メビヤツとは、漫画『吸血鬼すぐ死ぬ』に登場する世界一攻撃力の高い帽子掛けである。
元はドラルク城に大量に設置されていた、侵入者撃退用の設備。ドラルクがロナルド吸血鬼退治人事務所に居候し始めた時に爆発した城から1台だけ持ってきて、現在はロナルドの帽子掛けとして運用されている。
見た目は高さ1m前後くらいの、三角錐状の胴体に単眼付きの丸い頭が乗ったこけしといったシンプルな姿をしており、どこか科学的でも魔術的でもある。敵対者を見つけると名前の通り目からビームを発射する。ゼルダの伝説シリーズで見た事がありそうな姿。
正式な名前(?)は「目からビーム出るヤツ」なのだが、ドラルクをはじめ作中の人物たちからは基本的にメビヤツと略されて呼ばれているので、当記事でも便宜上この記事名とした。
原作では第4死目で初めて名前が登場するのだが、テレビアニメ版では第1話目から名前が出てくる。
ドラルク城が健在だった頃の第1話から初登場し、大量に出てきたがキックボードのガキが操作系統をいじったせいで城主たるドラルクをビームで攻撃してしまった。さらにドラルクが毒ガス放射のスイッチを押したのがきっかけで毒ガスの中にメビヤツのビームが引火、ガス爆発を起こして城が吹き飛んだ。
(テレビアニメ版では窓ガラスの破片が刺さったことで故障し爆発した経緯に変わっており、ドラルクが事務所に持って来たのもこのガラス片が刺さった個体と思われる。)
その後ドラルクがメビヤツを持って来たときは「帽子掛けにでもしてくれ」と勧めロナルドも当初は「しねえよ!」と返していたが、ロナルドもだんだん愛着がわいてきたのが帽子を被せながら「大事に預かっててくれ」とメビヤツにも話しかけるようになったりと、次第にメビヤツもロナルドの赤い帽子を被っている姿が部屋のインテリアとしてもよく似合うようになる。
時折ジョン達に、他の家電共々清掃されているようだ。
動力は電気で、有線なので本体から伸びたプラグをコンセントに挿して稼働。
電源プラグが抜けると停止し、停止している間は目も閉じる。
ドラルク城には何十台も設置されていたので、タコ足配線や過電流によるブレーカー遮断が心配になる。(ドラルクによると、電気代が嵩むらしい)
後述するような超威力のビームも撃てる一方で、電源は家電やゲーム機と同様(100V)で動くなど、何気にかなりのオーバーテクノロジーが詰まっており、一家に一台欲しくなるスペックである。
ロボット、もしくはメカではあるがロナルドに帽子を掛けられたのがきっかけか、やがては自我が芽生え始め、言葉は喋らないものの何か話しかけられたり頼まれた時は、頭を縦に振って肯定したり、横に振って否定したりと簡単な意思疎通はできる。
話しが進むと冷や汗をかいたり、単眼の眉間にシワを寄せて怒ったり、停止してる間は鼻ちょうちんを出して眠ったりと単眼でありながら表情豊かな一面も見せていく。
半田桃にロナルドの帽子を持ち去られた時は、電源プラグが抜けた状態のまま気合いと内蔵バッテリで転がりながら追いかけ、吸血ゴボウとニホンオッサンアシダチョウの助けを借りて半田桃の元へ辿り着き、結果的に彼の窮地を救う。その後は返礼に二輪のキャスターをプレゼントされ、自律移動もできるようになった。
現在ではジョンに並ぶロナルド吸血鬼退治人事務所のマスコットとして、かわいいと絶賛するファンも多い。
ロナルドの帽子掛けとして使われるようになってからは元々の主人であるドラルクよりも専ら、ロナルドを主人として認識しているようで、基本的にロナルド寄りに行動する事が多い。
ドラルクの失敗で事務所内のエアコンや家電たちが謀反を起こしたときはメビヤツがエアコンを説得し(死のゲームによると、家電同士で意思疎通できるらしい)平和解決させた一方でドラルクだけは仲を取り持たなかったり、ドラルクの父・ドラウスが来た時は「ロナルドの知人か否か」で判断した結果ドラウスにもビームを撃った。
ドラルク城にいた頃は何十台(アニメでは少なくとも40台以上登場した)もの仲間がいたが、罠だけに頑丈にできているようで城の爆発に巻き込まれても破損せずに全員健在のままだった。他の仲間たちも、それぞれ第二の人生を謳歌しているようで、たびたび連絡を取りあっているという。
ちなみにメビヤツの発音の仕方は「メビウス、クリリン、カルピス」的発音と「ゲルググ、イベント、エシディシ」的発音とでおおよそ2種類に分かれているようだが、テレビアニメ版では前者の発音で呼ばれている。
基本的にはアクションゲームのダンジョンに登場する設備・罠のような存在だが、話が進むにつれ様々な機能を持っている事が明かされたり新しい事ができるようになっていく。ここではそれらを一部紹介。
普段はこけおどし程度の威力だが、敵を認識すると人間や吸血鬼にも十分なダメージを与えるくらいの威力を持つビームを撃つ。本気になると敵組織をまとめて消し飛ばすほか、フルパワーのビームは都市が一つ壊滅する程の威力らしい。ビームだけに鏡などに当たると反射する。
ビームを撃つ以外にも、メビヤツが大きな一つ目で見た映像は記録されており、後述するプロジェクター機能で再生する事も出来る。そのため、ビーム砲と合わせてメビヤツはロナルドの帽子掛けにしてロナルド吸血鬼退治人事務所の用心棒でもある。
基本的には自律稼働するメビヤツだが、ドラルクや半田桃のスマホを使ってモバイルモードを起動することで遠隔操作も可能。
第27死でロナルドと半田桃が吸血コタツに捕らえられた時は、この機能を使って吸血コタツをビームでやっつけ2人は脱出に成功した。
ちなみにロナルドも知らなかったモバイルモードの存在を何故半田が知っていたのかは、半田がこれを使ってロナルドの私生活をメビヤツを通して監視していたかららしい。
基本的には家電と同じく電源を供給されないと稼働できないメビヤツだが、上述の通り帽子を持っていかれた時は自力で追いかけた。これ以降も、キャスターで自分で移動できる事と合わせて短時間なら電源が接続されていなくても活動できるようになった。
記録していた映像を目から投影させ、プロジェクターのように大画面で再生する事もできる。
ドラルクがゲームで遊ぶ際には大画面でプレーする遊び方もあるほか、メビヤツの胴体部にはディスクを入れれる事もでき、DVDをセットすれば再生できる。
また、『アイテム』など伝えたいメッセージを投影する事で簡単な会話も可能のようで、テレビアニメ版ではバカ五番勝負の勝敗表を映していた。
映画のDVDを用意すればさながら映画館のように鑑賞会を楽しむ事もできるが、半田が自作したロナルドの痴態映像DVDやAVばかりが再生されメビヤツもかなり機嫌が悪くなったのか、最後にメビヤツはドラルクの行ったイタズラ(壁に落書き)の記録映像を再生しロナルドに密告して話にオチをつけさせた。
基本的にこけし状の姿がチャームなメビヤツだが、10巻でロナルドとドラルクがにらめっこで対決していた時はジョンがドラルクに加勢するのを見るとメビヤツもロナルドに加勢、なんと首がキリンのように伸びるという意外な機能も明かされ、ドラルクも思わず吹き出してしまった。
(ちなみにロナルドはその瞬間を目にしていない。)
テレビアニメ版の12話でこのエピソードが放送された際には、ろくろ首のようににゅーっと伸びるのではなくバネ玩具入りビックリ箱のようにビヨーンと伸びる描写になっている。
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最終更新:2025/01/20(月) 14:00
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