ニコニコ大百科

話の整合性とか必然性とかはかなぐり捨てて、監督の思想を語るだけに費やしてる感じ。
元々君の名は自体が東日本大震災を意識してて、そのうえで「フィクションの中でこそ、良かったねで終わらせたい」を表現してみせた作品だけど、
一方でその震災によって結ばれるラブストーリーだったからな。被災して故郷吹き飛んだけど、だから君に出会えたからOKは、当時も言われた。
それに対して天気の子で不条理な出来事で繋がる人間関係もあると高々に描いたけど、君の名はほど振り切らずに大人らしく決着つけてしまい、結局は君の名はを批判した連中に対するカウンターパンチ止まり。

だから今回、それらを一回無しにして(文字通りの絵面を見せまくる)シン・君の名は。をやったって感じ
俺は整合性やらエンタメ性やらは楽しめなかったけど、
新海誠監督の作家論としては大傑作だと思う

>>31のような感想はむしろ天気の子を観た時に感じたな
前作までの脚本の方が良くも悪くも荒削りで、伝えたいこと重視な印象だった

今作は脚本の完成度を高めつつ作家性も控えめにして勝負してきた印象なんだけど、自分だけかね？

ちょうど見終わった

後半は天気の子の二番煎じ感はあるけど、勢いや演出や迫力のおかげでそんなに気にはならなかった

松村北斗の演技も上手かった

ちょうど見終わった

後半は天気の子の二番煎じ感はあるけど、勢いや演出や迫力のおかげでそんなに気にはならなかった

松村北斗の演技も上手かった

ただ、ヒロインの父親前作に続いて言及なしとは。。
まあ、今作のはどうなってるのかは想像しやすいけど

あれ、二重に投稿されてる。。

ロードムービーとしてはかなり忙しない印象がありタイトな構成だなと感じたけど、作品として必要な要素は詰め切れてたと感じる
完全に東京がゴール地点だと思ってたから旅の終着点が分かった時うわーってなったわ

話の軸を後戸やミミズの部分に見出すと東京がゴールでしっくり来ちゃうんだけど
実際はすずめが喪失と向き合うための話なんで最終的に原点に戻ってくる必要があったのよな。

草太の爺ちゃんがすずめを巻き込まれたと称してたけど、実際のとこずっとすずめが周りを巻き込み続けてるんだよなこの話

3.11のことは結構覚悟決めて書いてたんだな…

異様に良い人との縁はダイジンが本物の招き猫と考えるとおかしく無いんだよな
東京に行くまでというか基本最後直前までダイジン自体はすずめの事は家族と思って助けている訳だし

>>32
自分も近い印象を受けたな。入りやすい物語と映像美の直球で勝負してきた
緊急地震速報を挟んでみみずと対決ってシチュはロックマンXのボス戦みたいで良かったし今後フォロワーが出てきそう
伝えたいことでいえば、前作のクライマックスを本作で繰り返せたら題材的に監督は大化けできたからそこが惜しいと感じたかな

右大臣が唐突だったね。
あの部分が一番のアナじゃないかな

豹変する身内とか、変身して主役達守るとか
わりと好きなシチュなんでもうちょい掘り下げて欲しかった
（ワンクールのTV向きかもしれんね）

宮崎、愛媛、神戸と言った西日本の人が方言で喋っているのに比べて
福島、宮城の現地人が全く訛っていなくて標準語なのがリアルすぎるw

>>41
あとから出てくるのは左大臣じゃなかったっけ

実際、今回は映画よりもTVでワンクールくらいの尺あったほうが美味しかった気がする。そうすればすずめと草太の交流丁寧に描きつつ、レギュラー増やすなりでロードムービーとしての賑やかも増しただろうし。
ただ映像美って点を思うと映画がベストだろうし悩ましい。

後から出てくる左大臣は確かに唐突だったねｗ
ただ、要石は2つあってもう片方も抜けた、という情報自体はちゃんと出てたので一応「ダイジンの対になる存在」としてはそんなにおかしくないかなとは思った。
環さんを喋らせてたのはなんだろうな。一回本音でぶつかっとけ的な奴だったんだろうか。

>>39
芹澤君とかいう草太が元々持ってた縁だけで付いてきてくれた善の化身も居るけどね。

おばさんとのPAでの会話はすずめと大臣の関係でもあるって聞いて面白かったな
大臣からしたら要石から解放されて弱ってるときにうちの子になる？って言ってくれたから説明なしですずめにとって良いことだと思っていることをしているのに東京で大嫌いと言われてとてもショックを受けた
視聴者的には各地の大勢の命がかかったやばい事態を防ぐための善行だけど
何も知らないおばさんから見たすずめの言動も大臣と似たようなものなんだよな

男女がラストでなんのリスクもなくハッピーエンドで結ばれるとか俺たちの知っている新海誠はどこに行ってしまったんだ…という印象が強い

今日見てきたけど後半の「こんなにきれいだったんだ」や絵日記のシーンは当時のニュースや当日不安だったことを思い出してしまってうわってなっちまった…あれから11年(作中で12年)たってようやく正面からぶつけられるようになったんだな…

ちょい補足てか気になったとこ
後戸のあった宮崎、愛媛、神戸、東京って過去に大地震があったポイントでミミズが関東大震災の火災旋風の絵モチーフなのはとことん閉じなきゃいけないって思わせるデザインと設定だよなあ…
後ちょくちょく映るモンキチョウやアゲハチョウは常世神メタファー、てか岩戸ってもろまんまだよな

>>45 ダイジンの立ち位置わからなかったけど、そっか子供だったのか。

>>46
確かに「ここから助けに行くんだよな？」って、自然に思ってた自分にハッとしてたけど、
リスク無しってそれ見て気づいたし、綺麗に収まったのを今までの作品と比べて違和感持ってる人は多そう。

後いい忘れてたけど…もし地震関係でトラウマがあったりあの日のことでまだ整理できてないって人は配信や地上波を待った方がいいと思う…

特典の新海本も併せて思った事だけど
今回は「災害自体は既に起こった、起こり続けてるもの」であって、閉じ師も基本、根本的にミミズをどうにかできるわけでもなく「すいませんもうちょっと俺らここにへばりついてたいんで見逃してください。今日のところは帰ってください」って土下座外交するだけの存在である事は最初から最後まで一貫してるので
「災害をどうにかする」は今回のストーリー的には終わってることなんだとは思う。全部終わった後もその辺の状況には一切変化がないし。
あくまで起きてしまったことと向き合う話であるところに、更に「新しい犠牲を課すか否か」まで付随しちゃうと単純にごちゃつくんじゃないかなぁ。あの選択に痛みが伴っちゃうとすずめだってクライマックスでああいう言葉をかけてあげることはしにくかったろうし

観た後にふと頭に浮かんだのが細田監督の映画で、どこかに明確な作家性の違いがあるように感じるんだけど、それをうまく言語化できない。誰か教えて……

あと一年、いやあと一日でも生きながらえさせてください（意訳）
ってワードすごく好きだ

>>50
普通に昔の神事をモチーフだろうし、それは「君の名は。」でもやってたからね
ダイジン、サダイジンなんて名前も天皇絡みだし、東京の門があるところも皇居地下だったはず。スタートが宮崎ですずめの名字が岩戸っていうのも、日本神話で扉を開けて世界を明るくする天の岩戸伝説からきてるわけだし。
（ちなみに神様が洞窟の中に閉じこもっちゃったから出てきてもらおうと乳出して踊り狂って「なんだ？なんだ？」って言って洞窟から出てくるって話）


冒頭のすずめが登校するシーンとか景色やカメラアングルがまんま「君の名は。」での三葉登校シーンで、
しかもそのあとフェリーで一人遠出するのも「天気の子」だし（主役も中学生だったし）
映画冒頭から前二作を意識して作ってること宣言してるようなもんで、そのうえで地震描くってなったら、「君の名は。」で三陸の文字まで出したことや、
あの震災イメージのものを「美しい眺めだった」と描いたことの再度描き直す意図にしか見えん

かなーりデリケートな題材をうまく取り扱って、今までの作品にあったいい要素を選びつつ言っちゃアレだが「臭さ」を廃してエンタメに昇華させてるのすげぇよ新海監督
それはそれとして鈴芽ちゃんの身体能力高いっすね

最大のネックはこれまでと違い直球で震災描いたこと
見る側がそこを乗り越えられれば素晴らしい映画
特別な使命を帯びてるのは草太で辛い思いもしたけど自身は夢のある大学生であってその点では重くない
一方で普通の女子高生のすずめちゃんがずーっと苦しんでてお辛ぁい…

オカルトとは言え事実と原因がハッキリして文献も残ってるなら日本政府は閉じ師を手厚く支援して差し上げろ

個人的にはあれほどまでの地震描写を「描かないことには始まらなかった」と思う
それこそ６年前にはボカしてしまった部分ではあるからね

案の定311使ったので警告が足りないだのもっと警告しろとかの意見も多いなぁ
阪神淡路大震災のほうより東日本大震災のほうが人が多いから配慮云々なんて言ってるやつまでいるし

作品自体は悪くないのになぁ

>>47
愛媛の土砂崩れは芸予地震なのかな
西条の加茂地区っぽい風景（あの廃校なんかはモロに加茂公民館）で、あのへんといえば芸予地震より西日本豪雨の方がひどかった記憶あるんだけど

でも、「地震描写があります」と事前に警告してしまうと
主人公のすずめが標準語な時点で感の良い人は「あっ」と察してしまうんだよなぁ

まあ今回は予め地震描写や緊急地震速報の演出ありますので気をつけてください(意訳)ってアナウンスされてるしな。後聖地巡礼時も近隣住民への拝領や節度ある行動、マナー等にお気をつけてくださいっても言ってるから聖地巡礼する時は注意な