マシニーカとは、フィギュア原型師浅井真紀が手掛けた可動フィギュア素体の名称である。
フィギュアファンには言わずと知れた原型師浅井真紀が生み出した美少女可動フィギュア素体。プロポーションと可動域が高い水準で調和した、最高レベルの可動フィギュア素体である。
特筆すべきは、マシニーカはあくまで素体としてメーカーに提供されているだけであり、各メーカーはマシニーカを下地に素体を再設計して販売しているという点である。
2020年現在、コトブキヤの「メガミデバイス」とグッドスマイルカンパニーの「chitocerium(チトセリウム)」、そしてアルファマックスとスカイチューブの「ダークアドヴェント」がマシニーカ素体をベースに開発・展開されているが、それぞれパーツ分割や製品アプローチ、世界観の異なるまったく別の製品として成立している。
※ただし「メーカーに提供」であって「版権フリー」では無い。(後述)
マシニーカとは、もともと浅井氏が試作したパーツを入れる箱に便宜的に付けた名称である(マシンが語源らしい)。のちに氏が手掛ける試作品をマシニーカと呼ぶようになり、今日のマシニーカ素体として提供されるに至った。
2005年前後より使われており、ガレージキットの名称として初めて世に出た。
かつて浅井真紀はPSOのレイキャシールをカラーレジンキャストキットとしてイベント販売し、その造形・可動範囲・低価格・頭部のパーツ変更、別売り武器によるカスタマイズ性などから好評を得、レイキャシールを通販で販売する計画の一部として可動を煮詰め素体化する「マシニーカ」の製作に取り組み始めた。
しかし、レジンキットの組み立ての敷居の高さ、流通の低さ(レイキャシールはカラーレジンの生産ラインを作る目的もあったが、レジンでどうやっても限界があることを感じていた)などの難点は残る事となった。
そこにKONAMIから「武装神姫」の企画が舞い込みマシニーカを再設定したものが神姫の素体となる「MMS」である。これにより敷居の高さ、流通の低さはある程度解消された。
美少女に様々な武装を組み合わせた武装神姫はアクションフィギュアファンの中でも高い人気を誇り、ワンフェスなどのイベントではアマチュアファンオリジナルのレジンキット販売が盛んであった。幼少からプラモデルなどの造形物に親しみ、原型師の道を選んだ浅井氏にとって、これはメーカーとユーザーとの理想的な関係だった。
しかし、武装神姫プロジェクトは中断してしまい、浅井氏は「武装神姫ファン、特にレジンキットを親しむファンの活動に水を差してしまったのではないか」と悔やんでいた。
コトブキヤのメガミデバイスにマシニーカを採用するにあたり、浅井氏はマシニーカをあくまで素体として提供することを提案。これは武装神姫のようにメガミデバイスが「意図せず展開が終わってしまった」場合、例えば商品企画がとん挫したり、浅井氏が膝を折るような事態でも、マシニーカ自体は他のメーカーの他の商品として存続できるかもしれないという狙いがある(コトブキヤ野内秀彦氏曰く「LinuxOSの概念」)。
マシニーカより更に原型である構造概念の集大成。名称はプロトタイプの意。素体のデータベースのようなもので表に出ることはないが常に変化し他の原型に関わってくるらしい。浅井氏が所属?する有限会社の名前にもなっている。
マシニーカという名称が使われる際(現在は特に)単に「マシニーカ」と呼ばれるがそのほとんどは何らかのマシニーカのバージョンや派生、カスタマイズであるが性質上名前が表に出てくる事は少ない。
基本的にはマシニーカ+数字。
またその中のいくつかは「オリジナルマシニーカ(仮)」としてマシニーカそのものをプラモ素体として販売が考えられている。また個人ディーラーが改造パーツなどを版権料などの制約無く自由に販売できる形態(フリーパス)を取る事を予定している。このような形態を浅井氏は「自由に遊べる庭」のような言葉で表現することもある。
…がマシニーカが定期的にアップグレードされる為いつまで経っても完成せずメガミデバイスの方が先に発売されてしまった。
しかしメガミデバイス発売後のユーザーの反応を見て浅井氏は、先に素体を提供し自由な庭として遊んで貰うというやり方はユーザーを途方に暮れさせてしまうので、ある程度の遊びの指標=メガミデバイスの様なコンテンツが必要だったのではないか?と考えを改めており、素体の発売は最優先的なものでは無くなっている。[1]
そんなこんなで2021年12月に5周年を迎えるメガミデバイスだが、夏のコトブキヤコレクションONLINE 2021にて浅井氏は「ぶっちゃけ素体って売れないんすよ」(鳥山とりを「売れないんすよ」)とぶっちゃけており、代わりにBLOCK 2 構想から改造素体となりえるような商品「素体子ちゃん(仮)」を出したいと語っている。
そして2023年夏にはメガミデバイストークライブLight!!でBlock1R構想が唐突に語られ、冬のメガミデバイス7周年トークショーでは「お求めやすく・世間の情勢に強い」「Block2やPUNI☆MOFUなどラインナップが多様している」ことから素体Block1Rを素体売り(あくまで量産型キャラクター)として発売予定。
その他にも可動軸の入った又関節、脛分割、頭の位置調整機能のあるマシーニカが存在する。
マルチ・ムーバブル・システム。コナミが販売するアクションフィギュア素体。武装神姫、その他のキャラクターアクションフィギュアに使われた他、素体のみの販売も行われた。
いずれもマシニーカとは大きく異なる(と思われる)為プラスチカを原型としていると考えられる。
フェニカ…浅井氏が全管理出来る素体として開発が進められているらしい。
マトロシカ…マシニーカが中にすっぽりと入ることができる着ぐるみのような外殻。ベイマックス感
アウタスキン…MMS用PVC製の服シリーズ。プラスチカのブランド名で売られていた。
酷似した構造を持つ商用製品も存在するが浅井真紀氏と正式に契約しているのは現状以下のタイトルのみである。(2021/1/25)
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/masakiapsy/status/1353653120509698048
その後もコトブキヤの生放送で海の向こうなどのコピー商品の話題になった再、再度「マシニーカが版権フリーだった事は一度もありません」と発言している。
美少女が武装を纏うといういわゆる「メカ少女」コンセプトの美少女プラモデルシリーズ。初めてマシニーカ素体を採用し、その完成度を知らしめた。キャラクターデザインはおなじみ島田フミカネをはじめ様々なイラストレーターが手掛けている。オリジナルのキャラクターだけでなく、武装神姫やアリス・ギア・アイギス関連の商品もラインナップされている。
これまでのコトブキヤ美少女プラモ同様、M.S.G(モデリングサポートグッズ)が活用できるため、カスタマイズ性は極めて高い。M.S.Gを組み合わせた商品やM.S.G(メガミサポートグッズ)の展開も予定されている。
また、手首関節パーツを単体で売っていたり、一回り肩幅を狭めた「トップス」や股関節引き出しギミックを内蔵した「ボトムス」も発売されている。コトブキヤショップ限定で個人制作の改造用レジンパーツなどを売ることも。
コトブキヤでは以前より美少女系プラモを手掛けており、メガミデバイスの少し前にはフレームアームズガールをリリースしているがメガミデバイスとは一切関係のない別のプロジェクトである(メガミデバイス企画より少し早くフレームアームズガールの企画が動いていたらしく、当の浅井氏もメガミデバイス企画提案段階で初めて知ったという)。
こちらはより人形感、といっても調度品やオブジェのような、どこか無機的な独特の印象を持つシリーズ。関節が球体関節を意識していたり、六角形の専用ボックスに収納できるなど、メガミデバイスとは全く異なるアプローチが特長。キャラクターデザインはhukeが担当する。
こちらはフェイスパーツや髪パーツなどをオンラインショップで販売。幼女体系のキャラクターや猫(そもそもマシニーカなのか?)を発売中。
美少女がモンスター風の鎧を纏うというファンタジー路線のシリーズ。特筆すべきはエッチなDX版(R-18版)も同時に展開すること。いわゆるスケベブンドド前提の唯一(?)の美少女プラモ。
キャラクターデザインはsaitomが担当。
掲示板
2 ななしのよっしん
2020/12/29(火) 16:00:04 ID: OjMPtSNjdt
マシニーカは何か特許を取っているのだろうか?
最近、中国のキット(アラクネなど)がメガミのパクリだ、と話題になっているが。
マシニーカの構造(金型ではない)がパクられた場合、訴えることはできるのだろうか?
3 ななしのよっしん
2021/05/01(土) 00:09:57 ID: S+fDdrpq/T
例の中華キットとかは露骨に意識してるってかもろパクリっぽいけどこういう構造とかってどこからセーフでどこからアウトなのか判断しづらそう。
そもそも人間の骨格をどのぐらい再現するかってとこでもあるからある程度は似通ってくるし、独自性っていうと可動範囲のために人間の体じゃ本来動かない部分を動かすような構造を取り入れてる部分が重要になりそう
4 ななしのよっしん
2022/01/09(日) 08:20:45 ID: BCfVtQmxGh
2019年のインタビューみたけど メガミデバイス BLOCK 2構想っぽい文があったわ
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最終更新:2024/05/24(金) 21:00
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