォーミングアップでバテてしまう。
後日、ナツにコートに招かれた栄一郎は、偶然にもフォア・ハンド・ストロークでボールを打ち返すことに成功、その快感に魅せられ、思うとおりに打ちたいと考え始め、壁打ちなど自主錬にハマっていく。
約3ヵ月後、コーチの三浦によって勧められるまま試合に出場した栄一郎は、新たなテニスの魅力に気づき、もっと強くなりたいと思うようになる。
プレースタイルなど
使用ラケットメーカーはPrince。初試合のときは相手のボールを打ち返すリターンしか得意ではなかったが、目の良さ、几帳面な性格ゆえの分析力、反復練習も苦にしない真面目さを生かしたオールラウンダーに成長。
三浦によって授かった「全てのボールに追いつき、それをコントロールできれば理論的には負けない」が信条。
武器は、目の良さを生かした「コートカバーリング」、ボールコントロールを生かした「チェンジ・オブ・ペース」、部分筋トレと柔軟によって可能になった「スピードサーブ」、フロリダで覚えた「2段階で決めるスタイル」など。守備的でありながら、休まずに攻める強さも併せ持つ。
テニス暦2年半で全日本ジュニアベスト4に食い込む活躍を見せている。
影響を受けた、与えた選手
影響[受]
- 江川逞・・・初試合の前に叱咤したり、プロを目指し始めてからはサーブの重要性を気づかせたりした。
- 大林良・・・公式戦初試合の相手。眼の良さを実感し、もっと練習して勝ちたいと思わせた。
- 宮川卓也・・・相手の弱点を突くことは、自分も相手も成長させると教えられた。
- 荒谷寛・・・チェンジ・オブ・ペースの戦術を生み出すきっかけとなった。プロを意識するきっかけにも。
- 池爽児・・・デビュー戦を観戦し、プロを目指す決意をした。
- アレックス・・・負け癖がついた時に、自分を信じろというアドバイスをした。
影響[与]
- 江川逞・・・今は勝てないとわかっていても、諦めずに努力しようとする姿勢に感化。
- 宮川卓也・・・敗北をきっかけに、ストローク以外の向上が必要だということを再認識。
- 荒谷寛・・・パワーとスピードに任せるだけでなく、戦略的に攻めるテニスもあるということを学ぶ。
- アレックス・・・過去は振返らない主義だったが、振返ることで成長できることもあるかも知れないという思考に。
- 高木朔夜・・・小手先の技術や汚い戦術に頼っていては駄目だと思い知らされる。
- 深沢諭吉・・・プロを目指す栄一郎に呼応するように成長。
- 井出義明・・・いつか行こうと思っていた海外留学のきっかけに。
歴史(時系列)
高校1年
- 優等生キャラ定着、ナツと知り合う、テニスを始める
- ひょんなことから、タクマとサーブ勝負をすることに
勝負を見たコーチの三浦が栄一郎の目に興味を持つ、諭吉からアニキと呼ばれ慕われる - 三浦の勧めで初試合を経験[神奈川ジュニアサーキット]1回戦敗退
- 三浦によるボールコントロール特訓開始、勝利の方程式を授かる
タクマと練習試合をし、現実を知るが、諦めずに努力することを決意 - 勉強以外の時間はテニスに充てるほどハマる
高校2年
- 3回戦負けが続く、「やたらしつこい」「ノートのやつ」などの認識をされ始める
- [神奈川ジュニアサーキット]ベスト4
シードの宮川と岩佐に勝利、その間にマイクと知り合う、池に話しかけられる - 岩佐の指摘や荒谷と戦う中でプロを意識し始め、影山の家でプロについて調べる
- ナツと共に池の試合を観戦し、プロ志望を決意→両親を説得
- 三浦によってプロへの道スケジュールを設定
- 地獄の肉体改造開始(以後継続)
- 全日本ジュニアを観戦しに大阪へ、タクマを通じて難波江や住吉梓と知り合う、神田の存在を知る
- [STCカップ]優勝
- 文化祭でナツと意味深な会話
- [全日本ジュニア選抜室内関東予選]1回戦敗退、相手の難波江や観戦者(井出や岡田)にインパクトを残す
- 負けて焦る栄一郎に初対面の青井が心配して声をかける(栄一郎は不振に思う)
- 青井が正式なコーチとなる、影山のサポートでナツと初デート
影山は青井と栄一郎の相性が良さそうだと感じる、心と体の関係について教わる - 冬休みを利用し、フロリダへ短期留学、マイク・池と再会、2段階のテニスを知る
負け癖を乗り越え、プロのアレックスに3セットマッチで勝利 - 青井の提案でタクマと試合、しかし途中で中断させられる
(中断理由は、身体の構造を理解しないままサーブを強化しようとした栄一郎を心配してのもの) - 青井によるサーブ強化特訓開始
- 全日本ジュニア選抜室内本戦を偵察に行き、清水アキと知り合う、ナツにもライバルがいることを知る
- [神奈川県ジュニア]準優勝
留学やサーブ強化で別人となった栄一郎に大林が驚く、スランプを乗り越えた宮川に勝利
決勝で荒谷のサウスポーに苦戦しつつ左利き対策を学ぶ、チェンジ・オブ・ペースが武器になる - 数日間体を動かさないと、テニスに影響が出るため修学旅行不参加
高校3年
- 影山、姫子、ナツとはクラスがバラバラになる
- 神奈川県自体のレベルアップを目的に、他クラブとの合同練習を開始、清水アキと再会
- プロに転向したタクマと中断試合の続きを行う、タクマを撮影に来ていたカメラマンが栄一郎に注目する
- [関東ジュニア]ベスト4
試合前日に会場入り、ナツに連れられて散歩に行ったビーチで逆告白され、付き合う
井出に勝利するが、難波江には再び敗れる、荒谷が栄一郎の実力を評価しているような発言をする
記者の宮本が栄一郎に注目する、ラケットメーカーのPrinceからラケットの試用を頼まれ、快諾する - ナツとデートでプールに行く、彼女がいることを知り、母が驚く
- スイングをコンパクトにするため、体幹トレーニング開始、ゾーンを知るために座禅を学ぶ
- 休みを利用し、高校総体(インターハイ)の偵察に、団体戦で負けた荒谷に声をかけられ、一緒に回る
雰囲気の変わった神田に驚く、後に対戦する緒方を知る - 全日本ジュニアを目前に、「負けたら今後どんな道があるか」をノートに整理、改めて優勝を決意する
- 池のTV取材で、栄一郎が相手を務めることに
- [全日本ジュニア]←イマココ
ジュニアランキング3位の岡田に勝利、観戦に来た母にナツを紹介、母観戦の元、諭吉に圧勝
うどん屋で偶然にも荒谷、次の相手である緒方、住吉薫に会う、緒方の情報を得る
父も合流して観戦する中、雨での中断をはさむも緒方に勝利、丸尾家と鷹崎家は飲み会を行った模様
神田と試合日の朝、ベスト4に勝ち上がったことで大学からの推薦が殺到していることを知る
スポーツウェアメーカーのellesseから、プロ転向の際には契約して欲しいと頼まれる
関連項目
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