スペースシャトル
スペース・シャトル(Space Shuttle)とは、アメリカ国立航空宇宙局(NASA)が開発した有人宇宙機(宇宙船)である。
スペース・シャトル Space Shuttle |
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分類 | 宇宙往還機 |
製造者 | ユナイテッド・スペース・アライアンス |
ボーイング統合防衛システムズ | |
ロックウェル・インターナショナル | |
マーティン・マリエッタ | |
ロケットダイン | |
サイオコール | |
アライアント・テックシステムズ | |
運用者 | アメリカ国立航空宇宙局 |
アメリカ国立航空宇宙局(NASA)が開発し、1981年4月〜2011年7月まで運用された一部再使用型宇宙往還機である。計画としての正式名称は、スペース・トランスポーテーション・システム(宇宙輸送システム、Space Transportation System)であり、ミッション名に付属されるSTSの記号がこの略称。打ち上げ時のシャトルは、本船であるオービター1機、外部燃料タンク1基、固体ロケット・ブースター(SRB)2基で構成されている。
主な製造請負元はユナイテッド・スペース・アライアンス(USA)。オービター製造をボーイング統合防衛システムズ(IDS)とロックウェル・インターナショナル、メインエンジン製造をロケットダイン、外部燃料タンク製造をマーティン・マリエッタ、SRB製造をサイオコールとアライアント・テクシステムズ(ATK)が担当した。
一般にスペース・シャトルと言うと、本体であるオービター単体のことを指している事が多い。又、設計がよく似たソ連(現:ロシア)の宇宙往還機であるブラーン(オービター)及びエネルギヤ(打ち上げロケット)をスペース・シャトルと呼ぶ者も少なからずいるがあまり好ましくない。
軌道船(オービター、Space Shuttle Orbiter、Supace Shuttle Orbital Vehicle、OV)は、地球軌道上を周回飛行する為の宇宙船であり、宇宙航空機(スペースプレーン)にも分類される。
大気圏離脱時(外部燃料タンクが装着されている間)に使用される液体燃料ロケットエンジンであるスペース・シャトル・メイン・エンジン(Spase Shuttle Main Engine、SSME)を3基、軌道変更や軌道離脱時に使用される軌道操縦システム(オービタル・マニューヴァリング・システム、Orbital Maneuvering System、OMS)を2基搭載する。
機体各所には、軌道上で姿勢制御を行う姿勢制御システム(反作用制御システム、リアクション・コントロール・システム、Reaction Control System、RCS)を42基搭載。更に細かくRCSメインスラスター38基(前方14基、左後方12基、右後方12基)、RCSバーニア6基(前方2基、左後方2基、右後方2基)に分けられる。
帰還時は大気中を滑空するため、通常の航空機と同様の主翼(翼形状はデルタ翼)とリフティングボディが採用されている。
外部燃料タンク(エクスターナル・タンク、Space Shuttle External Tank、ET)は、SSMEに燃料を供給するための巨大な使い捨てタンク。オービターの船底部に1基接着されている大型の赤いタンク(以前は、タンクの温度上昇を防ぐために断熱材の表面を白色塗料で塗装していたが、あまり効果が無いと分かったため廃止)であり、液体酸素タンク(前部)と液体水素タンク(後部)を内蔵する。
打ち上げから約9分後の高度109kmにて切り離され、大気の断熱圧縮による熱と圧力で分解されながら海へ落下する。当然、再使用はされない。
固体ロケット・ブースター(ソリッド・ロケット・ブースター、Space Shuttle Solid Rocket Booster、SRB)は、シャトル打ち上げ発射時に使用する再使用型の固体燃料ロケットモーターである。固体燃料補助ロケットとも。外部燃料タンクの左右に2基装着されており、打ち上げ時に必要な推力の80%以上を補う。
打ち上げから約2分後の高度45kmにて切り離され、パラシュート降下しながら海へ落下し、回収されて再使用される。SRBにはカメラが装備されており、本体から分離した後に海面に着水するまでの動画がニコ動でも特に人気である。
シミュレーター用模型機(初代パスファインダー)と展示用模型機(2代目パスファインダー)の2機がある。ただし、模型機はオービターとしてカウントされない場合もある。
参照 → OV-099 チャレンジャー
宇宙航行能力を持たない滑空試験機。ネーミングはSFドラマ『スタートレック』に登場した同名の宇宙船から。役目を終えたのち、スミソニアン航空宇宙博物館に展示されており、オービターが全機退役しそれぞれ博物館に寄贈される際にはイントレピッド海洋航空宇宙博物館に移設展示される予定。
実用1番機。初飛行は1981年4月12日のSTS-1。2003年2月1日、STS-107の地球帰還・大気圏再突入時に空中分解して人命と共に失われる(コロンビア号空中分解事故)。
実用2番機。元々は宇宙航行・飛行能力を持たないSTA-099試験機(構造試験型)を改良した機体。初飛行は1983年10月3日のSTS-6。1986年1月28日、STS-51-Lの打ち上げ発射後にSRBの不具合によって吹き出した高温ガスによって外部燃料タンクが爆発して人命と共に失われる(チャレンジャー爆発事故)。
実用3番機。初飛行は1984年8月30日のSTS-41-D。STS-133ミッションとして2011年2月24日に打ち上げ、3月9日に帰還、退役。スミソニアン国立航空宇宙博物館に展示予定。
実用4番機。初飛行は1985年10月3日のSTS-51-J。スペースシャトル最後のミッションとなるSTS-135ミッションとして2011年7月8日(現地時間)に打ち上げ。アポロ月面着陸記念日に当たる7月20日に帰還・退役予定であったが打ち上げが順調に進んだことから飛行期間を1日延長し21日に帰還、退役。ケネディ宇宙センターに展示予定。
実用5番機。初飛行は1992年5月7日のSTS‐49。STS-134ミッションとして2011年5月16日に打ち上げ、6月1日に帰還、退役。カリフォルニアサイエンスセンターに展示予定。
掲示板
46ななしのよっしん
2020/01/23(木) 15:10:27 ID: iWa28m8Lwt
47ななしのよっしん
2020/01/28(火) 23:31:08 ID: znfjGxu+x1
48ななしのよっしん
2020/02/06(木) 00:12:27 ID: QaP8WkVipU
シャトル計画自体が軍事利用も有って他国の軍事衛星回収なんかも初期計画にあって
飛行士必須で無人で使えない、着陸時以外不要で邪魔な翼、地上から宇宙まで対応しないといけない非効率な
形状ノズルのメインエンジンと外部燃料タンクで多段式による効率的な軽量化による加速が出来ない
SRB燃焼中は問題起きてもオービター切り離し出来ない、脱出装置が無いのでミッション中は万が一の事態で
即死亡リスクが高い、耐熱パネルが剥き出しなので打ち上げ時に危険
結局は中途半端な十徳ナイフ状態になってしまった
急上昇ワード改
最終更新:2021/01/17(日) 09:00
最終更新:2021/01/17(日) 09:00
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