概要
神戸かわさき事変とは、2020年8月16日に神戸市で開催された艦隊これくしょんオンリー同人誌即売会「神戸かわさき造船これくしょん7」で同時多発した一連の騒動のことである。
トレパク合成グッズ事件
ハンドルネーム「なのとら」氏が主催するサークル「川崎組榛名会」では、海上自衛隊の制服を着た榛名が描かれたクリアファイルを1枚300円で頒布していた。
だがイベント終了直前になり、衣装や表情、体の特徴などに見覚えがあることから「トレパクではないか?」と疑問を抱いた有志が調査を開始。
その結果、海上自衛隊とのコラボでC2プレパラート(C2機関)が書き下ろした霧島のイラストと、2018年に販売された一番くじの景品にあった書き下ろしの榛名を、キメラ合成したものと特定された。
本人は当初「一から自分が作ったもの」として否定していたものの、等身から表情、衣装など、細部までが一致したことが決め手となった。
その後の動向
18日18:53、本人からと思われるツイートが発せられる。
皆様ご心配おかけしております。
現在公式様とコンタクトを取ってる状況ですので皆様への反応は、控えさせて頂いております。(アーカイブが消えてしまったため、本文のみ)
19日昼頃、「どうすればよろしいのかわからない」と法的機関に相談したとのこと。
ご報告します。
本日、法的機関へ今後の流れ等に着いての相談、現在の状況に着いての相談を実施してまいりました。また後日弁護士等をへの依頼の有無等踏まえて相談する予定です。
関係各所へのご報告が遅れた事をお詫び申し上げます。また私個人に対する多数の方からの私的制裁、私刑(個人情報、住所等の特定)行為については別件で警察、法的機関へ相談次第であります。
本来ならC2機関(@C2_STAFF)様へ直接伺い、お詫びを申し上げ説明をするべきなのですが。
こう言った場合どうすればよろしいのかわからないことが多く法的機関へ相談に伺った次第であります。
フェイスマスク事件
ハンドルネーム「小岡賢治」氏が主催するサークル「#艦これはみんな仲良く」では、田中謙介の顔をプリントしたフェイスマスクをしながら同人誌を頒布していた。
頒布している同人誌は18禁のエロ同人誌であり、内容の多くは「田中謙介やC2機関の褒めちぎりdisネタ」「直球のdisネタ」などがてんこ盛りだった。その同人誌の奥付に書かれたスペシャルサンクスには、C2プレパラート、田中謙介、その他艦これとは無関係と思われる人物の名前やツイッターアカウントが勝手に記載されていた。
C2プレパラート(C2機関)の対応
これを受け公式は2020年8月18日に以下のツイートを行っている。
残念なことに先日行われた同人誌即売会で、一般的な同人活動の枠を大きく外れた法に抵触する悪質な販売が複数あった報告を受けました。また、それ以前より、関係社/者への業務妨害や誹謗中傷に該当する報告もあります。該当案件は確認を行い、今後必要な警察への通報や法的処置を順次行っていきます。
本該当案件に関して、本件が発覚した同人誌即売会責任者の方への確認を含め、確認作業が進んでいます。一般的な同人活動の枠を大きく外れ、また誹謗中傷行為を含む悪質な案件に関しては、これらを販売・配布・掲示等されている該当者に対して、粛々と法的措置を進めてまいります。
また、本件含む「艦これ」及び「C2機関」に関連する、誹謗中傷行為及び法令に抵触する行為を行う方の、全ての二次創作・同人活動・同付随行為を、今後一切固くお断りします。また、今後は誹謗中傷行為等に関しては、通報及び必要な法的措置を順次行ってまいります。
サークル主の謝罪ツイート
艦これ運営が動いたことを受けてか8月18日夕方、謝罪のツイートが発信された。
#艦これ お面につきまして、モデルとなった田中謙介様に対する配慮を欠いた点、田中謙介様に謝罪いたします。
販売行為は一切行っておらず、専らジョークグッズとしてのみ着用しておりましたが、だからといって田中謙介様に不快な思いをさせたであろうことには変わりありません。(以下略)
(魚拓
)
法的措置へ
多くの皆さんにご心配頂いたTwitter関連の事案について、現在警察当局の捜査が大きく進んでいます。C2機関も警察の皆さんの要請により、同捜査に全面的に協力しています。取り急ぎ、本件ご報告まで。ご支援頂いた皆さん、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
(ソース
)
また、昨年開催された「神戸かわさき造船これくしょん」にて問題となった同人誌を頒布した相手に対して、様々な協力を得て証拠等が整理され訴訟の準備が整いましたので、今春中に裁判を提起する運びです。
(ソース
)
昨年の神戸かわさき造船これくしょん(非公式・同人誌イベント)にて誹謗中傷を含む悪質な行為を行い、Twitter上で投稿を行っていた者に関して、本人確認及び証拠書類等が固まりましたので、今春に東京地方裁判所に対して訴状を提出、受理されました。ご協力頂いた多くの皆さん、ご心配お掛けしました。
心配してくださった皆さん、協力してくださった皆さん、ありがとうございました。
これらネットやリアルでの、関係者/社への誹謗中傷や名誉棄損、業務妨害行為等に関しては、一つ一つ対応に時間は掛かりますが、今後も順次確認がとれたものから粛々と法的措置を進めてまいります。
裁判の詳細
判決
令和5年1月26日に東京地方裁判所にて以下の判決が下される。
主文
1 被告は、原告Aに対し、275万円及びこれに対する令和2年8月16日から支払済みまで年3%の割合による金員を支払え。
2 被告は、原告会社に対し、165万円及びこれに対する令和2年8月16日から支払済みまで年3%の割合による金員を支払え。
3 被告は、別紙 3 被告表示目録記載のマスクを複製又は頒布してはならない。
4 被告は、前項記載のマスク及びこれを作成するために使用したデータを廃棄せよ。
5 原告らのその余の請求をいずれも棄却する。
6 訴訟費用は、これを5分し、その2を被告の負担とし、その余は原告らの負担とする。
7 この判決は、第1項及び第2項に限り、仮に執行することができる。
判決の全文は以下のサイトを参照
令和3(ワ)11118 損害賠償等請求事件(裁判所判例Watch)
関連項目
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