エルズペス・ティレルとは、マジック:ザ・ギャザリングの登場人物のひとりであり、太陽の勇者の異名を持ち兵士を自在に操る高貴なる女性騎士である。
プレインズウォーカーであり優れた技量を持つ騎士でもあるエルズペスの望みはただ一つ、その剣を鞘から二度と抜くことを必要としない、自分が故郷と呼べる次元を見つけることでした。
しかし、暴力と破壊は彼女の後を付きまとうかのようにその身の回りで発生し、彼女は常にその加護を必要とする者たちのために武器を手に取り、防御魔法を駆使することを強いられてきました。エルズペスは実現しない願いである平和を求め、戦乱に荒れ果てた次元からここテーロスにやってきました。
神々の手厚い庇護の下にあるこのテーロスならば、彼女のような守護者は必要ないであろうと考えたのです。
しかし、この地に到達して間もなく、彼女がテーロスの者ならざる力と技量を持つよそ者であることが露見してしまいました。
2つの都市国家の間に位置する荒野において、エルズペスはこれまで数々の英雄たちを屠ってきた巨大なハイドラに襲われたのです。
エルズペスはハイドラと単身で対峙し、激しい戦いの末にハイドラを討ち、勝利しました。その後に彼女が望んだのは、このまま人知れず平穏無事に過ごす生活でした。しかし、テーロスでは定命の者の願いなど、神々の意図の前では何の意味も持ちません。彼女が披露した英雄的行為は、太陽の神、ヘリオッドの注目を集めました。そして彼はエルズペスを自分の勇者にしようと画策しています。
人柄がよく人望が高い、指導者として相応しい存在である女騎士。24歳。
そして、プレインズウォーカー随一の不幸属性持ちでもある。
彼女がどれだけ不幸なのかというと…
と、至れり尽くせりの不幸のオンパレードである。
現在の彼女はテーロスの死の国に在るが、そこから抜け出せる日を待っている状態である。
エルズペス・ティレルとしてデザインされたカードは2014年8月時点で3枚存在する。カードタイプはすべてプレインズウォーカーである。
Elspeth, Knight-Errant / 遍歴の騎士、エルズペス (2)(白)(白)
プレインズウォーカー — エルズペス(Elspeth)
[+1]:白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[+1]:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともに飛行を得る。
[-8]:あなたは「あなたがコントロールするアーティファクトとクリーチャーとエンチャントと土地は破壊不能を持つ。」を持つ紋章を得る。4
プラス能力を持つ最初のプレインズウォーカーである。他にプラス能力を2つ持つプレインズウォーカーは 《ニッサ・レヴェイン》、《英雄の導師、アジャニ》などがある。
1つ目のプラス能力はトークン生成。1/1が1体のみと一見地味であるが、これはプラス能力であるため何度でも起動することができ、忠誠度も上がっていく。
元々の忠誠度が[4]なのでこれを起動すれば[5]。生半可の攻撃ではエルズペスを倒すことはできない。
2つ目のプラス能力はクリーチャー強化。+3/+3と飛行はそれなりに強力な修整である。1つ目のプラス能力で出たトークンを攻撃に回す際によい援護となる。
大マイナス能力は、保護能力の紋章獲得。ただし、「アラーラの断片」時点では「紋章」がなかったため、「アラーラの断片」版《遍歴の騎士、エルズペス》はテキストが異なっている。
高忠誠値から繰り返されるトークン生成能力によってとにかく固い。能力起動後、忠誠度[5]となったこのカードを1枚で処理するカードは当時のスタンダードではほとんど存在しなかった。まっとうに戦闘で倒そうとすると1/1トークンがブロックしてくるため、なかなかダメージが通らない。
これ自体が相手を打ちのめすというよりはこのカードがあらゆる攻撃を防ぐ、騎士の鑑のような性能である。
Elspeth Tirel / エルズペス・ティレル (3)(白)(白)
プレインズウォーカー — エルズペス(Elspeth)
[+2]:あなたはあなたがコントロールするクリーチャー1体につき1点のライフを得る。
[-2]:白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
[-5]:土地とトークンを除く他のすべてのパーマネントを破壊する。4
プラス能力はライフ回復。効果はクリーチャー数依存なので事前にたくさん並べる必要がある。
小マイナス能力はトークン生成。生成数は3体となったが、忠誠度が減るため無限に使うことはできない。
大マイナス能力は《ネビニラルの円盤》に似たリセット。トークン、そして自分が残るところが重要である。
登場当初は《遍歴の騎士、エルズペス》の一押しポイントであったトークン生成が小マイナス能力になったこと、
相方になるカードが少ないことから評価は芳しくなかった。
しかし、イニストラードブロックがスタンダードに加わると、《霊誉の僧兵》、《未練ある魂》などのトークン生成カードを得て膨大なライフ回復からのリセットを連発する動きができるようになり、評価が上昇した。
Elspeth, Sun's Champion / 太陽の勇者、エルズペス (4)(白)(白)
プレインズウォーカー — エルズペス(Elspeth)
[+1]:白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
[-3]:パワーが4以上のクリーチャーをすべて破壊する。
[-7]:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともに飛行を持つ。」を持つ紋章を得る。4
「テーロス」で収録された3枚目のエルズペス。「太陽の勇者」とは次元「テーロス」に住む神の一柱「ヘリオッド」に選ばれた英雄のことである。
なお、テーロスブロック内には「太陽の勇者」「女勇者」についてのフレーバーテキストを持つカードがあるが、そのすべてが エルズペスの行動について語っているわけではない。「太陽の勇者」は「テーロス」の歴史上複数存在するのである。
プラス能力はトークン生成。1/1を3体生成するプラス能力、というのは非常に凶悪な能力である。対戦相手が巨大クリーチャーをコントロールしても、1-2体ではトークンでブロックされて全くダメージを通させない。
逆に小さめのクリーチャーが多い場合では、複数ブロックですり潰すことができる。
どちらも準備できないようなら兵士の大群で制圧して「これで終わりです」。
小マイナス能力は大量クリーチャー破壊。プラス能力では「巨大クリーチャーを大量に用意している」「巨大クリーチャーが飛行など兵士トークンによるブロックを受け付けない能力を持っている」という場合は防衛できないが、その場合はこの能力で一掃できる。
忠誠度が大きく削れるものの、フィニッシャークラスを全部潰されたら戦線の立て直しに時間がかかるため、プラス能力で忠誠度を回復する余裕は十分である。
大マイナス能力はクリーチャー強化。こう着状態になれば最終的にこの能力にたどり着くだろう。紋章獲得後はプラス能力で 3/3飛行を3体出すようになる。ここからこう着状態を維持できるデッキはほとんど存在しない。
このカードを使用するデッキの構造もあわさって「出て1ターン以内に始末できなければ死ぬ」としか言えない強さを持っている。とはいえ、始末する方法は意外とあるのだが。
掲示板
50 ななしのよっしん
2023/05/03(水) 20:38:25 ID: NrzBCwhb7J
一方でヘリオッドが完成しちまったわけですが、
他のネームドとちがい「ま、ヘリカスならいっか」
扱いされてるのがまた
51 ななしのよっしん
2023/05/14(日) 08:26:35 ID: N3uZ05sCqS
>>46
ザンダー「貴顕廊を君の思い描く最高の姿にして欲しい(要約)」
その結果がアンヘロ完成化なのが悲しすぎる
52 ななしのよっしん
2024/08/19(月) 18:35:51 ID: N3uZ05sCqS
ブルームバロウはペスさんが理想とする世界にかなり近い次元なんじゃないか?
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/06(土) 07:00
最終更新:2025/12/06(土) 07:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。