劇場版 黒子のバスケ LAST GAMEとは、2017年3月18日(土)に公開されたアニメーション映画である。91分カラー。略称はLGなど。
概要
監督はテレビシリーズから続投した多田俊介。
監督にとっては、スポーツアニメの完全新作映画は『劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』以来となった。
藤巻忠俊原作の黒子のバスケシリーズは、この作品の前年に原作及びアニメ版におけるウインターカップ編のブローアップ版がイベント上映されていたが、そのイベント3作品と同時に製作が発表された初の映画オリジナル作品。
当初は、原作最終章にあたる「EXTRA GAMEの映像化」とだけ公表し、ロゴも原作版と同じEXTRA GAMEだったが、2016年8月29日にティザーイラストが公開され、『EXTRA GAMEの映像化に留まらない原作者描き下ろしストーリーを含めた“EXTRA GAME完全版”映画』としてタイトルが『黒子のバスケ LAST GAME』となることが公開された。
実際に、漫画版と映画版では細部が異なっており、一部のキャラクターの役割が別のキャラクターに置き換わっているほか、試合にあまり関係しない細かい部分は上映時間の関係上カットされている部分もあり、最も大きな違いとして、黒子ら率いるVORPAL SWORDSと宿敵Jabberwockとの対戦場所が、漫画ではストバス会場で屋外だったのに対し、映画ではウインターカップと同じ東京体育館で行われている点である。
このため、漫画で試合を中継観戦していた大半のキャラクターは会場へ直接来場して生観戦しているほか、漫画版では無印エピローグのラフが最後の登場になった黛といった終盤であまりスポットの当たらなかった人物も再登場した。このほか、主役の黒子、火神に対する描写が大幅に追加され、タイトルがEXTRAからLASTとなったのもこのことが大きいが、詳細については映画館で各自確認しよう。
初週は全国91スクリーンという100館に満たない比較的小規模上映ながらオープニング2日間で12万4000人を動員し、興収1億9000万円を叩きだした。週末興行成績では『SING』『プリキュアドリームスターズ』『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』『モアナと伝説の海』『ひるね姫』などのアニメ映画、話題作が並ぶ中で6位と大健闘した。(ちなみに、この週は前年から大ヒットを続けていた『君の名は。』が初めてトップ10陥落を果たした週であり、それだけ強豪ぞろいだった)
なお、この映画が公開されたのと同日に、原作者藤巻忠俊の新作『ROBOT×LASERBEAM』が週刊少年ジャンプにて連載開始されている。
ストーリー
黒子たちは無事進級して2年生となってからの夏、アメリカのストリートバスケットチーム『Jabberwock(ジャバウォック)』が来日。
国内強豪校主将クラスで占められた大学生チーム『Strky』との親善試合を行った。
しかし、Jabberwockは圧倒的な実力でStrkyを倒すと、ヒーローインタビューで日本のバスケを猿の遊びと罵り、その次元の低さを嘲笑うのだった。
これに激怒したリコの父景虎は、1週間後のリベンジマッチを叩きつける。
そして、「アイツらしかいねえだろ」と集められた選手は、10年に一人の天才が同時に集まったキセキの世代全員、そしてその彼らを打ち破った誠凛の光と影を加えた今回限りのドリームチーム『VORPAL SWORDS(ヴォーバル・ソーズ)』。
VORPAL SWORDSとJabberwock、勝利はどちらの手に…?
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