クソゲーオブザイヤー2018

クソゲーオブザイヤー2018（KOTY2018）とは、2018年の1月1日から12月31日の間に発売されたゲームの中で一番のクソゲーを選評・総評したものである。

この年について

乙女ゲー部門・携帯機部門が廃止され、2部門制となったKOTY。据置機部門は5作ノミネートと前年に引き続き豊作となった。
まずは2016年にSteamでリリースされた同名ゲームの移植版「Horse Racing 2016」。スタート画面のメニューがバグで消滅しているところから始まり、パターン変化もなく単調で戦略性もへったくれもないレース、常時連打を必要とするプレイ、ローカライズのない仕様に住民たちは「魔境」Steamの恐ろしさを思い知らされたのだった。
続いてやってきたのは「Newガンダムブレイカー」。これまで培ってきたガンプラバトルの良さをことごとく潰し、「ゴミ収集」「玉入れ」と唾棄させたバトル、「俺ガンプラ」を否定するリアルタイムカスタマイズ、薄っぺらいADVパートと誰特要素ばかり追加し、シリーズそのものをブレイクさせた。
この2体の門番に先陣を切って立ち向かうは2013年携帯機大賞「ホームタウンストーリー」の生みの親が送り込んだ新作「リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島-」。冒険とカフェ経営を売りとするも、その実態は「冒険とは名ばかりの採集活動、サボりまくるスタッフやクレームだけは一丁前な客に振り回されるブラック企業さながらの雇われ店長」のような有様であり、「カフェそっちのけで採集に精を出し、昼になったら寝る」方がカフェの評価が上がるという、「正直者が馬鹿を見る」本末転倒なゲーム内容であった。
この後を追って投入されたのは「GEM CRASH」。「全方位ブロック崩しゲー」を銘打つも、わずか5ステージしかない薄っぺらさにステージ開放までに莫大な経験地を要するために延々と同じステージを繰り返されられる苦痛を強いられる。肝心のブロック崩しもボールの数を増やせば簡単に攻略できてしまうことから「レベルを上げてボールで殴ればいい」と評される有様だった。
そして殿を務める毎年恒例の年末の魔物として現れたのは「RPGツクールMV Trinity」。移植元の「RPGツクールMV」がPCで大好評を集めたことから、14年ぶりにコンシューマー機にRPGツクールが移植されたわけであるが、移植元にはなかった大量のバグがこれでもかというほど発生。さらにはログインボーナスを180日間に渡って取得しないとまともな素材が揃わない出し渋りっぷりに、何をするにもロードが発生し誤操作が連発する操作性の悪さから、「RPGツクーレナイ」と揶揄されるほどであり、そのためか後日発売予定だったXbox One版は発売中止となってしまった。
この5作による争いの結果、「自ら掲げたコンセプトの否定を最悪の形でやってのけた」点が評価され、「RPGツクールMV Trinity」が平成最後の据置機大賞を勝ち取った。

エロゲー部門は「エロゲーとして真摯でない」作品が多くエントリーした。そんな中次点以上に選出されたのは3作品。
まずは無人島が舞台の王道展開にも関わらずエロ展開がクソの山、誤植だらけのテキストに体の構造がおかしいCG、使いまわしだらけだったり話が繋がらない有料DLC等、売り文句通り倫理観を投げ捨てた「懺悔島 純潔～処女の血をもって償え!～」。
続いては2012年エロゲー大賞の「SEX戦争」を輩出したスワンアイが原点回帰を掲げて立ち上げた新ブランド「みるきーぽこ」の処女作「孕ら・ポコ！～異能催眠で女学園を孕ませ征服～」。だがその実態は、「舞台説明が希薄・登場人物の掘り下げが無い・シナリオ展開が電波・エロシーンが抜けない」という過去作の問題点を改善することなく繰り返す「悪い意味での原点回帰」であり、さらには「妨害ヒロインを潰さなければ詰む」理不尽な難易度でプレイヤーを叩き落した。
そしてもう一つの作品「悪魔聖女～デーモンガール・ステップ～」は、戦闘とは名ばかりの選択の余地が少ないパズルゲームに、ご丁寧に搭載した事前シミュレーションのためにわずかに残された考える余地すら奪い去り、ただでさえ薄っぺらいシナリオを水増しするために戦闘本番のみ出現するランダムコマンドを配置し、そこで表示される特殊なコマンドを選択しないと解禁されないCGを配置させたり、特殊コマンドをヒロインと紐付けさせ「勝つためのコマンド」と「見たいルートのコマンド」を一致させないようにした結果、周回引継ぎも無く作業感溢れるテンポの悪い攻略をプレイヤーは強いられることとなった。
最終的には「最も不誠実とは何を指すか」を考えた時、「懺悔島」と「悪魔聖女」は過去にそれぞれのブランドがエントリーさせた作品とは傾向が異なることから“エロ”と“ゲーム”に不誠実であることについては初犯とも取れるのに対し、「孕ら・ポコ！」は2012年や2013年で犯した過ちを何の反省もなく繰り返した「前科持ち」であったことが決め手とされ、「孕ら・ポコ！」が大賞となった。

据え置きゲーム機部門 大賞＆次点作

大賞作 ”クソゲーを作るって、楽しい？”

• RPGツクールMV Trinity (PS4・NintendoSwitch/角川ゲームス）
  簡単にRPGを作ることができるPC版ソフト『RPGツクールMV』の移植作。RPGツクールとしてはPS2向けに発売された『RPGツクール』(通称無印)以来10数年ぶりの据置機向けタイトルとなる為期待を抱かれていたが、それは無惨にも崩れ去ってしまう。
  主な問題点としては長いロード、粗末なUIによる誤操作連発、ログインボーナスによりゲーム作りに必要な素材が最低180日間揃わないなど。そして把握しきれないおびただしい数のバグ。フリーズ、ゲーム機本体からの強制終了、データ上書き、挙句の果てにはセーブデータ破壊という有様。前述のログインボーナスを取得する度に素材の管理IDがずれ、挙動がおかしくなるという凄まじいデータ管理。加えて、アップされたゲームをDLするための専用プレイヤーも欠陥だらけの粗末な出来。クソ要素の悉くが本作の存在意義を全否定しており、もはや『ツクール』ではなく『ツクーレナイ』状態。根本を言えば今までにも失敗例があったにもかかわらずPCゲー前提の複雑なUIの作品をCSに移植すること自体が相当な無茶であったと言わざるを得ない。
  結果惨憺たる出来だった「無印」すらも大きく下回る評価となり、『たけしの挑戦状』『デスクリムゾン』『四八(仮)』に続く10年代を代表する10年に1度のクソゲーに数えられてしまった。現在はアップデートを繰り返しバグ周りは改善が進んだもののUIなどに由来するゲーム性本来のクソ要素は相変わらずであり、やはりMVを差し置いて購入する意義は薄いと言える。
  余談だが、本作はXbox One版もリリースされる予定だったため、これを含めた三機種で発売する前提で「Trinity」というタイトルを関していたのではないかユーザー間では推測されているが、お蔵入りによりそのコンセプト自体が成り立たなくなってしまった。

次点作

• Horse Racing 2016（PS4/YASH FUTURE TECH SOLUTIONS PVT LTD）
• Newガンダムブレイカー（PS4/バンダイナムコエンターテインメント）
• リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島-（PS4・NintendoSwitch/マーベラス）
• GEM CRASH（NintendoSwitch/ダブルドライブ)

据え置きゲーム機部門関連動画

エロゲー部門 大賞＆次点作

大賞作 ”ただ一つの底辺を求めて――”

• 孕ら・ポコ！～異能催眠で女学園を孕ませ征服～ (みるきーポコ）
  2012年エロゲー大賞「SEX戦争～愛あるエッチは禁止ですっ！～」や2013年エロゲー次点「リア充爆発しろ！ ～変身能力手に入れたんだけど質問ある？～」を送り出したスワンアイの新ブランドの処女作。
  だが、あらかじめ妨害キャラを潰さないとヒロイン攻略を進めることができないばかりか最悪詰んでしまい、バックログからのやり直しも不可という理不尽難易度に加え、電波なシナリオに低質なCG、抜けないエロシーンに説明の少ない世界観と、過去作の問題点が全く改善されてない惨状にはあきれる他ない。

次点作

• 懺悔島 純潔～処女の血をもって償え!～（TRYSET Break）
• 悪魔聖女～デーモンガール・ステップ～（ソフトハウスキャラ）

エロゲー部門関連動画

関連項目

• クソゲーオブザイヤー

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[据え置きハード大賞] RXN -雷神-	[据え置きハード大賞] RPGツクールMV Trinity	[据え置きハード大賞] サマースウィートハート
[携帯ハード大賞] 該当作なし	[携帯ハード大賞] 廃止	[携帯ハード大賞] 廃止
[エロゲー大賞] ママとの甘い性活Ⅱ	[エロゲー大賞] 孕ら・ポコ！ ～異能催眠で女学園を孕ませ征服～	[エロゲー大賞] 崩壊天使アストレイア