高坂京介(こうさか きょうすけ)とは、電撃文庫の原作ライトノベル及び漫画化・アニメ化・ゲーム化作品、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の主人公である。
概要
高校2年生(原作一巻/アニメ第一話時点)。自分の事を、人より秀でた才能があるわけでもなく、長所も短所も無い平凡な人間だと思っている。しかし自身が平凡であることを肯定的に考えている。責任感が強く、一度引き受けたことはその身を犠牲にしてもやり遂げるという頼もしい一面もある。
物語当初は妹である高坂桐乃の才能と活躍の数々に非常に強い劣等感を抱いており、自らその存在を遠ざけていたため、兄妹仲は非常に悪かった。京介自身は、平凡を愛する兄を向上心がないと桐乃に軽蔑されているためと考えているが、桐乃の側の事情は違うようである。
そんな中ちょっとした偶然から桐乃が秘密にしていたオタク趣味を知ってしまい、彼女の『人生相談』にのる事になる。これに嫌々ながらも協力し、最終的には自分の身を犠牲にしてまで妹を庇った。これを機に桐乃からは度々『人生相談』を持ち掛けられ、兄妹共に互いへの認識を改善していく。
桐乃のみならず彼女や自身の友人達の為にも必死に奮闘するなど活躍の場が多い。複数の友人から「お人好し」と評されているが、実際に兄としても友人としても出来た人間である。
それ故、ニコニコ動画内のみならずネット全体では本作品タイトルをもじって「私の兄貴がこんなにカッコいいわけがない」と言われることも少なくない。また、同作品のラジオ内でもネタにされている。
家庭の事情でサブカルチャー全般に疎かったため、桐乃やその周囲が話している内容のほとんどを理解しておらず、世間一般程度の偏見も持っている程だった。しかし彼女たちの影響を受けてか、徐々に素の言動にまでオタク知識が染みつき始めている。
京介本人は否定しているが、普段冷静な沙織すらドン引きするほど極度の「眼鏡」フェチである。更に「巨乳」や「黒髪ロング」も好きであり、桐乃の親友・新垣あやせの様に大人びた娘がタイプと公言している。
また、新垣あやせに対してだけは欲望を忠実に曝け出し、セクハラの限りを尽くす変態鬼畜兄貴と化す。
他の場面でのモノローグを比べてもあやせの時だけ明らかに心情描写が変態に満ちている。
のだが、何故かアニメ第1期ではその変態分が消滅してしまっていた(原作での変態分ほぼ全て)。
ちなみに原作者曰く「京介はあやせの声を聞くとアタマがおかしくなる」
アニメ版では麦茶なのに国産茶葉100%使用した謎のパック茶を愛飲している。
携帯番号は「091-0455-1212」アニメ第1期12話より
原作とアニメでの印象の違い
原作では語り部として京介のみの視点で物語は進んでいくが、アニメでは京介寄りの視点ではあるものの、彼の知らない場所でも物語が進んでおり、カメラワークなどでも京介視点では認識できない周囲のキャラの表情変化なども描写されているため、原作とは違い他者から見た京介の評価を読み取りやすい。
その反面、彼の心情描写が少ない分、妹への相反する感情やコンプレックス、新垣あやせへの変態的な執着心は読み取り難い。
京介の心情描写をアニメで極端に減らしている理由としては、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 アニメ化記念インタビューにおいて原作者より以下の様に語られており、『涼宮ハルヒの憂鬱』との差別化を図るためである事が示唆されている。
―――小説では京介の一人称視点での語りになっていますが、それがアニメではどうなるのか、気になります。
伏見:一人称小説のアニメ化だと『涼宮ハルヒの憂鬱』を思い浮かべる方が多いと思いますが、そうはならないです、とだけ言っておきます。
では、原作での京介はどのようになっているのかと言えば、一人称視点でのライトノベルの主人公ゆえに心情描写が詳しく書かれている。
例えばアニメでは何気ない桐乃への気遣いのシーンだった場面では心の中では
「このクソアマッ!」
「クソビッチめ!」
「腹パンをかましてやりたい」
「ぶっ殺してェええええ!!」
「ブッ殺すぞテメエ!」
など、桐乃への不満や愚痴がしつこい程に表現されている。
心情描写の中でも、桐乃に対するコンプレックスや嫉妬が重要な要素として描かれているので、アニメから原作を見た人は驚くかもしれない。
また、幼い頃の桐乃に関する京介の心情描写もアニメ版ではなくなっているので、京介が理不尽なまでに桐乃に世話を焼く理由もアニメ版では非常に分かりにくくなっている。
あやせに威嚇された時もアニメでは何ともなさそうな場面であったが心の中では
「なにこの女恐ッえぇえええええぇぇぇぇぇぇええぇぇ!!」
「怖えー。あやせさん怖えー。 」
などとかなりビビっていてチキンである。
また、原作では巻を増すごとに京介の心情描写が非常に残念なことになる(変態的な意味で)
主な被害者はあやせであり
「輝くような笑顔を向けてくるあやせ。マジ天使」
「待ってろよラブリーマイエンジェルあやせたん。」
など、読者から見たらあやせの仰る通りの変態そのものである。
メルルコスの加奈子を見て「まじパネェっス!ちょーえろかわいい!コスプレAVに出られるよもう!」
さらには知り合って間もない後輩の女の子に対して「あと数回でHシーン突入だな」
桐乃に対してすら「妹とフラグ立てたはずなのに続きのイベントが発生しない・・・」
など、完全にエロゲ脳に侵されており、もはや手遅れである。
このように原作では、心情描写が詳しく書かれているため、愛すべきシスコン変態兄貴として慕われている京介だが、アニメでは心情描写を極端にカットしているため、何も文句も言わずに妹のために全力を尽くすかっこいい兄貴としてのイメージを持たれている印象がある。
原作者自身も「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」アニメ放映インタビューにおいて、以下の様な発言をしている。
―――まんま作者=京介ですね(笑)。その京介はアニメでは印象が違います。
伏見:京介はもっと年相応の欠点を持ったクソガキに書いたつもりだったんですけど、心の声をカットしたことによってイケメンになってますね。桐乃や黒猫からは、京介がこんなスーパーお兄ちゃんに見えているのかと驚きました。
京介は、原作とアニメで同一の行動を取っているシーンでも、それぞれ受ける印象がまったく違うキャラクターなので、ぜひ、興味を持った方がいるのであれば、原作も読んで、変態鬼畜兄貴京介の活躍を堪能してほしい。
……なお、これらは主に第1期での話で、
第2期ではわずか2話目にして携帯美少女ゲームにドハマりしてあやせにセクハラしまくったり、
桐乃に対しても関係の改善もあって重篤シスコンっぷりを存分に発揮するようになったり、
変態性がしっかりクローズアップされており、築かれた「イケメン兄貴」イメージは概ね打ち砕かれた感がある。
平凡学生京介君の平凡さ一覧
「自分で言うのもなんだが、ごく平凡な男子高校生である。所属している部活はないし、 趣味だって特筆するようなもんはない。そりゃ流行のエロゲーくらいはやるし、同人誌だってそれなりに買うけど、趣味といえるほどのもんじゃないな。」 4巻エピローグより
以下、原作での平凡な彼の様子(反転
- 千葉県の比較的裕福な家庭にて育つ。
- 地元の公立大学にはいける学力をキープしている。
- アニメの主人公のコスプレをすると、瓜二つになるような容姿を持つ。
- 可愛くて成績優秀・スポーツ万能な妹とは、一緒にデートにもいける仲。
- 妹の友人兼自分の後輩の可愛い女の子とは同じベッドでごろんごろんする仲。キスもされた。
- 別の妹の友人(←マジ天使)とは、気軽にセクハラを出来る仲。
- 幼馴染の女の子とはいつも一緒で、彼女の家で一つ部屋の中お泊りしたりと、両家公認の仲。
- 資産家の令嬢(←マジヤバイ美貌)とも親しく付き合っている。
- 他にも何人かの女の子から好感を持たれているが、誰かと正式に交際しているわけではない。
- よく複数の女の子達と一緒に、自室で遊んだりイベントに行ったりしている。
- 女の子だけではなく、イケメンサッカー部員とも熱い友人関係を持つ。
- さらに、世界的に有名な美少年アクセサリーデザイナーとも縁が出来る。
- 突然の(オタク系)アイドルマネージャー業もそつなくこなせる高校生。
- 2度しか会ってない(オタク系)アイドルに惚れられる。
- (元)彼女の両親と一晩一緒に過ごしたら、彼女の家族ごとメロメロにしてしまう。
- ストーカーに襲われ利き手を負傷した状態にもかかわらず、模擬試験を受け志望校のA判定をとる。
- 中学時代にアイドル顔負けのルックスのクラスメイトを不登校から引っ張り出し、惚れられたことが判明。
- その上3年ぶりにもかかわらずその娘にいきなり告白される。
関連動画
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関連項目
- 俺の妹がこんなに可愛いわけがない
- 高坂桐乃
- 黒猫(俺妹)
- 沙織・バジーナ
- 田村麻奈実
- 新垣あやせ
- 来栖加奈子
- 赤城浩平
- 赤城瀬菜
- リア・ハグリィ
- ブリジット・エヴァンス
- 高坂大介
- 高坂佳乃
- 星野くらら
- 兄さん
- お兄ちゃんの一覧
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