武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。とは、コミックアプリ「GANMA!」にて連載中の漫画作品である。
作者はなるあすく。2016年2月28日までは毎週日曜日、2016年3月7日以降は毎週月曜日に更新中。
概要
ひょんなことから付き合うことになった引っ込み思案の男女2人のマイペースな交際を描いた学園ラブコメもの。
連載形式は4コマ連作方式をとっている。
元々人付き合いが苦手な二人ということもあり、その交際の進行具合はお世辞にも順調とは言い難いスローペースながらも、それ故にどこか微笑ましく見守っていたくなる初々しい雰囲気で青春模様を描いている。
「GANMA!」では「次にくるマンガ大賞」にノミネートされ、その関連でニコニコ漫画に出張連載もされた。
なお、メイン2人の名前で気づいた人もいるかと思われるが、登場人物の名前は主に東京都武蔵村山市に関する地名から取られている。
これは作者の出身地が武蔵村山市であることに由来しており、劇中の舞台も実際に武蔵村山市となっている。
登場人物
メインキャラクター
- 武蔵 太郎(むさし たろう)
- 本作の主人公。実質的なメインヒロイン。高校2年生。趣味は絵を描くこと。
席替えで村山と隣同士になったことから彼女の魅力に気づき、口から出まかせに褒め言葉を投げかけた結果、村山と付き合うことになる。
オドオドした頼りない性格だったが、村山との交際や生徒会役員たちとの交流を経て次第に成長していく。一生懸命な努力家でもあり、神明からは「頑張っている姿がハムスターみたい」と言われる。
- 村山 片栗子(むらやま かたくりこ)
- 本作のメインヒロイン。読書好き。
普段ムッとした表情で近寄り難い雰囲気を出しており、周りの男子からは「気に入らない奴がいると長い髪で締め付けてくる」というあられもない噂を立てられている。
唐突に武蔵から綺麗と言われたことで舞い上がり、その結果盛大な自爆をやらかして武蔵と付き合うことになる。
実はなかなかのナイスバディ。惚気ると人に見せられないような表情になる。
自身の名前にコンプレックスを抱いていたが、武蔵からの思いがけない言葉により克服した。
生徒会
- 残堀川 巻(ざんぼりがわ まき)
- (元)生徒会長。ボリューム感のある縦ロールヘアが特徴。登場するたびに奇怪な動作やポーズをすることが多い。
偶然武蔵と村山が付き合っていることを知り、それをネタに脅迫して生徒会役員に引き入れる。
生徒会長としての仕事ぶりは完璧でハイスペックな人間なのだが、自身の水準はできて当たり前と周りに押し付けてしまうところがあり、それ故に伊奈平たちの離反を招いた。偉そうな口ぶりだが、本当は寂しがり屋。
武蔵と村山の交際の進展の遅さに苛立って二人をよくけしかける。
実家はケーキ屋を営んでおり、名前や髪型がロールケーキに起因しているらしい。
苗字の由来は多摩川水系の「残堀川」。
秋の文化祭を機に、幼馴染の川堀との交際に至った。
川堀 空(かわほり そら)- (元)生徒会副会長。残堀川の幼馴染みでもある。生徒会役員らしく真面目な性格。
密かに残堀川に想いを寄せているものの、当の彼女からは異性として見られていない状態が続いていた。
何かと損な役回りになることが多い。
大の甘いもの好きであり、残堀川家のロールケーキが特にお気に入り。
名前の由来は荒川水系の「空掘川」をひっくり返したもの。
秋の文化祭をきっかけに、残堀川との交際に至った。
- 伊奈平 文(いなだいら ふみ)
- 生徒会役員(現生徒会長)。武蔵・村山と同級生の2年生の女子生徒。
残堀川の与える仕事の厳しさに付いていけなくなり、一度生徒会を離れるが、後に残堀川が今までの非を謝罪したことで仲直りし、役員に復帰する。
神明に想いを寄せいるものの、なかなか一歩踏み出せずにいる。当の神明からは「柴犬みたい」と、動物的な意味で可愛がられている。
名前の由来は武蔵村山市南部の地名「伊奈平」。
神明 志郎(しんめい しろう)- 生徒会役員(現生徒会副会長)。伊奈平と同じく武蔵・村山と同級生の男子生徒。
生徒会の離脱・復帰、共に伊奈平に追随する形で行動している。
動物好きであり、武蔵や伊奈平を動物的な意味で可愛がり、よく撫でている。恋愛事には無関心な模様。また、意外に大食い。
名前の由来は武蔵村山市東部の地名「神明」。
- 岸 かつや(きし -)
- 生徒会役員。学年は武蔵・村山より一つ下の男子生徒。背が低いことがコンプレックス。
村山とは児童館で知り合い、池でおぼれかけていたところを村山に助けられ、恋心を抱く。
気弱で頼りない武蔵に対して嫌悪感を抱き、村山を賭けて勝負を持ちかけるも、武蔵と村山のお互いへの気持ちが本物であることを知り、玉砕。その後、武蔵・村山双方と和解し、生徒会の一員となった。
基本的に真面目な性格。また、普普段は両親に代わって弟のさくやの面倒を見る、良き兄である。
また、武蔵の妹の優子とはケンカ友達であったが、紆余曲折を経て、交際することになった。武蔵同様、女装が似合う。
武蔵 優子(むさし ゆうこ)- 生徒会会計。武蔵の妹で学年は武蔵・村山の一つ下。
性格は兄とは正反対で、気が強くガサツ。また、食べることが大好きで、まさに「色気より食い気」といったところ。
だが実際は傷つきやすくて繊細な年頃の乙女。女子のわりに背が高いことがコンプレックス。
後に、ケンカ友達であった岸とは恋人関係となる。
- 榎 三音(えのき みおん)
- 生徒会書記。武蔵・村山のクラスの黒ギャル。
見た目は経験豊富そうだが、本当はモテるためにギャルっぽい恰好をしているだけで、実際の恋愛経験はない。
明るく素直な性格で人当たりもよく、村山や伊奈平らの恋愛相談にも率先して乗ってくれるいい子。
武蔵・村山の交際がクラスに発覚した後、乙幡とともに生徒会に入る。好物はくろくろまんじゅう。
武蔵・村山の家族
村山家
- 村山 糧子(むらやま かてこ)
- 村山の母。村山の実家のうどん屋「村山かてうどん」の女将。
娘の村山とは違い、男勝りで勝気な性格。昔から人付き合いの苦手だった村山を心配するあまり、武蔵との交際を知った当初は交際に反対していたが、村山にも友達がたくさんできたことを知り、了承した。
武蔵の母、紬は元同級生。 - 村山 小麦子(むらやま こむぎこ)
- 村山の姉。既婚者。
妹の村山とはこれまた性格が違い、明るく人付き合いが上手。そのため昔からモテていた。
実家のうどん屋で住み込みで修行していた学と惹かれあい、結婚した。妹が母と喧嘩したときも妹に寄り添ってくれた良き姉である。 - 村山 学(むらやま まなぶ)
- 小麦子の夫で、村山の義理の兄にあたる。優しい人だが、顔つきがいかついためよく誤解される。
高校時代からうどん職人になることを夢見てて、小麦子を助けたことを機に「村山かてうどん」に住み込みで働きだした。
高校時代、どうすればうどん職人になれるかわからず、校庭で棒を素振りするなど変わり者な一面も持つ。 - 村山の父
- 村山の父。村山の実家のうどん屋「村山かてうどん」の亭主。武蔵と似て、穏やかな性格。
武蔵家
- 武蔵 紬(むさし つむぎ)
- 武蔵の母。
息子を溺愛しており、村山との交際を知ったときは交際を認めず、優子に恋人ができることを条件にするなど何とか別れさせようとした。
その後、太郎・優子両方の成長を知り、自らの行いを反省、交際を認めた。
村山の母、糧子とは元同級生。 - 武蔵 勝司(むさし かつじ)
- 武蔵の父。
優子と負けず劣らずの大食漢でメタボ体系。呑気で少し無頓着。
その他の人物
- 本町 さくら(ほんまち -)
- 武蔵・村山のクラスの委員長。
武蔵を気にかけており、村山との交際の噂に対して「もっと相応しい人がいる」と考えているが、その真意は・・・・・・。
乙幡 芽衣(おっぱた めい)- 生徒会役員。武蔵・村山のクラスの白ギャル。
見た目は経験豊富そうだが、本当は友人の榎にあこがれてギャルっぽい恰好をしているだけで、実際の恋愛経験はない。実際は榎同様いい子。オタク趣味がある。
内野(うちの)- 武蔵・村山のクラスの女子生徒。口が軽く、噂話が大好き。
- 宮崎(みやざき)
- 武蔵・村山のクラスの女子生徒。ジト目が特徴的。自身の恋愛には興味はない。
- 清水 茶彩(しみず さあや)
- 武蔵・村山のクラスの女子生徒。クラスのゆるふわ女子。
- 渡辺 蜜柑(わたなべ みかん)
- 武蔵・村山のクラスの女子生徒。クラスの男子の田中との交際がバレ、クラスのいじられ役に加わった。
- 三ツ藤(みつふじ)
- 武蔵・村山のクラスの女子生徒。文化祭のとき川堀に告白したものの玉砕。その後、励ましてくれた本町に恋愛感情を抱く。
波多野 絵美(はたの えみ)- (元)美術部部長の3年生女子。後輩の加園と付き合っている。ツンデレ。
- 加園(かぞの)
- 美術部員の2年生男子。表情があまり変わらない。波多野の恋人で彼女にベタ惚れ。
関連静画
関連商品
関連項目
外部リンク
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