孫悟空(西遊記)とは、中国の古典小説「西遊記」の登場人物である。（簡体字は子扁に小、悟空は同じ ピンインはSun wukong）中国では孫行者と呼ばれることが多い。また、道教の神でもある。
超おおざっぱな悟空の概要
花果山という山の頂上に岩があり、そこから孵ったという。
生まれて直ぐに放った眼光は天をも貫き、天帝を初めとする神仙達を大いに慄かせたが、いかに強大な力を持とうと俗世に生きる存在ならばいずれその力も衰えるだろうとタカをくくった泰上老君の進言により放置されていた。
当初は猿の群れの一員として過し、地底洞窟・水蓮洞を見つけた功績から群れの王として過ごしていたが、ある日群れの猿が死ぬのを見て、不老不死になろうと思い、長老の助言に従って仙人になる為の旅に出る。
十数年の旅の果てに須菩提師という仙人を見つけ、弟子入りさせてもらいそこで「孫悟空」という名前を貰う。
悟空はそこで才能を開花、師の謎賭けも解いて10年で72の変化の術と長寿の秘術を習得するが、その力を兄弟弟子達にせびられて見せてしまった事から、慢心があると破門され、花果山に帰還する。
花果山を荒らしていた混世魔王を打ちのめし、防衛の為に武器防具を周辺国から奪って猿の軍団を結成、自身は竜宮城に保管されていた如意棒を半ば脅す形で譲り受け、再び猿の王として君臨した。
しばらくすると寿命が尽きたとして冥府に連行されるものの、仙道を積んだ自分が冥府の世話になる覚えは無いと冥府で散々に暴れ周り、十王達がひれ伏して許しを請う事態にまでなる。
挙句の果てに悟空は自分と自分の群れ全員を冥府の帳簿から消し去り、冥府から帰って来てしまった。
このため天界からも「だめだこいつはやくなんとかしないと」と思われ始めた悟空は、漢文でお馴染み天帝の案で官位につくが、これが非常に身分の低い役職である事を知り「馬の世話する役人なんてやーめた」と逃亡。
地上に帰ってからは牛魔王を初めとする大妖怪と義兄弟の契りを結び、自身を天にも等しい存在「斉天大聖」であると名乗るようになる。
天はこれに対し、李塔天と哪吒を大将とする討伐軍を差し向けるが、悟空はこれを悉くけちらし、その力を見せ付けた。
武力では悟空を抑えるのが難しいことをしった天界は仙桃の管理を行う役職を新たに作り、それに悟空を据えて懐柔を図る。
当初はマジメに働いていた悟空であったが、うっかり仙豆仙桃を食い荒らしついでとばかりに仙丹と宴会用のご馳走を食い尽くしてまた逃亡。今度は天帝も怒って、前回の比ではない規模の討伐軍が結成され、天界と妖怪たちの大戦争が引起される。
悟空は名だたる天の武将を次々と打ちのめすが、清源妙道真君との術合戦に敗れて捕らえられてしまう。
修行と仙桃・仙丹の効果によってほぼあらゆる武器が効かなくなっていた悟空を、八卦炉で焼いて薬丹する処刑が行われるが、八卦を理解していた悟空は真火の及ばない方向の穴に入る事でこれを免れ、開放されたところを飛び出して今度は天界で大いに暴れまわった。
ついに天界は悟空が自分達の手に負えない存在だと判断し、仏道に助力を求め、釈迦の力によって悟空は五行山に封印されてしまった。 500年後、三蔵法師のお供として天竺に行くことに。基本戦えず、ただの人間である三蔵をたすけ、時には反発しあったり、冤罪で悟空は追放されかけるが、最後は取経の旅を成功させるのであった。
名前の由来は実在の唐代の僧 悟空からといわれている。モデルはキンシコウともアカゲザルともいわれている。
日本人にもなじみあるキャラクターで、創作物への影響として、悟空の名を持っていたり、悟空がモチーフであるキャラは多い。（最遊記やドラゴンボールなど。なぜかこちらに（）をつけることになったが）ドラマでは堺正章や香取慎悟が演じた。
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