ロナルド・リー・アーメイとは (ロナルドリーアーメイとは) [単語記事]

ロナルド・リー・アーメイは、アメリカ海兵隊の軍人で俳優である。愛称はガニー（一等軍曹の略称）。

動画タグは「R・リー・アーメイ」になっている。

略歴

1944年 3月24日、カンザス州エンポリアに生まれる。

1961年にアメリカ海兵隊に入隊し、1965年から2年間、教練指導官としてカリフォルニア州サンディエゴならびにサウスカロライナ州パリスアイランドの海兵隊新兵訓練所でタフガイ気取りとアホ勇者をしごいていた。幸い、微笑みデブが現れてアーメイを射殺するようなことはなかった。

1968年には第17海兵航空支援群（地上で航空部隊を支援する部隊、機体整備から医療ケアから食事の提供、警備、戦闘までやるらしい）の一員としてベトナム戦争に参戦。この時2度ほど沖縄に勤務した。1972年、二等軍曹で傷痍除隊（負傷が原因の除隊）。

なお、この頃より戦闘経験由来とみられるPTSDを発祥しており、現在でもなお、その悪夢と戦っているといわれている。

1975年には結婚し、4人の子どもをもうける。なお嫁さんの体重は55kgくらいだとか

除隊後、退役軍人向けの奨学金を獲得してフィリピンのマニラ大学で犯罪学と演劇を学ぶ。大学在学中に映画デビューを果たし、ベトナム戦争を題材とした映画に、主に脇役として出演。
『地獄の黙示録』ではヘリ操縦士役として出演するとともに、フランシス・フォード・コッポラ監督のテクニカルアドバイザーも務めた。

2018年 4月15日、肺炎の合併症により死去、享年74歳。

もともとは、主人公をしごく鬼教官・ハートマン軍曹を演じる俳優への演技指導スタッフのはずだったのだが、アーメイの罵倒の迫力に惚れ込んだキューブリックによって、自身がハートマン軍曹を演じることになった。
結果、アーメイにとって最大の当たり役となり、一躍俳優として名を知られることになった。

その他、映画の詳細と役どころについては「フルメタル・ジャケット」を参照。

2002年 5月17日には、アメリカ海兵隊司令官によって『フルメタル・ジャケット』出演をはじめとした軍に対する広報活動の功績が認められ、一等軍曹に名誉昇進し、本当に"ガニー"になるという快挙を達成した（ちなみに海兵隊における退役後昇進はこれが初のケースとなるため、その意味でも快挙であった）。

『フルメタル・ジャケット』の後もアーメイは、映画だけでなくドラマにも出演したり、アニメやゲームで声優を担当するなどいくつもの番組に出演している。

中には、非常に高圧的な軍人の役で登場することもある（まちがいなくフルメタル・ジャケットのせい）。
『トイ・ストーリー』シリーズでは、グリーン・アーミーメン人形を率いる“軍曹”役で出演しており、海兵隊ばりの活躍でクリスマスプレゼントを偵察したりしていた。

他にも『セブン』の警部役や『テキサス・チェーンソー』のホイト保安官役が有名。
『セブン』では当初、犯人ジョン・ドゥ役のオーディションを受けたのだが、「アーメイのジョン・ドゥは容赦がなさすぎる」として警部役になったというエピソードがある。

兵器や銃器を紹介する番組『ガニー軍曹のミリタリー大百科（原題: Lock N' Load）』では司会を務めている。また、グロックなど複数の会社の公式スポークスマンにもなっている。