当軒は注文の多い料理店ですからどうかそこはご承知ください。
注文の多い料理店とは、宮沢賢治の児童文学の短編集(1924年12月1日発行)、およびその中に収録された表題作の童話である。
ここで概要を読んでください。
それからはきものの泥を落してください。
短編集「注文の多い料理店」は、岩手県盛岡市の杜陵出版部および東京光原社が発売元となって、1000冊が刷られた。9話の童話を収録しており、宮沢生前に出版された本のうち「短編集」という形で出されたものとしては本誌が唯一であった。しかし商業的に振るわなかったことから、このあと出版予定であった本の構想も断念されたという。
それに表題作として掲載された本作は、日本において世紀を超えて知られる作品の一つとなっている。何度も絵本化やアニメーション化され、小学校の国語の教科書に掲載されるなど、『銀河鉄道の夜』と並ぶ宮沢賢治の代表作である。
イギリス風の身なりをした鼻持ちならない都会の金持ちが山奥で化かされ痛い目を見るという二項対立に、貧しい農村で育った作者の文明や放恣階級に対する反発ともとれるものが込められているという読み解かれ方で研究される。
別に科学や文明を否定しているわけではないが、本作に限らず作者は都会や文明より、田舎と自然の側に立って詩や童話を書くことが多い。その一方で娯楽性にも富み、若年層から大人まで幅広く読まれてきた作品である。
この本の出版から翌年には、岩手国民高等学校の教師となって学生相手に農民芸術論を講じ始めるなど、本作を以てますます農家への関心を高めたことが窺えている。
現在でも文庫本などが出版されているほか、既に著作権が消滅した作品なので、現代においては全文を「青空文庫」などの無料公開の電子図書館で自由に読むことが可能である。
あらすじをお読みください。
イギリス風の身なりをした二人の若い紳士が山奥に猟に出ていた。猟銃を携げ、大きな猟犬を2匹連れているのに一向に成果は上がらず、案内人は行方をくらまし、果てに犬が山におそれをなして泡を吹いて死んでしまう。
犬の死についてあくまでも損得の勘定で残念がりながら山より引き返そうとするが、深い山に入り込んでしまっており、天気は荒れている。そんな山中にあり、すっかり迷いながらも、二人は西洋調の屋敷を見つける。そこには「西洋料理店 山猫軒」と看板があって、空腹の二人は、片や能動的に、片や訝しみながら入店する。
そこには何重にも扉で仕切られた廊下があり、紳士二人はその区切り毎に書かれている指示に従い続けるが……。
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料理はもうすぐできます。
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