リルドラケンとは、TRPG『ソード・ワールド2.0』に登場する一種族である。
ルールブックIIより、グラスランナーと共に追加された種族。
第一の剣の連なる『人族』でありながら、生態や容姿はドラゴンのそれに近い『竜人間』である。
一見すると蛮族のようではあるが、現代では完全に人族の一員と認知されている。
有史遥か以前、《始まりの剣》の力に憧れた一部のドラゴンたちが加護を受けて生まれた種族と言われている。その来歴を表すかのように、種族の特徴として[剣の加護/風の翼]を持っている。
体躯は2mを超え、全身を[鱗の皮膚]が覆い、大きな尻尾を有し、基本的な飛行能力は失われているものの大きな翼も持っている。また、男女で外見の差はほとんどないとされている。
人族でありながらドラゴンと同じく卵生である。集落ひとつが大きな家族のようなコミュニティを築いており、産みの親とは肉親としての繋がりは薄い。同時期に産まれた子供たち共々兄弟のように育てられる。
孤高かつ厳格さをを漂わせる外見に反し、極めて温厚且つ陽気。体躯を活かし戦士になる者が多い中、行商を生業にする者も少なくない。
他種族の文化の吸収にも積極的でリルドラケンの街には他の人族の文化がまるで日本の如く入り乱れていると言う。
なお、成人と認められるのは他の人族よりも遅く、生後約30年で迎える3度目の脱皮が節目となっている。
尤も、これは冒険者や商人としての活動を制限するものではないと付け足しておく。
器用度 | 敏捷度 | 筋力 | 生命力 | 知力 | 精神力 |
D | B- | A- | S | C | B |
(全「生まれ」の平均+ダイスの期待値が基準。生まれによって±1ランク程度の誤差が発生)
生命力の値が極端に高く、反面器用度と知力が低いというバランスとなっている。
また種族特徴[鱗の皮膚]で防護点が常時+1されるため、元々高い耐久力に拍車をかける。
[剣の加護/風の翼]は1日に1分(10秒単位で分散可)だけ飛行能力(但し、空中での移動速度の最大は通常移動力と同じ)を得ることができる能力。戦闘時には命中力と回避力に+1のボーナス修正が得られるため、1日で多くのイベントが密集するシナリオでは使いどころが重要となる。
「種族特徴の強化」を導入している場合、レベル6で飛行速度が全力移動と同じ(3倍)にまで伸びる。レベル11になると、飛行可能時間が1日2分となる。
[尻尾が武器]は主にグラップラーとして育成する際、尻尾を第三の1H武器として運用することができるというもの。戦闘特技《テイルスイング》を習得すれば自分が属する乱戦エリア内の敵5体までに同時攻撃を仕掛けることも可能。
桁外れに高い耐久力で攻撃を受け続ける「パーティの盾」としての運用法。リルドラケンの高い生命力と[鱗の皮膚]で増える防護点を最大活用し、他の前衛アタッカーを支え、後衛に敵を通さないという重要なポジションである。
基本的にファイター技能での運用となるが、序盤はプリースト優先の神官戦士などでも案外何とかなる。ただし、その場合[剣の加護/風の翼]での回避力の上昇の恩恵が薄くなり(《かばう》場合は関係ないが、自分が標的となった時に有利になる)、また、後半は《頑強》や《タフネス》が必須になる為、たとえ他の技能を中心にあげていたとしてもファイター7は必須となる。
注意したいのは、防具の関係で筋力は高めが望ましいが、成長を器用度に割り振りづらいため攻撃を当て難い。また、壁役としての機能を優先するので特技枠の関係で《武器習熟》はとりづらく、《かばう》との関係上攻撃系の宣言型特技もまず使えない為、攻撃性能の確保は(壁役としての機能をある程度あきらめない限り)難しい。
ライダー技能などでの火力の底上げを行わない限り、中盤以降は物理火力はあまり期待できない。
サブで魔法技能や(資金繰りに難があるが)アルケミスト技能を修得し、補助に回る方が安定するだろう。
基本的に常に「高性能≒高い」防具への買い換えが活躍に必要なので、資金調達やPTメンバーの資金協力が重要となるビルドでもある。
一部界隈で話題となっているネタ染みたビルド法。だが、意外とリルドラケンは適性が高い。
前衛コンジャラーのネックになりがちな筋力条件をほぼ最初から満たしており、初期知力が比較的高い商人生まれならば知力も最低限の水準を確保しやすい。基礎的な耐久力が高く、安定性も他種族より高い。
但し、あくまで本来は後衛での援護を主体とするコンジャラーを前に出すというイレギュラーなスタイルかつ晩成型のビルドなので、実際には他のプレイヤーの同意と協力が必要不可欠である。
なお、前衛コンジャラーから魔法戦士への転向するのは少々厳しい。というのも、前衛コンジャラーとして運用していた以上、器用度は度外視して知力や精神力を上げているはずなので、いざ魔法戦士になろうとしたところで最低限の命中力も確保できていない可能性が非常に高い(補う手段自体はいくらでもあるのだが)。
補助魔法を目当てにコンジャラー技能を取得したファイターである。前衛コンジャラーとの違いはあくまで戦士として運用すること。防具はむしろ金属鎧の方が良い。
このスタイルの一番の目的は『命中を上げ回避を下げる』魔法【ファナティシズム】である。というよりもこれだけで十分であり、魔法戦士と言うほどコンジャラーは伸ばさない。
この魔法を自分に掛け、低い命中力を大幅に引き上げることを目的としている。回避力は下がってしまうが、そのあたりはリルドラケンの耐久力で十分にカバーできる。
相対している敵にも掛けることで更に引き上げることは可能だが、リルドラケンの知力では成功率がかなり低い上、貴重な戦闘技能の枠を使うことになるのでオススメはできない。
難点はこの運用の為だけに《マルチアクション》を取得する必要があるということだろうか。
マギテック技能を取得した戦士である。マギテック技能は金属鎧のペナルティが存在しない為、基本的に金属鎧推奨。
マギテックファイターの主な目的は、命中力をあげる【ターゲットサイト】や任意の属性を武器に付与できる【エフェクトウェポン】、そしてオプションつきで魔法ダメージとなる【クリエイトウェポン】である。特に【クリエイトウェポン】は自力で準備しない限り仲間の手番を二回もつぶしてしまうため、主にこれを最終目的としてあげることになる。
命中の底上げと防護点無視の攻撃ができるようになるため、種族の特性である頑丈さを損ねることなく攻撃性能を伸ばせるのが強み。
また、回避力の引き上げができる【シャドウボディ】、少々消費が重いが防御力を上昇できる【オートガード】など壁戦士にとって有用な魔法も存在する。他に魔法戦士が居て足並みをそろえる必要があるなど経験値に余裕が出る雰囲気の卓ならば、《かばう》主体の前衛タンク型のおまけに習得するのも悪くない(上記の攻撃性能もおまけでついてくる)。
このビルドは重要な魔法に主動作で行使する魔法が多いため《マルチアクション》推奨であり、また、《足さばき》があると更に便利である。
前述した種族特徴である[尻尾が武器]をフル活用できる運用法。
グラップラー技能を取得すると自動で習得する《追加攻撃》での運用が基本となる。
この1H(厳密には「みなし1H」)武器<尻尾>は命中力にプラスの補正があり、基本的に低命中力で苦労するリルドラケンにとっては非常に大きな意味を持つ。また、<尻尾>jは練技【ドラゴンテイル】で命中力とダメージをある程度強化可能であるが、生やす手間が必要ないリルドラケンはこの効果での尻尾の強化を最初から行える長所がある。
また、《テイルスイング》を宣言することによって、《追加攻撃》の尻尾の攻撃範囲を乱戦エリア内の敵5体まで拡大することができる。更にこの戦闘特技は、「フェイダン博物誌」に掲載されている流派ルールを採用する場合、秘伝を使用することによって尻尾で敵を転倒させることが出来るようになる(但し、与ダメージはある程度犠牲になる)。
基本的にほとんどの防具を装備できないが故、回避に主眼に置かれるグラップラーとしてはやや不足に感じる回避能力だが、[剣の加護/風の翼]が使えるうちはそこまで大きな差は生じない。また、非常に高い生命力と[鱗の皮膚]によってグラップラーらしからぬ耐久力を誇るのが特徴である。前述した流派に伝わる防具を入手すれば、その堅さに磨きをかけることもできることもポイントと言えよう。
……但し、その防具でもファイターの初期装備と同等の防御力なので過信は禁物である。
掲示板
59 ななしのよっしん
2020/06/07(日) 02:05:50 ID: twq5cZcQTa
尻尾を強化するための武器ってないんだなとルルブを見てガッカリしている、尻尾にスパイク取り付けたり出来んかねと強化案を考える武器職人がいてもおかしくないとは思うが世界観的にそういうった考えはどう思われるだろうかな
60 ななしのよっしん
2021/01/12(火) 21:00:51 ID: t5iMfNhl+h
リルドラケンからしたら手足と大差ないと思うぞ
しかし他種族だと「ちょっと使うヤツが少なすぎない?」とはなるだろうな
61 ななしのよっしん
2021/03/05(金) 21:13:09 ID: DJIL6nRspw
>>59
とげつきしっぽ、みたいな武器があった気がする
店売りでそういう装備がない理由は、そもそもリルドラケンが少数派種族だから需要が少ない
他種族で使うにはエンハンサー必須で、尻尾の大きさとかも考慮しなくちゃいけない特注品になるからだと思う。PCはさも当然のようにエンハンサー齧るけど、これはPCだからであって本来習得難易度はそれなりに高いもんだろうし
あとリルドラケン以外の場合、ドラゴンテイルするたびに尻尾に装着するのは大変だろうってのも
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/22(日) 12:00
最終更新:2024/12/22(日) 12:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。