マン・マシーン(MM)とは、『ガイア・ギア』に登場する大型人型機械の総称。
小説・サウンドシアター作品『ガイア・ギア』に登場する機動兵器のカテゴリーで、宇宙世紀200年代で一般的に普及している。
モビルスーツはアフランシの住んでいた島に流れ着いたギャプラン、香港の廃ビルに隠されていたゾーリン・ソール以外登場しない事から、既に過去のものとなっているようだ。
コクピットは全天周モニターが標準となっていて、機体に備わったカメラから取り入れられた映像はコンピューター処理されてディスプレイに投影される。また、動力源は核融合炉になっているなどモビルスーツとのメカニズムにそこまで違いはない。
武装もビーム・ライフルやビーム・サーベルなどモビルスーツで使われていた兵装が使用されている。一つ違うとすれば、サンド・バレルと呼ばれる砂状の重金属粒子を散弾として発射する、ショットガンのような兵装が広く普及している点である。
サイコミュとは脳波増幅装置で、搭乗者の脳波および五感を拡大させる。搭載されたマシーンはファンネルを扱うことが出来、ガイア・ギアα、ブロン・テクスター、ギッズ・ギースにはサイコミュとファンネルがセットで装備されている。逆にサイコミュが搭載されていない、ガウッサ、ドハディ、ガイヤスにはファンネルも装備されていない。
小説版ではサイコミュを使って頭が変になるのは過去の話という会話が第3巻であったが、その話の通り、アフランシ。シャアやウル・ウリアンなどはサイコミュを使って戦闘中に外界の『気』を鋭敏に感じ取っていたが、頭を痛めるなどの兆候は見られなかった。ただ、ファンネルの使用は気力を消耗するので、一度の戦闘で一度使うのが限度となっている。
サイコミュを使用するには、事前にシンクロ作業が必要となる。独断でガイア・ギアαにケラン・ミードが搭乗した際にはサイコミュ反応は出なかったのだが、ガイア・ギアαに初めて搭乗したアフランシ・シャアはサイコミュが作動していないにも関わらずサイコミュの反応を出しているのを、グレン・コールディルと医師のクラッカワ・ナカガが確認していた。ガイア・ギアαにケラン・ミードが搭乗した際は、サイコミュの反応が出なかったが、アフランシ・シャアが搭乗した時はサイコミュを作動せずとも反応が出ていた。どうやらニュータイプにしか使用出来ないようである。
サウンドシアター版では、オールドタイプがサイコミュを使用する事も可能となっているが、非常に負担が大きく、下手をすれば後遺症が残ることもあるので、特に必要が無い場合は切るか、ユニットごと外してしまうことが多い。
小説『ガイア・ギア』は『機動戦ZZガンダム』の放送後の1987年からニュータイプ誌上で掲載が開始した。その為後年に制作された、小型モビルスーツが主流となっている設定の1991年の『機動戦士ガンダムF91』や1993年の『機動戦士Vガンダム』とは設定上、繋がりはない。
設定の整合性を取ろうと考えた場合、小型MSの後にマン・マシーンへと移行したと見て、再び大型化が進行したという事になる。小型化から再び大型化するのは一見不合理だが、ジェネレーターの高出力化や各部のユニット化などの合理化が図られた結果、整備性や汎用性はむしろ上がり、ペイロード拡張や換装システムの簡易化などの恩恵だけが残った状態ではあるものの、やはり不自然さは拭えない。
ガンダムエース2010年10月号に富野由悠季が載せた『はじめたいキャピタルGの物語』という小説にマン・マシーンが登場。だがこれを元にしたアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』では登場兵器はモビルスーツになっている。
『シャア存続計画』を推し進めるズィー・ジオン・オーガニゼーション(改名後はメタトロン)によって極秘裏に開発された「ガイア・ギアシリーズ」の1号機。ガイア・ギアとは、人型機械の最先端メカニズムの総称である。
主な搭乗者はシャアのメモリークローン、アフランシ・シャア。
→詳細は「ガイア・ギアα」を参照。
ホンコンの廃ビルにおよそ100年間隠されていたモビルスーツで、作中でアフランシが初めて搭乗する。
ホビー・ジャパン誌の設定では、開発にアナハイム社が関わったとされ、Ξガンダム、ペーネローと同じく第5世代MSに分類されていた。しかし、この設定は小説やサウンドシアターでは登場しない。
→詳細は「ゾーリン・ソール」を参照。
メタトロンの主力マン・マシーン。
マン・マシーンの絶対数が足りていないメタトロンにおいて、生産コストの低さと高いメンテナンス性をウリに、堅牢な機体構造を備えた機体として開発された。モジュール式のバックパックを採用し、驚異的な多機能性を秘めている。
その一つに探知用オプションがあり、ドハディは戦闘以外に偵察などに重宝しているようだ。
ガイア・ギアαの戦闘データをフィードバックしたメタトロンの新量産機。パイロットはブノア・ロジャック、彼女はアザリア・パリッシュ提督にビジャン・マハを掃討後、アフランシ・シャアを暗殺する任務を命令されていた。
ガイア・ギアと違って可変機構こそないものの、装甲を強化しており、ジェネレーターも2次反応炉型となっている。
連邦側の新型マン・マシーンで、試作型の0シリーズと呼ばれる1機にマハのウル・ウリアンが搭乗する。その他にも量産型が登場する。
ガイア・ギアαと同等以上の機動性を備えており、サイコミュも搭載している。従来のマン・マシーンと比較するとかなり装甲が厚いが性能を装甲にのみ割いているわけではなく、背部ウイングの先端部にセットしたバーニアによって高い機動性と旋回性能を有する。
ウルの搭乗していた試作型は、小説第5巻でチューンナップされて改良型になった。Ψ-サイクル機関が用いられて核融合炉の熱サイクル問題が解決され、ジェネレーターを増設した。武装面ではシールドファンネル射出装置の追加、横置きにマウントされたメガ粒子砲を装備。脚部アクチュエーターと各部関節のアクチュエーターも強化された。
そんな大幅な強化をしたにも関わらず改良型ブロン・テクスターは、メッサー・メットの乗るガイア・ギアαにより鹵獲されてしまう。後の作戦では、メッサーが搭乗しメタトロン側に使用されるが、ブロンテクスターの機構を熟知したウルの「ギッズ・ギース」に動きを先読みされ撃破されている。
連邦軍で制式採用されているマン・マシーン。連邦内の特殊警察であるマハも使用している。
小説ではアフランシがジョナサン・リーヴの搭乗していた十八番機を鹵獲して使用。もう1機のガウッサに向け発射したビームライフルを直撃させて、機体を無力化した。その時一射された閃光はアフランシの再生もしくはシャア・アズナブルの神話の復活を告げたのかもしれないと表現された。
→詳細は「ガウッサ」を参照。
ホンコン・マハの新型マン・マシーン。パイロットは、ジャンウェン・フー、ウル・ウリアンなど。物語後半マハの主戦力を担う。
ヤン教授の虚軸鏡像理論に基づいた最新技術「ψ-サイクル核融合」を採用している。この最新技術によって、ギッズはのジェネレーターは従来のマン・マシーンと比べ体積比で35パーセントほど出力が上昇した。またこの技術は後にブロンテクスター改良型のψ-サイクルブースターにも流用されている。
掲示板
42 ななしのよっしん
2025/07/04(金) 00:10:44 ID: v1Fd81+HTo
>>38
これは個人的考察で、どっかで明言されたわけじゃないけど
小説添付のメカ解説にはマンマシーンは「限りなく完全兵器」、「完全万能機器」、
さらには「再起不能になるほど破壊されることはまずない」
だとかいう恐ろしいことも書かれていて、これらの設定だけだと画稿も相まってMSとは非常に異質な印象を受ける
(といっても小説本文での扱われ方は従来のMSとほとんど変わらないんだけどそれは置いといて)
モビルスーツ(戦術汎用宇宙機器)があくまで宇宙服、人体の延長だったのに対して
一回り人類にとってのツールの目的の規模が上がった、完全な別カテゴリ機器のような印象も受けるな
SFでも文明レベルが上がれば上がるほど、「道具」でできることの規模が上位にシフトして、目的(戦闘用・作業用とか)すら問わなくなって万能機器化していく
もちろんGレコがこの後に来ると、MMがMSの次カテゴリという辻褄はあわなくなるが…
43 ななしのよっしん
2025/07/04(金) 00:26:56 ID: jGt4ZWPtyL
>>39
航空機はエンジンよりアビオニクスの関係が大きい
レシプロでもレーダー搭載すると夜間戦闘機月光のような大きさの機体になる
まあ米軍は夜戦の簡易レーダーを普通の艦載機(F4UやF6F)に積んだこともあるが・・・
(逆にジェットでも最低限のアビオに絞るとF-5みたいなサイズになる)
44 ななしのよっしん
2025/11/21(金) 15:03:24 ID: U1Mb/cK4rz
MMがでかくなったのも、メタ的な理由なしでも
艦船による補給なしで大気圏離脱やらの広域戦略機動すら可能って背景があればわかりやすい。
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最終更新:2025/12/10(水) 10:00
最終更新:2025/12/10(水) 10:00
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