名鉄杯とは (メイテツハイとは) [単語記事]

名鉄杯とは、中京競馬場で行われる競馬のレース（ダート 1800m・別定・リステッド競走）である。
(2020年は日程の都合上ダート 1400mのオープン特別で行われた)

この記事では実際の競馬競走について記述しています。
この競走を元にした『ウマ娘プリティーダービー』に登場するレースについては
「名鉄杯(ウマ娘)」を参照して下さい。

概要

名鉄杯とは、中京競馬場で行われる競馬のレースで、2002年に4歳以上混合の別定の1000万円以下（現「2勝クラス」）競走として創設、芝1800mで施行された。

その後、負担重量や距離、芝からダート、馬齢、収得賞金など競走条件が頻繁に変更された。

2012年から2016年は3月開催・4歳以上1000万以下条件（現「2勝クラス」）・芝2200m（2012年は2000m）というのが定着していた。

2017年には条件が大きく変わり、7月開催・3歳以上オープン・ダート 1800mに変更された。さらに2018年に国際競走に指定されるとともにリステッド競走（国際的に指定された条件を満たす、GI・GII・GIIIの格には至らないオープン条件の競走^[1]）となった。なおJRAが発表する番組において2019年よりリステッド競走が明記されるようになったため、名鉄杯もその対象となっている。

2020年は京都競馬場が11月から改修工事により使えなくなることによる日割りの都合上、2016年以来の3月開催（高松宮記念の前日）となり、リステッド競走の指定から外れたオープン競走（ダート 1400ｍ）になった。また新型コロナウイルスの影響で無観客の上、馬主のなどの関係者も入場にも制限がかかる状況のため、生ファンファーレ（次節参照）も実施できず事前に収録されたファンファーレが利用された。2021年も同様の条件で開催された。
なお、従来のリステッド競走はジュライステークスとして2020年は阪神 1800mで、2021年と2022年は福島 1700mで開催された。

※注、このジュライステークスは、海外向けの紹介にはJuly S. (L) (formerly Mei tetsu Hai)と記載されていた。

なお2023年の4月9日に夏季スケジュールの発表で、名鉄杯は7月にリステッド競走として行われることが発表されている。
しかし2024年は阪神競馬場の改修工事の日割り変更で8月に、2023年の同時期の小倉競馬場の阿蘇ステークス置き換えの形になるため再びリステッドの格付けは取り外されることとなった。
従来の名鉄杯のリステッドの格付けは、7月の福島競馬場のジュライステークスにこちらも再び移動することとなった。

このレースの発走時には生ファンファーレの演奏が行われる（JRAでは中京競馬場を含め、重賞競走以外で継続して生ファンファーレが流れるのはこのレースだけ）。

しかもこの生ファンファーレというのが通常のレースで流されるファンファーレではなく、名鉄電車のミュージックホーン（どけよホーン）をアレンジした専用のものである。ちなみに専用のファンファーレを持つレースは、現在宝塚記念とこの名鉄杯だけである。今後の重賞競走昇格を期待したい。

また、レース前にターフビジョンに映し出されるCG 映像（旧パノラマカーがすれ違う映像）も専用のものであり、GIレース以外では京王杯スプリングカップ・京王杯2歳ステークスとこのレースのみである（重賞レース以外では唯一）。

余談だが、名鉄杯が行われる中京競馬場にはパノラマカーが静態保存されており運転席も見れる。名鉄杯開催日には、このパノラマカー内でキーホルダーなど名古屋鉄道の名鉄杯記念グッズが販売される。

さらに場外発売日にはミュージックホーンも鳴らせるそうである。

このファンファーレだが、2020年 12月3日に発売されたSwitch版の「ダービースタリオン」でも収録されており、夏の中京競馬場の名鉄杯で聞くことが出来たりする。

2019年、ゲート入りの際、タイセイパルサーの蹄鉄が外れるアクシデントが発生、その場で蹄鉄の打ち直しが行われる事になった。その際馬が暴れてしまい、打ち直しに時間がかかったためにフジテレビ系列の中継ではCMを挟むことになった。しかし、CMが終わった瞬間に名物のファンファーレの演奏も終わってしまった。（レース後に謝罪あり）レースは1番人気のスマハマが1分47秒6のタイムで勝利し、3歳以上ダート 1800mのJRA レコードタイムを記録した。