『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-』とは、
2006年3月30日アイレムソフトウェアエンジニアリングから発売された
PS2用「サバイバル・アクションアドベンチャー」ゲームである。
現在はグランゼーラが販売権・知的財産権を所有しており、2015年2月18日より、グランゼーラからゲームアーカイブスによるダウンロード版が販売される予定である(価格(税込):1,000円)。
概要
大地震により崩れ行く人工島を描いた前作だったが、本作では大水害により崩壊していく地下都市が舞台である。
しかも季節は冬。凍える寒さの中でいかに生き抜くかが重要となる。
前作での重要点は『渇き』であったが、今回は『体温』となる。
水に濡れて冷えた体を各所にある『あたためポイント』で乾かしながら進んでいく。
本作には複数の主人公が存在する。
ただしどの主人公からでもストーリーを始められるわけではなく、決まった順番でしかプレイできない。
が、それぞれの主人公の行動はリンクしており、たとえば主人公Aがどかした障害物が、
主人公Bの時には新たな障害物になってしまうなどの『主人公相互干渉効果』が発生する。
また、アイレム作品の例に漏れず本作も大量の選択肢があり、選んだ選択肢によりシナリオが分岐する。
なお、シナリオ部分だけで前作の数倍のボリュームのある本作であるが、今回は水を多用しているため前作よりも更に処理が重くなっている。基本、水が流れている場所では処理落ちが発生していると考えていい。
ストーリー
あれから数年・・・
首都島の壊滅から数年。
失われた第3首都の座は空席のまま。
都市開発の波は激しさを増し、様々な都市に及んでいた。
ここ、富坂市もその一つ。四方を海と山に囲まれた地方都市、富坂市。
この街を変えたのが、限られた土地を有効かつ計画的に開発する
地下都市開発計画“ジオフロンティア計画”。
この計画は、富坂市に飛躍的な発展をもたらした。
今もなお、その勢いは留まるところを知らない。そして2010年12月、ジオフロンティア計画の第1期工事が完了する。
この日から、富坂市は地上と地下を融合させた都市
“ジオシティ”として本格的に歩み始める。
登場人物
主人公
- 篠原一弥
- アルバイトウェイター。大学4年生。クリスマスイブにジオシティでのパーティーでバイトをする。
田辺宗一郎知事が「このジオシティは絶対に沈まない」と演説したにも関わらず、
大雨により羽代川が氾濫し、ジオシティは水没寸前。篠原一弥は脱出を図る。 激流の崖でも腕一本でしがみついたり、おじさんを背負って幅2mくらいの崖を飛んだり、
藤宮さんを背負ってクリフハンガーしたりと意外と力持ち。篠原に限ったことじゃないけど。 選択肢によって「佐伯優子」、「????」のルートに影響。
また選択肢によっては藤宮さんといちゃつくことができる。爆発しろ。 特殊技能は「暖めあう」。TPを同伴者と分け合うことができる。足して2で割る感じ。 - 佐伯優子
- 殺人事件容疑者。大学2年生。殺人の容疑で逮捕されている。
兄の部屋で瀕死の兄を発見。「オルゴール」の言葉を最後に兄は亡くなってしまう。
オルゴールを調べていたところに警察がかけつけ、現場にいた佐伯優子は逮捕される。
突然の地震により警察署が崩壊し、佐伯優子は脱出に成功、兄の死の真相解明に挑む。 選択肢によって「柘植明」、「????」のルートに影響。 特殊技能は「出来心」。近くの人の懐を拝借する。もう冤罪じゃないよねこの人・・・。 - 柘植明
- タクシー運転手。転職経験三回。 運転中に記者の本多涼子に絡まれ、振り回されてしまう。 特殊技能は「ラジオ」。タクシー内でラジオを聴くことができる。役に立たない。
- 西崎佳奈
- 富坂商業高等学校。1年生。桜坂綾乃のグループにいじめられる。
洪水のため体育館への避難命令が出たにもかかわらず、西崎佳奈は桜坂綾乃にロッカーに閉じ込められる。
地震によりロッカーからでることに成功、崩壊する学校からの脱出を図る。 全シナリオのうち選択肢が一番カオス豊富なのかもしれない。(二番目は佐伯優子)
選択肢によって「????」のルートに影響。 特殊技能は「おもいで」。いじめられた出来事を思い出すことができる。おいやめろ。 - ????
- 記憶喪失者。???。白衣を着ている。
成瀬沙耶という女性とともに自分が何者なのかを解き明かしていくうちに大きな事件に巻き込まれる。
「佐伯優子」ルートの選択肢によって序盤の展開が若干変わるがストーリーに大きな変化はない。
特殊技能は「記憶を思い出す」。記憶の断片をパズルのように組み立てることで、物語がすすむ。
サブキャラクター
- 藤宮春香
- 篠原一弥とともにジオシティでのパーティーでアルバイトをする21歳の大学3年生。 篠原一弥と脱出を図る際に、母親の様子が心配だから会いに行きたいと言うが・・・。 かなりタフで数々の災害にはびくともしない。不死身屋さん。
- 本多涼子
- 週刊報都の記者。 人使いが荒く、篠原と柘植が振り回されることに。
- 青山透
- 田辺知事の秘書。気が弱く、お腹も弱い。 逃走中の佐伯優子と遭遇。佐伯優子の言葉を信じ、彼女の濡れ衣を晴らすためにともに行動することに。
- 桜坂綾乃
- 西崎佳奈と同じ高校に通う女子高生。
西崎佳奈をいじめることに生きがいを感じている。
終盤で西崎佳奈に命運を握られる。 - 成瀬沙耶
- 佐伯優子の兄の恋人だった女性。 ????の記憶が戻るように手助けをする。
関連動画
実況プレイ動画
関連項目
親記事
子記事
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兄弟記事
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