フォムト・バーガーとは、宇宙戦艦ヤマト2199におけるガミラス軍人で、初代ヤマトのバーガーのリメイクキャラである。
担当声優は初代は阪脩、2199では諏訪部順一である。
サファイア戦線に配備されていた第二空母(三段空母)の隊長で、急降下爆撃隊を指揮する。ゲットー、クロイツに比べると若干若い士官で左頬に傷がある。
瞬間物質移送器による転送でヤマトに奇襲、多数の対艦ミサイルを命中させ上部構造物を廃墟に等しい有様に追い込む活躍をみせるが、ドリルミサイルの逆転による誘爆で、他の三段空母や戦闘空母ともども、あっけない戦死を遂げる。
2199では最初からドメル直属の部下であり、第6空間機甲師団第7駆逐戦隊の指揮官、階級は少佐。
初代と異なり艦上機指揮官が本職ではなく、宙雷戦隊指揮官が本業で、メルトリア級巡洋戦艦を旗艦とした巡洋艦、駆逐艦隊による高機動戦術のエキスパート。
年齢は地球人相当で27歳と、ドメル直属の指揮官の中では最年少である。血気盛んで、度々ハイデルンに諌められてもいる。容貌は初代の特徴を継承しつつも、より若々しい顔立ちとなっており、言動も基本的に好戦的である。能力に不足はなく、今後はもう少し落ち着きのある成長が期待されるが…
マゼラン外縁部でのガトランティス先遣艦隊との戦闘では、自らの駆逐戦隊による突撃で混乱する敵艦隊の7割を殲滅する活躍を見せている。その後第6空間機甲師団は総統の命令により銀河方面に派遣されヤマト討伐の任務に就く。
中性子星カレル167星域においてヤマトをドメル直率の本隊とともに挟撃。撃沈寸前まで追い詰める。がデスラー総統の暗殺事件が発生し、ドメルに総統暗殺の疑惑がかかりバーガーを含む幕僚たちも戦闘を中止し本国に召還される。
その後、本当の首謀者であったヘルム・ゼーリック一派のクーデターの失敗により、一応はドメルの暗殺嫌疑が晴れ、バーガーもドメル幕僚団の一員に復帰する。
新たな任務はマゼラン雲に到達したヤマトの撃沈であるが、旗艦「ドメラーズⅢ」を除けば増援は寄せ集めの三段空母、老朽艦の戦闘空母計4隻のみであり、乗員も老兵と若年兵のみ惨憺たるものであった。
なお、艦隊の閲兵の際、総統の密命を実行する二等ガミラス人のザルツ人が率いる442特殊部隊に対し「信用できるものか」と愚痴り彼らと険悪な雰囲気になってしまう。
七色星団での決戦では、バーガーは空母「ランベア」のスヌーカ艦上爆撃機隊の指揮官として出撃。ゲットー率いる戦闘機隊がヤマト航空隊を牽制する中、瞬間物質移送器でヤマト直上に編隊57機ごと展開。
相当数が対空砲火やコスモゼロにより撃墜されるが、多数の命中弾を与え、ヤマト第一砲塔や第一副砲、コスモレーダーや空間測距儀などを使用不能に追い込む。この際、スツーカモチーフのサイレンの音は必聴である。
この攻撃は総統の密命を帯びたザルツ人特殊部隊のヤマト潜入を成功させるため、ヤマトの耳目を削ぐ攻撃でもあった。加えて第三艦橋に付随する波動コンバーターも破壊、これにより波動防壁を機能不全にさえ追い込んだ。
総統の密命、ならびに特殊削岩弾による波動砲封じ込めに成功したが、ヤマト側の抵抗も激しくバーガーの戦友だったゲットー、クロイツェが戦死、特殊削岩弾も起爆装置がヤマト乗組員により解体されてしまった。
ドメルは「ドメラーズⅢ」及び航宙戦闘母艦「ダロルド」による直接砲撃戦を決心し、帰還したバーガーが乗艦する「ランベア」を含む三段空母(多層航宙母艦)を率い、単縦陣でヤマトに接近する。これがドメルにとって最大の誤算であった。
ドメル艦隊とヤマトとの砲撃戦が始まる中、ヤマト側の工作により特殊削岩弾は波動砲口から排除されてしまう。そして排除された削岩弾は攻撃を仕掛けるドメル艦隊に向かっていく。すべては沖田艦長が仕掛けた罠だったのだ。
生き残ったショックカノンを用いた精密射撃で、特殊削岩弾を戦闘空母「ダロルド」至近距離で起爆。この削岩弾の爆発で「ダロルド」と回避しきれなかった三段空母「シュデルグ」が轟沈した。バーガーの乗艦する「ランベア」は辛うじて回避に成功したがドメル艦隊は大混乱に陥った。
混乱の中、仲間の仇を討つべくバーガーは艦長に再出撃を指示するも、そこへヤマトの砲撃が殺到。ショックカノン2発の命中により「ランベア」は大破。バーガーは 「こんな結末、認められるかォ!」と絶叫しつつ、どこぞの水没王子を彷彿とさせながら母艦とともに荒れ狂うイオン乱流の海に沈んでいった。
イスカンダルから地球への帰路を描く完全新作映画「星巡る方舟」にてまさかの登場。宣伝用ポスターにもガミラス側キーパーソンキャラとして描かれている。
被弾しイオン乱流に沈んだ三段空母「ランベア」であったが辛くも脱出に成功し、また戦闘中盤にコスモゼロに撃墜されたガルント爆撃機を回収して7色星団からの離脱に成功した。しかしながら艦長が戦死しバーガーが最上級の指揮官(艦長代理)となっていた。
地球とガミラスの休戦協定が結ばれバーガーの乗艦する「ランベア」にも帰還命令が出されたが、ドメルや戦友たちの仇をうつために命令を無視しヤマトへの復讐を果たそうとする。
映画では彼の過去が明かされることとなった。若いころのバーガーは現在のような粗暴さはない優秀な兵士であった。しかしガトランティスとの戦闘で同じ艦に乗っていた恋人メリア・リッケを目の前で失って以降、現在のような性格になってしまったと老兵ヴァンス・バーレンの口から語られている。(左頬の傷もその時についたものである。)
(ここからネタバレ反転)
しかし「ランベア」に停戦命令をだしたガミラス軍の戦闘空母「ミランガル」率いる第8警務艦隊はバーガーの戦友であり、かつての恋人の肉親だったネレディア・リッケ中佐が指揮する艦隊であった。バーガーは、疲弊しきった「ランベア」の状況を知りつつも戦死した戦友たちの仇を討ちたい心情をネレディアに訴え、あくまでも命令を無視して抗戦する構えであった。しかしその途中でバーガーはある「歌声」を耳にする・・・
合流した宙域で第8警務艦隊と「ランベア」はバーガーに聞こえた歌声の直後、謎の異空間と静謐の惑星に囚われてしまう。調査のため惑星に降下したバーガー、部下のクリム・メルヒ、老兵ヴァンス・バーレン、そしてネレディアだったがそこにあったホテルに監禁されてしまった。そんな最中おなじく惑星に降下しおなじく囚われの身となったヤマトのクルーと出くわす。幻覚によりお互いに素性が分からない中で、ヤマトクルーをザルツ人と誤解したバーガー達はヤマトクル―達と共にホテルから脱出するための奇妙な共同生活を送ることになる。
すべての謎が解決しホテルから脱出した直後、この謎の星とヤマトを追ってきたガトランティスの艦隊による攻撃が開始される。ランベアに残された老兵と若年兵たち、そしてネレディアをガミラスに帰還させるためバーガーは戦闘空母「ミランガル」と第8警務艦隊を率いてヤマトとの共同戦線を張る・・・
映画でのバーガーの起用はシリーズ中盤できまったことであり、そのため明確な戦死シーンは描かれなかった。七色星団の戦いのアフレコ終了後、担当していた諏訪部順一はバーガーが死んでないこととまた出番があることを出渕総監督から伝えられていたがTVシリーズとしての出演は最後だったため、再登場まで1年以上待たされる結果になった。
起用された理由はドメルの部下たちの中では一番キャラクターして立っていて物語を作りやすいとのことであり、オーディオコメンタリーではスタッフ陣から「ガミラス側の古代進」としての立ち位置だと語られている。そのせいもあってが映画では古代進との交流、信頼関係が深く描かれている。
フォムト・バーガーに関するニコニコミュニティを紹介してください。
掲示板
26 ななしのよっしん
2021/10/19(火) 12:18:03 ID: MDRdT7JsgI
2205でデスラーに次ぐガミラス側の主役はってて草
ドメルポジションに着きそうだしガミラスも世代交代成功してるやん
今後のガミラス艦隊は安泰ですねコレハ…
あれっでも旧作新たなる旅立ちでの三段空母ってたしか最後の方で…
27 ななしのよっしん
2022/04/07(木) 22:52:40 ID: NoAPxMh5or
>>26
2205後編でも最後まで生き残ったぜ!
総統より存在感デカいんじゃないか?
28 ななしのよっしん
2022/12/13(火) 21:59:10 ID: 8l62tFCgWa
旧作からここまで大出世するとは
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/16(火) 09:00
最終更新:2025/12/16(火) 09:00
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