現れろNo.4!
混沌に漂いし、透明なる戦士。すべてを見通し世界を刺せ!偉大なる先輩、ここに降臨!
猛毒刺胞ステルス・クラーゲン!
No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲンとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアルⅡ」に登場するカードである。
このカードと相互の特殊召喚効果を持つ「ステルス・クラーゲン・エフィラ」についても本記事で取り扱う。
概要
特別な力を持つモンスター・エクシーズのカード、ナンバーズの1枚……たぶん。
エクシーズ・効果モンスター
※公式サイト「必勝!モンスターアカデミー
ランク4/水属性/水族/ATK 1900/DEF 1500
水属性レベル4モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
1ターンに1度、フィールド上に存在する水属性モンスター1体を選択して破壊し、
そのコントローラーに破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
このカードが破壊された場合、自分のエクストラデッキまたは墓地から、
このカードのエクシーズ素材の数だけ、
このカード以外の「No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン」
または「ステルス・クラーゲン・エフィラ」を特殊召喚する事ができる。
さらに、このカードが破壊された時のエクシーズ素材1つを、
この効果で特殊召喚したモンスターエクシーズの下に重ねてエクシーズ素材とする。」第17回による
特殊召喚できるモンスターについて、テキスト上では具体的に示されているが、アニメのセリフや公式サイトでの紹介では「ステルス・クラーゲン」と名のついたモンスターと説明されていた。
最後の素材を与える効果は、テキストだけではすべてのモンスターエクシーズで合わせて1つと読み取れるが、アニメでの処理や公式サイトでの紹介では、蘇生したモンスターエクシーズ1体につき1つという処理である。
参考に、「ステルス・クラーゲン・エフィラ」のテキストは以下の通り。
エクシーズ・効果モンスター
※公式サイト「必勝!モンスターアカデミー
ランク4/水属性/水族/ATK 1900/DEF 1500
水属性レベル4モンスター×2
1ターンに1度、フィールド上に存在する水属性モンスター1体を選択して破壊し、
そのコントローラーに破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
このカードが破壊された場合、自分のエクストラデッキまたは墓地から、
このカードのエクシーズ素材の数だけ、
このカード以外の「ステルス・クラーゲン・エフィラ」
または「No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン」を特殊召喚する事ができる。
さらに、このカードが破壊された時のエクシーズ素材1つを、
この効果で特殊召喚したモンスターエクシーズの下に重ねてエクシーズ素材とする。」第17回による
ナンバーズ共通の耐性がないことを除けば、まったく同じステータス・効果である。
実際、劇中でも「同じ効果」とだけ説明されている。
バリアン世界の神、ドン・サウザンドからバリアン七皇のベクターへと渡されたナンバーズの1枚。その後、ベクターからクラゲ先輩[1]へと渡され、シャークこと神代凌牙&IVとのデュエルで使用した。
「デス・キロネックス」、「サイレンス・シーネットル」をオーバーレイ・ユニットとしてエクシーズ召喚。その効果でシャークのフィールドの「セイバー・シャーク」を破壊してダメージを与えた。その後、IVの「No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー」によって破壊されたものの、再生能力によって、エクストラデッキから「ステルス・クラーゲン・エフィラ」(以下、エフィラ)2体を特殊召喚した。
直後、再び発動したジャイアントキラーの効果でエフィラが2体とも破壊されたが、効果で再びエクストラデッキのエフィラ1体と墓地のNo.4を復活させた。
いくらでも復活する効果を前に手がなかったのか、シャークは闇属性の「スカル・クラーケン」を裏側守備表示にして守勢に出るが、クラゲ先輩は「引き潮」でリバースさせ、「ジェリー・レイン」でフィールドの全モンスターを水属性化。No.4でIVのジャイアント・キラーを破壊、さらにエフィラでシャークの「スカル・クラーケン」を狙ったが、IVの「ストリングス・シェード」で妨害されたため、No.4で「スカル・クラーケン」を攻撃して破壊、さらにエフィラでダイレクトアタックしたが、「ディープ・カーレント」で止められた。
クラゲ先輩の毒によって体の自由が利かなくなるシャークであったが、IVの叱咤によって復活。シャークは「水神の護符」でクラゲの効果を回避、それによって「No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ」の降臨を許してしまう。
見も知らぬナンバーズの出現に驚きを隠せないクラゲ先輩であったが、先輩に無断で盛り上がる後輩どもに身の程を知らせるために「ジェリー・ホール」によって「水神の護符」とアビス・スプラッシュの効果を無効化してNo.4、エフィラの効果を続けて発動し、アビス・スプラッシュの破壊を狙うが、「カスケード・バリア」によってアビス・スプラッシュの攻撃力が0になったため、ダメージを与えられなかった。
さらに、IVの「エンジェル・ストリングス」によってアビス・スプラッシュがオーバーレイ・ユニットを得て復活してしまい、アビス・スプラッシュの攻撃力は9600に。そしてNo.4が地獄ザメタッグの一撃を受け、クラゲ先輩のライフは0となった。
デュエル終了後、このカードはIVの手に渡った。しかしNo.4が1枚だけあっても蘇生効果が使えないので扱いに困る。
その後はIVが所持していたが、カイトとMr.ハートランドがデュエルをしていた際、このカードに何か罠があることを警戒したVの指示によって捨てられ、Mr.ハートランドの手に渡った。
IVたちには聞こえていないが、ベクターの説明によるとこのカードは偽物らしい。デュエル終了後、他の偽ナンバーズと共に、黒い炎を上げながらMr.ハートランドを燃やし、消滅した。
後に本物のNo.4として「No.4 ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ」が登場しており、ドン・サウザンドが使用した。
破壊・ダメージ効果名は「ポイズン・スティックス」、攻撃名は「テンタクルサージュ」。
クラゲ先輩はIVやシャークなどの年下の人間に対して厳しく当たる一方、このカードを含むクラゲたちを「先輩」と呼んで敬意を表していた。
IVは自らの専売特許であるNo.4をクラゲなぞに使われたことが気に入らないようで、「何が悲しくてNo.4がクラゲなんだ」と発言している。結局それは偽物であったが、IVが本物のNo.4を見ることは叶わなかった。
なお、ナンバーズは通常1枚しか存在しないにもかかわらず、No.4のテキストは2枚目以降のNo.4も利用できるようなテキストである。まあ所詮偽物なので2枚以上存在していてもおかしくはないが、劇中では1枚しか出てこなかった。
OCGにて
結局、ステルス・クラーゲンのみならず偽ナンバーズは全くOCG化されることないままZEXAL期=OCG第8期は終了した。
所詮は偽物なのか。誰もがそう思った。そして遊戯王DMから数えて4作目のZEXALが終わってARC-Vが始まり、VRAINSが始まり、7作目のSEVENSが始まった2020年、「COLLECTION PACK 2020」にて偽ナンバーズの一つ、「No.3 地獄蝉王ローカスト・キング」がOCG化と相成った。
これは先輩もワンチャンあるのでは……と全クラゲ愛好家が思ってから約1年、次弾にあたる「ANIMATION CHRONICLE 2021」にてついにOCG化を果たした。
No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/水族/攻1900/守1500
水属性レベル4モンスター×2
(1):フィールドの表側表示モンスターは水属性になる。
(2):1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
相手フィールドの水属性モンスター1体を選んで破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
(3):X召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。
このカードが持っていたX素材の数まで、EXデッキから「ステルス・クラーゲン・エフィラ」を特殊召喚する。
さらにその特殊召喚したモンスターそれぞれに、自分の墓地から水属性モンスターを1体まで選んでそのX素材にできる。ステルス・クラーゲン・エフィラ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/水族/攻1900/守1500
水属性レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
相手フィールドの水属性モンスター1体を選んで破壊する。
(2):「No.」Xモンスターの効果で特殊召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。
このカードが持っていたX素材の数まで、自分の墓地から
このカード以外の「ステルス・クラーゲン」モンスターを選んで特殊召喚する。
さらにその特殊召喚したモンスターそれぞれに、自分の墓地から水属性モンスターを1体まで選んでそのX素材にできる。
除去に付帯するバーン効果がNo.4は半減・エフィラからは排除され、完全なフリーチェーンから両メインフェイズ限定とやや弱体化。
無限湧きできた特殊召喚効果は、No.4とエフィラで各1回しか使えないように設定され、使える領域も役割に合わせて分割された。
その一方で、実用性において最大の障害である(劇中ではサポートカードで補っていた)水属性限定という部分は、条件自体はそのままにされたもののNo.4にのみフィールド上のモンスターを全て水属性にする永続効果を搭載して補っている。
全体的には弱体化しているのだが、
- 自分ターンで除去、相手ターンにも除去(破壊止まりではあるが対象を取らない)
- 何気にエクシーズ素材を消費しないため、維持していれば撃ち放題
- 破壊すると増える
- とはいえエフィラはそのままだと(水属性デッキ以外には)機能せず破壊待ちになるが、いざ片方破壊されれば蘇生されたNo.4と残ったエフィラの2体がかりで除去し始める
- なんなら2体目のNo.4を積んでおけば普通に再始動できる
- 相手のデッキによっては水属性に変える効果だけでも邪魔
単純な話、ステータスは貧弱だがフリーチェーンの除去と破壊耐性を兼ね備えているモンスターがレベル4×2で出せるのである。
例えば、サメ後輩のオーバーハンドレッドナンバーズも強力な除去と破壊耐性を兼ね備えたランク4の革命児だが、所詮は起動効果だしOCGでは一発で打ち止めである[2]。フリチェ除去を使えるエクシーズとなると基本的にランク5以上であり、言わば「セイクリッド・プレアデス」に破壊耐性がついてるような状態。そんなプレアデスなどにランク4からアクセスできる「星守の騎士 プトレマイオス」が禁止カード送りになっていることなども踏まえれば、このモンスターがどれだけ偉大なる先輩かわかるというものだろう。
- 欠点としては、エフィラ2枚とのセットが基本なのでエクストラデッキの圧迫が著しいことが挙げられる。しかしそれに見合う価値はあるし、あるいはエフィラを諦めてNo.4単体で使っても十分強い。
- エフィラはアニメと同じようにNo.4とエフィラの好きな方を蘇生できる形のテキストだが、No.4の特殊召喚効果はエクシーズ召喚扱いにはなっていないので、No.4から出されたエフィラは蘇生制限を満たしておらず、事実上No.4しか蘇生できない。なお、仮にエフィラを正規のエクシーズ召喚で出すとそのエフィラは蘇生効果が使えないので、蘇生先が欲しいとしても(EXデッキが許すなら)No.4を出し直す方が無難。
なお、共にOCG化された先輩のカード「サイレンス・シーネットル」に「墓地から除外して墓地の水属性3枚をデッキに戻す」効果が追加されており、墓地にあっても意味がないエフィラとそのエフィラを使うためのNo.4の再利用ができるうえに自己特殊召喚で素材性能も普通に高いという超有能カードになっている。 - 水属性レベル4という素材の都合上、必然的にシャークさんデッキは主要な就職先に挙げられる。最悪、「シャークさんのファンデッキだったはずがクラゲまみれになっていた」という事態も有り得る。
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関連項目
脚注
- *名前はEDのキャスト欄より。本編では「クラゲ野郎」、「クラゲ怪人」、あるいは単に「先輩」と呼ばれている
- *OCGで対峙した場合、No.101の起動効果は非破壊除去なので相性が悪いが、それにチェーンしてNo.101を破壊すれば効果が不発になるため一方的に勝てる。なおアニメだと素材1つ消費なので破壊耐性が効いてしまい撃ち負ける。
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