「ロンドン級重巡1番艦、ロンドンです。第1巡洋艦戦隊に所属し、北大西洋、太平洋での戦いに参戦して参りました。任務なら、安心してお任せください!」
ロンドンとは、STGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第二次世界大戦時のイギリス海軍所属ロンドン級重巡洋艦ネームシップ〈HMS London〉をモチーフにしたキャラクター(KAN-SEN)である。
KAN-SEN名 | |
---|---|
ロンドン HMS London,69 |
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基本情報 | |
所属 | ロイヤル |
艦種 | 重巡洋艦 |
レアリティ | SR |
CV | 向山直美 |
イラスト | 时辰 |
艦歴 | |
国籍 | イギリス |
出身地 | ハンプシャー州, ポーツマス |
造船所 | ポーツマス海軍基地 |
艦級 | カウンティ級重巡洋艦 第2グループ(ロンドン級) |
進水日 | 1927年9月14日 |
就役 | 1929年-1950年(イギリス軍) |
最期 | 1950年1月22日(解体) |
備考 | |
第二次世界大戦時にイギリス海軍が運用していた重巡洋艦「ロンドン」を元にしたキャラクター。
黒い(正確には、とても濃い茶色の)長髪、赤い瞳、赤縁眼鏡が特徴的。誠実な性格をしており、秘書艦に任じた際にはその職務を忠実にこなしてくれる。アーク・ロイヤルと同じく、プレイヤーを指揮官ではなく閣下と呼ぶ珍しいキャラ。一見すると地味な委員長タイプだが、よく見ると錨をかたどったピアスやナットの形の髪飾りをしていたり、さらにジャケットの下には童貞を殺す服と紐パンを着ていたり、と一筋縄ではいかないキャラクターである。
なお、セリフに出てくる「アメジストちゃん」とはおそらくスループ艦アメジストのこと(後述の史実参照)。
攻撃寄りの性能を持った重巡洋艦。重巡洋艦としてはかなり高めの雷装値とそこそこの火力を持ち、所持するバフスキルのおかげで攻撃性能はなかなかのもの。その反面耐久は低めに設定されており、重巡洋艦共通の鈍足に加えて軽装甲であることも相まってかなり脆い。正しく運用するには僚艦の援護と設備の増強が不可欠である。
所持しているスキルは「砲術指揮・前衛」の一つのみ。艦種に縛られずに前衛艦全てを強化できるため、一緒に編成できる艦は幅広い。スキルの効果が被らなければどの艦でも大丈夫だが、最大限に活かすのであればロンドンの鈍足をカバーし砲撃が得意な駆逐艦が好相性。中でもユニオン駆逐艦のラフィーや、鉄血駆逐艦のZ23、Z46、重桜の新月、春月、宵月等が砲撃面の性能に優れている。
2019年7月18日のアップデートで、ロンドン改が実装された。
ジャケットを着替え、いわゆる童貞を殺す服の本領を発揮したその艶姿に、ほとんどの司令官が「どちら様?」という顔をしたであろう。ちなみに本人もこんな格好になると思っていなかった模様。でも、まんざらでもないようである。まさしく史実艦なみの大改装である。
今までは胸元で主砲を構えていたので明らかになっていなかったが、胸部装甲も姉妹に負けず劣らず豊かであることも判明した(改造で増強されたのかもしれないが)。なお、スカートも鉄壁スカートになってしまい、改造前に見えた「紐」も見えなくなってしまった。
性能も、改造前後では別物レベルになっている。従来の「魚雷」枠が拡張され、魚雷のみならず駆逐砲も選択式で搭載できるようになる。ただし、搭載数が2から1に減る関係上、雷撃力は減少となる。が、駆逐砲について言えば、「160%という強烈な補正を持つ駆逐主砲を重巡ならではの高い火力値を乗せて撃てる」ことになる。さらに言えば、ロンドンはスキル「砲術指揮・前衛」の効果でさらに火力が増える。
これを踏まえると、「主砲+高補正の付く駆逐砲」をメインとして運用するのが順当なところ。副砲は全方位に向けて射撃できるのが特徴であり、アイリス砲こと138.6mm単装砲Mle1929と相性が良い。
追加スキルは
ロンディニウムショット
自身の主砲攻撃は15.0%(最大レベルで30.0%)で与えるダメージが倍になる。また、自身が戦闘中敵を撃破した場合、自身の命中が0.5%(最大レベルで1.5%)アップ(最大8回まで加算可能)となる
ちなみにロンディニウムというのは、紀元1世紀頃にブリテン島を支配していた古代ローマ人が造った街のこと。現在のロンドンの原型となった街である。
副砲装備が可能になるとは言え、ユニオンの重巡のような主砲砲座+1はつかない。しかし、それをある程度補填するのがこのスキルである。似たような効果の「主砲連射」と違って与ダメージそのものが倍になるため、単一の標的にダメージを集中して与えやすい点が有利である。また、命中の上昇も、単に当たりやすくなるだけでなく、クリティカルの発生率も上昇するため、さらに実質与ダメージが増えることになる。
ただし、多少耐久値が上がったとは言え、軽装甲の弱点は残ったままであるので、第1線で活躍させるにはやはり回避の向上や耐久の補填を設備で行って僚艦の援護を得るのが望ましいところ。
英国では、第一次大戦後にワシントン軍縮条約の制限に従って重巡洋艦を設計・建造した。これらは英国のカウンティの名前が付けられたところから、「カウンティ級重巡洋艦」と呼ばれ、全13隻が建造されている。このカウンティ級は、さらに建造時期によって3グループに分けられ、その第2グループとなる4隻は、ネームシップから「ロンドン級重巡洋艦」とも呼ばれることになる。
その第2グループのネームシップ〈HMS London〉は1926年2月23日に起工、1927年9月14日進水、1929年1月31日に竣工した。艦名の由来はもちろん、英国の首都ロンドン(なお、ロンドン市は単独でカウンティなので、カウンティ級の命名規約通りである)。艦のモットーはラテン語で"Domine dirige nos(主よ、我らを導き給え)"であり、こちらも首都ロンドンのモットーを使用している。前述の通り同型艦は3隻(〈デヴォンシャー〉〈シュロップシャー〉〈サセックス〉)で、4隻そろって就役から10年ほど地中海で艦隊を組んでいた。
竣工から10年後の1939年から、実に3年もかけて近代化改修が施され、それまでの艦とは別物といえるレベルまでの魔改造が施された(KAN-SENのロンドンが他のカウンティ級姉妹とは雰囲気が違う委員長タイプなのは、この改造でかっちりした艦型になったためかもしれない。なお〈シュロップシャー〉達ロンドン級の残り3隻も当初は同じ近代化改修をする予定だったが、このロンドンの改造が予算オーバーになったため見送られている)。そしてその後、対ドイツの最前線である北大西洋や北海に送られた……のだが、想像以上の荒天に揉まれ、そもそも改造によって艦体に負荷がかかっていたこともあり、上甲板に多数のひび割れが生じるというアクシデントに見舞われて、1年後にはドックに逆戻りとなってしまう。
強化修理を受けた後は、今度は東洋艦隊に編入され、インド洋から太平洋にかけて活動することになる。
終戦時スマトラ島サバン付近で活動していた第9特別根拠地隊の降伏調印式は、サバンに入港した〈ロンドン〉の艦上で行われた。
終戦後は、今度は中国駐留艦隊に編入されるが、中共内戦に巻き込まれることになる。1949年に発生したアメジスト号事件(揚子江で人民解放軍がイギリスのスループ艦〈アメジスト〉を攻撃した事件。揚子江事件とも呼ばれる)で、大破し拿捕された〈アメジスト〉を救出するために出撃するが、流石に艦歴20年を超える〈ロンドン〉には荷が重く、人民解放軍の攻撃を受けて(揚子江の両岸に配置された砲兵から挟み撃ちにされた)撃退されることになってしまった。なお、中国とイギリスの交渉は平行線を辿るがその最中、〈アメジスト〉は自力で脱出して事件は終了する(余談だが、この事件の主役となった〈アメジスト〉は艦Nこと戦艦少女Rで実装されている)。
この事件での損傷を修理した後帰国するが、機関部の老朽化はいかんともしがたかったうえに、古い艦故に必要な乗組員の数が多く必要=人件費が~ということで(戦後のイギリスは植民地をほとんど失ったせいで財政がボロボロだった)、あえなく除籍、1950年1月にスクラップとして売却された。
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最終更新:2024/11/30(土) 10:00
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