「稲富祐直」(いなどめ・すけなお 1552 ~ 1611)とは、
鉄砲(火縄銃)で針に刺したシラミを狙撃したり、
鳥の声を聞いただけで鳥ののど元を射抜いて仕留めたり、
手ぬぐいで目隠しをした状態でも百発百中だったという稲富流砲術の開祖
であり、
実戦となると命中率が極端に低下して使い物ならなくなる程に本番に弱いところを見せ付けるヘタレに定評のあるTV版野比のび太の戦国時代バージョン。
砲術の免状を持つ祖父・稲富祐秀の手ほどきを受けて鉄砲による狙撃能力を鍛え、様々な逸話を持つスナイパーに成長。しかし一色家が滅亡した為、細川忠興(※一色家を滅ぼした張本人)に仕えた。
関ヶ原の戦いの際には、細川忠興の妻ガラシャとの警護にあたっていたが、結果的にガラシャは人質になる事を拒んで家臣の手にかかり死亡した。
おめおめと生き残った(詳細は後述)稲富祐直は、嫁を狂おしい程に愛していた細川忠興の恨みを買って呪われてしまい、細川家を解雇されて追い出されてしまう。
しかし、祖父からの手ほどきをうけた砲術を昇華させた「稲富流砲術」の開祖としての腕を惜しんだ徳川家康のとりなしで、松平忠吉や徳川義直に仕え、幕府鉄砲方として国友鍛冶の組織化に尽力し、出家した後は、井伊直政や浅野幸長らを弟子としたと言われている。
逸話からゴルゴ13や次元大介の様な銃の使い手を想像するが、史実に残るエピソードには「実戦ではダメ」「プレッシャーに弱い」「実戦では実力が発揮されない」と言うヘタレなものも多く、日出国のシモ・ヘイヘと呼ぶわけにはいかないところである。
あまりにヘタレな為、武士ではなく鉄砲鍛冶だったとする説もある。
細川家の武将として朝鮮出兵に参加した際に、虎狩りが催された。
追い立てられた虎に、稲富祐直と、立花宗茂の家臣・十時三弥が鉄砲を構えてたちはだかったものの、二人同時に発射した弾は、稲富祐直の方は完全に外れて、十時三弥は見事命中して仕留めた。
しかも、この時十時三弥の方が遠くから発砲しており、特に銃の名手の肩書きを持たない相手に敗れた事で、稲富祐直は大いに恥をかいてしまった。
また、同じく虎退治を行って鉄砲でしとめた(槍の話が有名だが実際には鉄砲を使用)加藤清正からは「何コイツ」と思われたのか、後に掲げた稲富流砲術の看板も「人気とり」と酷評された。
関ヶ原の戦いの際、主君・細川忠興より「どうせ実戦じゃ使えない奴だから」 留守をまかされて忠興の正室・ガラシャの警護役となった稲富祐直。
しかし石田軍によって包囲された際に、一戦も交えることなく
いなどめすけなお は にげだした!
と遁走し、 結果的にガラシャは命を絶つ事となった。
関ヶ原の戦いが終結した後、愛妻が死んで怒り狂っている細川忠興の元に厚顔無恥にも帰参を願おうと舞い戻るも、細川忠興により屋敷が昼間かと思える程に照明をつけてはぐれメタル稲富祐直の帰還を周囲にアピールし、恥の上塗りをした。
また、殺してしまうと苦しみが終わってしまう為かどうかは解らないが、家中から追放の上、任意引退扱いにするという「奉公構」を細川忠興がとった為、再就職もかなわなくなってしまった。
これは、仮に他の大名家に再就職できても、話を聞きつけた忠興から「そいつはこれこれこういう理由でクビにした奴だけどお前何勝手に召し抱えてんの?お?」と文句をつけられる。最悪の場合は名門・細川家とその味方を敵に回す事になる為、そうなる前に解雇されるという仕組みである。ちなみに似たような扱いを受けて浪人になった武将に、「槍の又兵衛」こと後藤基次がいる。
徳川家康のとりなしで徳川家に仕える事になったものの、それも「実戦で役に立てたことの無い」稲富流砲術の「信長の野望」での一級アイテム「稲富流砲術書」を所有していたからと言うのがまたアレである。要するに本人の人徳で採用された訳ではなかったのだ。
松本清張の小説「火の縄」ではその辺りの顛末が描かれており、非常に虚無的な読後感が楽しめる。
おすすめです。
稲富祐直は膂力に優れており、戦においてはは具足(甲冑)を二領分重ね着していた為に「二領具足」の異名をとった。
……のだが、誰もが驚く程の軽装で戦場を駆け回り活躍した「戦国最強」の呼び声高い本多忠勝が一切無傷で、赤備えでガッチガチに固めたひこにゃん井伊直政が傷だらけだった事等を考慮すると、二領具足は自重を重くして機動力を低下させているだけとも言える。
このため「具足一領だけでは安心できなかった」ヘタレだったのではないかとの説も考えられているとかなんとか。
ちなみに長宗我部氏の一領具足とは関係がない。
以上のような逸話があり、何かと散々な扱いを受けている稲富祐直の詳細については、Wikipediaの該当記事
を参照すると良い。かもしれない。
▼「信長の野望革新PK」地方別武将ランキング近畿編に適正優秀者枠で登場(鉄砲「S」)
※「革新」の鉄砲「S」には、織田信長・島津義弘・島津家久・伊達政宗・明智光秀・下間頼廉ら強力な武将も持っており、鈴木一族(鈴木重意・鈴木重秀・鈴木重朝)程戦闘力も高くなく、種子島一族(種子島恵時・種子島時尭・種子島久時)程も政治力が無いので、扱いに困るのび太だったりする。
| 軍事能力 | 内政能力 | |||||||||||||
| 戦国群雄伝(S1) | 戦闘 | - | 政治 | - | 魅力 | - | 野望 | - | ||||||
| 武将風雲録(S2) | 戦闘 | 69 | 政治 | 33 | 魅力 | 55 | 野望 | 42 | 教養 | 45 | ||||
| 覇王伝 | 采配 | 56 | 戦闘 | 70 | 智謀 | 55 | 政治 | 33 | 野望 | 42 | ||||
| 天翔記 | 戦才 | 150(A) | 智才 | 104(C) | 政才 | 68(C) | 魅力 | 56 | 野望 | 43 | ||||
| 将星録 | 戦闘 | 78 | 智謀 | 70 | 政治 | 31 | ||||||||
| 烈風伝 | 采配 | 50 | 戦闘 | 68 | 智謀 | 56 | 政治 | 18 | ||||||
| 嵐世記 | 采配 | 57 | 智謀 | 41 | 政治 | 12 | 野望 | 27 | ||||||
| 蒼天録 | 統率 | 55 | 知略 | 41 | 政治 | 11 | ||||||||
| 天下創世 | 統率 | 56 | 知略 | 41 | 政治 | 11 | 教養 | 50 | ||||||
| 革新 | 統率 | 63 | 武勇 | 70 | 知略 | 46 | 政治 | 13 | ||||||
| 天道 | 統率 | 63 | 武勇 | 70 | 知略 | 46 | 政治 | 13 | ||||||
| 創造 | 統率 | 61 | 武勇 | 66 | 知略 | 50 | 政治 | 28 | ||||||
世にも珍しい稲富祐直が主役の小説。
ちなみにこの作品における細川ガラシャは、世間一般の「悲劇の聖女」ではなく、冷徹で偏執的な性格をしており、せっかく主役になった稲富をいぢめる役どころである。
掲示板
20 ななしのよっしん
2023/01/09(月) 11:35:00 ID: cn4qaC5x6V
野望新生でも稲富一夢として登板するも砲術スキルを持っていないという扱い
如何に銃の名手といえど本番に撃てないなら素手と一緒ということですかいコーエーさん
21 ななしのよっしん
2023/01/11(水) 06:20:41 ID: AOanEzlgt7
へうげものだとダビンチ砲ぶっ放すガラシャの装填手を務め、
主が討死したため火薬に火を付けて逃走
さらには息子が大坂の陣で頑張ったりと、割りと好意的な描かれ方されてる
22 ななしのよっしん
2023/07/05(水) 08:44:41 ID: rOoH6/UZA0
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最終更新:2025/12/16(火) 08:00
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