河村たかし(1948年11月3日~)とは、2021年現在の名古屋市長である。元民主党所属の衆議院議員であった。
出生時の名は河村隆之だったが、戸籍を改めたため河村たかしとなる。
概要
名古屋市の家業の古紙回収業・卸売業の長男として生まれる。一橋大学を卒業後に家業を継ぎ、司法試験を10回受験するも合格には至らなかった。
1990年に衆議院選挙に立候補をするも落選。1993年に初当選、以後5選を果たす。野党を転々とし2000年に民主党に入党する。代表選挙の立候補の意欲を示すが、推薦人を断られることで有名であった。また討論番組の保守の論客としても有名。
2009年1月に名古屋市長選に立候補を表明し、2009年4月の投開票で過去最高の51万4514票を獲得し、当選を果たす。その後2011年、2013年、2017年、2021年にも再選を果たしている。
2023年には、元作家の「百田尚樹」氏と著述家の「有本香」氏が立ち上げた政治団体「日本保守党」の「共同代表」に就任した。
河村たかし=名古屋弁のおっさんのイメージは強い。が、基本的には共通語(標準語)で話す。これは河村本人が名古屋を愛しているのをアピールしているため。
大村知事リコール運動への関わりと、高須克弥との絶縁
名古屋市長であった2019年に愛知県で開催された芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」内の企画展「表現の不自由展・その後」の展示内容について批判的であり、同企画展が休止した際には再開に反対。再開を主張する当時の愛知県知事大村秀章との論戦となった。
その後、医師/美容形成病院グループ経営者/富豪の高須克弥が2020年に大村秀章愛知県知事の解職(リコール)を目指す団体「お辞め下さい大村秀章愛知県知事 愛知100万人リコールの会」を発足した。高須克弥によればこの会の発足は河村たかしの意を受けてのものだったとされる。また、この団体が行ったリコール署名活動内では河村たかし自身も応援に駆け付けるなどの支援活動を行っていた。
ところがこの団体のリコール署名において、署名を偽造するなどの不正があったことが後に発覚。同団体の事務局長田中孝博らが逮捕されるなどの問題に発展した。これに対して高須克弥は「河村市長が紹介してくださった事務局長を信じないわけがない」とコメント。対して河村たかしは自分が紹介したわけではないと主張し、互いの認識に食い違いが生じた。[1]
さらにその後、高須克弥は「リコールをしようと言い出したのは河村さんなのに、私が言い出したとうそをついたことは許せない。いざという時に逃げる人とは今日をもって友達をやめて、絶交します」[2]「もうこれで義理を果たしましたので、関係を断ちます。友達で言うと、絶交ですね」「(河村市長から)リコールやろうと思うけど手伝ってくれないかと言われ、全力でお手伝いしますと言って始まった」「いつのまにか、『高須さんが私は止めてるのにリコールを始めたので、私はしらんがねと』。そりゃないでしょうと」「すじを通さない友達は全部絶交しますから。僕は」[3]などとコメント。河村たかしと自らの絶縁の意向を示した。
金メダル噛み
2021年7月27日、2020年東京オリンピック(新型コロナウイルス感染症の蔓延を受けて1年延期した2021年に開催)のソフトボール競技で優勝したチームの一員であり金メダルを獲得した名古屋市出身の選手が市長の河村たかしの元を表敬訪問し、金メダル取得を報告した。
その際に金メダルを持たせてもらった河村たかしはおどけて金メダルを口に運び、噛んでみせた。
だがこの行為について批判が噴出し、選手が所属するトヨタ自動車は名古屋市に対する抗議文も提出。
河村たかしは謝罪し、該当のメダルは国際オリンピック委員会によって交換される方針となった。
ちなみにこの時、「かわむらたかし」をアナグラムすると「かしたらかむわ」(貸したら噛むわ)になるという話題がSNSなどで拡散した。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
- *リコールどちらが主導? 高須氏と河村市長、異なる見解:中日新聞Web
- *【名古屋市長選】高須院長「絶交します」 河村氏の当確受け:中日新聞Web
- *「これで河村氏とは絶交」 大村知事リコール活動の団体会長の高須院長 「義理は果たした」- 名古屋テレビ【メ~テレ】
- 10
- 0pt