講談社タイガとは、講談社の刊行しているライト文芸レーベル。毎月15日ごろ発売。
概要
2015年7月9日に謎のサイトが公開され、23日に創刊が告知された。2015年10月、森博嗣『彼女は一人で歩くのか?』、西尾維新『美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星』、野村美月『晴追町には、ひまりさんがいる。』、野崎まど『バビロン Ⅰ -女-』の4作を刊行して創刊。
当初は講談社文庫と微妙に発売日をずらして毎月20日ごろに発売していたが、2020年9月から講談社文庫と同じ毎月15日ごろ発売に変更になった。
レーベル名に「文庫」の文字がない珍しい文庫レーベル。当初は講談社ノベルスと同じ文芸第三出版部(文三)が担当していたため、講談社ノベルスの兄弟レーベルという位置づけだった(講談社ラノベ文庫とは無関係)。そのため、これまで主に講談社ノベルス(か単行本)で刊行されていたメフィスト賞受賞作が、第54回・第55回と続けてタイガから刊行された。
その後、担当が文三から講談社文庫出版部に変わったようで、発売日を講談社文庫と揃えるようになったのもそのためらしい。
基本的にはメディアワークス文庫や新潮文庫nexなどと同じライト文芸レーベルである。
創刊当初は「全点新作」を謳っていた(そのため、1~3巻が講談社BOX→講談社文庫、4巻以降がタイガで出ている森川智喜の三途川理シリーズなど、シリーズの途中からタイガで刊行されるようになった作品の既刊がタイガに入ることもなかった)が、2018年4月から上遠野浩平の戦地調停士シリーズの文庫化が始まり、全点新作の縛りは消えたようである。
大百科に記事のある刊行作品
- アンデッドガール・マーダーファルス (青崎有吾)
- 桜花忍法帖 バジリスク新章 (山田正紀)
- 虚構推理 (城平京) ※1巻のみ講談社文庫からの移籍
- 戦地調停士シリーズ (上遠野浩平) ※講談社ノベルスからの文庫化
- 探偵が早すぎる (井上真偽)
- バビロン(小説) (野崎まど)
- 美少年探偵団 (西尾維新)
大百科に記事のある参加作家(刊行済)
- 相沢沙呼 (《小説の神様》シリーズ)
- 青崎有吾 (《アンデッドガール・マーダーファルス》シリーズ)
- 朝霧カフカ (《ギルドレ》シリーズ) ※講談社BOXからの文庫化
- 井上真偽 (『探偵が早すぎる』)
- 荻原規子 (《エチュード春一番》シリーズ) ※角川文庫へ移籍
- 恩田陸 (『七月に流れる花』『八月は冷たい城』) ※ミステリーランドからの文庫化
- 上遠野浩平 (戦地調停士シリーズ)※講談社ノベルスからの文庫化
- 北山猛邦 (『先生、大事なものが盗まれました』)
- 京極夏彦 (『今昔百鬼拾遺 鬼』)
- 榊一郎 (『カタナなでしこ』)
- 三田誠 (『ジンカン 宮内庁神祇鑑定人・九鬼隗一郎』)
- 斜線堂有紀 (『詐欺師は天使の顔をして』)
- 城平京 (『雨の日も神様と相撲を』、《虚構推理》シリーズ)
- 杉井光 (『蓮見律子の推理交響楽 比翼のバルカローレ』)
- 辻堂ゆめ (『昨日は殺れたかも』)※藤石波矢との共作
- 鳥飼否宇 (『パンダ探偵』)
- 西尾維新 (《美少年探偵団》シリーズ)
- 似鳥鶏 (《天野兄妹》シリーズ、『叙述トリック短編集』)
- 野崎まど (《バビロン》シリーズ、『タイタン』)
- はやみねかおる (《ディリュージョン社の提供でお送りします》シリーズ)
- 古野まほろ (《臨床真実士ユイカの論理》シリーズ)
- 牧野修 (『こどもつかい』) ※ノベライズ
- 円居挽 (『語り屋カタリの推理講戯』)
- 汀こるもの (《探偵は御簾の中》シリーズ)
- 森博嗣 (Wシリーズ、WWシリーズ)
- 山田正紀 (『桜花忍法帖 バジリスク新章』)
大百科に記事のある刊行予定作家
ただし、本当に全員出るのかは未知数である(同じ講談社のミステリーランドでは予告されていた京極夏彦と井上夢人の作品が結局出ないまま叢書が終了した)。
関連動画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 一迅社
- 月刊少年マガジン
- 講談社ノベルス
- 光文社
- コミックボンボン
- 週刊少年マガジン
- 週刊ヤングマガジン
- 星海社
- のだめカンタービレ
- 別冊少年マガジン
- マガジンポケット
- メフィスト賞
- ワニブックス
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