「おはようございます。航空機搭載給油艦 速吸です。
みなさんのサポート、頑張ります」
速吸(はやすい)とは、大日本帝国海軍所属の給油艦「速吸」をモチーフとした、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場する艦娘(かんむす)である。
2015年8月に行われたイベント『反撃!第二次SN作戦』の4面目「アイアンボトムサウンド」の突破報酬として先行実装された艦娘。その存在はイベントの始まる前から公式ツイッターで
と説明されており、既に誰なのかは半ば予想されていた。
また、『反撃!第二次SN作戦』開始前日にパシフィコ横浜泊地にて"第二回「艦これ」観艦式"が開催。その公式パンフレットに声優の野水伊織さんの直筆メッセージと艦娘の似顔絵が載っており、担当艦娘の「しょうかく」「ずいかく」「あぶくま」「きぬ」に加えて「はやすい」の似顔絵もあったため、上記の公式情報と併せ、登場がほぼ確定した上に声優も事前に確定するという珍しいパターンになった。
そして提督達の前にお目見えした「速吸」はジャージの上着にプリーツスカートで、あたかもバッグのように艤装を肩から提げるという、どこかの運動部のマネージャーのような姿で、提督達を驚かせると共に「なるほど給油艦だからマネージャーか」と納得させた。
艦これ史上初の「給油艦」であり、使い捨てになるアイテム「洋上補給」を装備していると、航行中に補給をしてくれる。
速吸が属する艦隊の燃料弾薬の残量平均が25%を切った時に発動し、艦隊全員(連合艦隊なら第1・第2艦隊全て)の燃料弾薬の残量を25%回復させるというもの。燃料や弾薬は残り50%を切ったところから艦隊の能力が低下するようになっており、夜戦や渦潮を考慮しない場合、1戦=2メモリ=20%なので、4戦して残り20%になった所で発動し、これが40%(端数切捨て)まで回復する。
つまり普通に使うと燃料弾薬スカスカの消耗状態を回避するためのもので、そこまでに至らない3戦程度でボスに辿り着ける海域では使う場面が無いし、100%の火力を発揮できるコンディションに戻れる訳でも無い(スカスカ状態を回避するだけでも大きいのだが)。
ただし、速吸を使うテクニックとして、速吸だけ予め消耗させ補給していない状態で出撃させると言うものがある。例えば速吸だけ40%消耗させ残り燃料弾薬60%の状態で連合艦隊で出撃させると、通常は普通に4戦して燃料・弾薬共に残り20%にならないと発動条件を満たせないのだが、イベント海域では燃料しか消耗しない仕様になっている潜水艦マスが1つ混ざり、速吸以外は燃料20%・弾薬40%残りの状態で洋上補給が発生する。これだと弾薬は残り60%まで回復するため、5戦目がボスならば長めの海域のボス戦でフル火力を発揮するだけの弾薬残量を確保できるのだ。
(予め消耗させておく艦は別に誰でもいいのだが、他の戦力になる艦を消耗させておくよりは速吸にやらせた方が良い)
この洋上補給能力だが、2016/4/1のメンテで発動条件が変更され、艦隊の消耗具合に関係なくボスマス到達時に任意で補給が可能になった。
洋上補給を複数個装備させて補給量を調節することも可能になり、洋上補給1個装備なら燃料弾薬を25%、連合艦隊なら15%回復させる。装備数が増えると1個につき+11%(連合なら+12.5%)ずつ回復量が増え、最大で洋上補給3個分まで一度に使える。ただし使う個数の調節まではできず、補給を許可すると装備しているものを最大3個まで全部使ってしまう。
これにより先述のような補給タイミングのための調整をせずとも「補給できないままボス戦が始まってしまう」と言う事がなくなり、大幅に使い勝手が増した。道中が厳しくても洋上補給を2個使えばまず弾薬ペナルティを回避する所まで回復できるため、速吸を入れてボスを存分に殴り倒す手法が確立された。
また、当初から瑞雲を持ってくる通り、水上機が運用できるのだが、改造すると、史実(の計画)通りに艦攻も運用できるようになり、流星を持ってくる。艦戦や艦爆は運用できないので注意。(ちょうどあきつ丸が艦戦だけ運用できるのと似たようなもの)
これで艦これ史上初の水上機と艦載機(ただし艦攻のみ)の両方を運用できる艦娘となった。
ちなみに艦攻を装備していると攻撃力計算が空母と同じになり、艦攻をガン積みすれば大和型の装甲さえぶち抜く火力が出せるようになる(普通に昼戦キャップに到達する)。ただし艦載数はお察しのため、航空戦で普通に撃ち落とされて攻撃不能の可能性がある。また艦攻装備時は中破すると空母と同じく攻撃できなくなる。
連合艦隊で第二艦隊に配置すれば航空戦で被害を受けずに攻撃力だけ活かせる。
烈風拳使いのあきつ丸に引き続き、ペガサス流星拳使いの速吸、威力だけならお前のような給油艦がいるか!なので一度試してみるといいだろう。
輸送ワ級flagship「強い補給艦と聞いて」 お前じゃない沈んでろ
艦攻を積まなければ普通の砲撃になり、3スロなので弾着攻撃も可能、ただし威力はお察し下さい。
全くの余談だが初期状態の速吸は装甲たった「3」。ここに装甲-2の効果を持つ洋上補給を2個持たせると、余にも珍しい装甲「0」の艦娘が出来上がる。素っ裸で出撃しているのか?
ご存知の通り、2隻が計画された剣崎型給油艦は建造前や建造中に設計が変更され、潜水母艦を経たり経なかったりしつつ、それぞれ軽空母〈祥鳳〉〈瑞鳳〉として生まれ変わることになる。
が、それはそれでいいけど肝心の給油はどうすんだ、ということになり、改めて1941年のマル急計画で給油艦の建造が計画される。これが風早型給油艦である。これは4隻が計画されたが、2隻は建造中止となり、仮称第304号艦=〈風早〉と仮称第306号艦の2隻のみが建造された。
ところが、その306号艦は設計段階で、「輸送船団が敵の潜水艦にボコられるから、ついでに対潜哨戒も自分でやれるようにした方がよくね?」というわけで、水上機も使えるように艦の形を変えることになった。そしていざ作り始めるか、というところで起こったのがミッドウェー海戦。一気に正規空母4隻を失った海軍上層部は相当に右往左往した様子で(雲龍型をいきなり15隻造ろうとしたりもしてる)、306号艦についてもとんでもない要求をしてきた。
「これ、まだ手を付けてないよね? それじゃカタパルト付けて流星を発艦させられるようにしてくれない?」
結局306号艦は、(まだ初飛行する前後であったが)最新鋭の艦攻である流星を最大7機搭載し(といっても今さら格納庫やエレベータを付けるスペースなどないので、露天駐機である)、カタパルト(現代主流の蒸気カタパルトではなく、当時は火薬式カタパルト)で打ち出せるように設計を変更することになった。
しかし着艦できるような飛行甲板は用意できるはずもなく、打ち出したらあとは自分でどこかの飛行場に行ってくれ、という運用を考えていた(伊勢型航空戦艦に彗星を搭載するプランも似たようなコンセプトだった)。この時点で306号艦は、自分で自分を護衛できる補給艦ではなく、準空母とでも呼ぶべき純粋な戦力として考えられていた。
『艦これ』ではこういう経緯からか、〈速吸〉は「改風早型1番艦」を名乗っている。
さて、こうして「艦上攻撃機を運用する給油艦」という奇想天外なシロモノとなった306号艦は、〈速吸〉と名付けられ、1944年4月24日に竣工した。この「速吸」という名前は四国と九州の間の豊予海峡の別名「速吸瀬戸」から取られている。
ちなみに〈速吸〉の命名と同日、夕雲型駆逐艦18番艦に〈早霜〉、雲龍型航空母艦1番艦に〈雲龍〉が命名されている。つまり、既に戦局はどん詰まりの時であった。
そして載せる予定であった流星も開発が遅れに遅れ、速吸が竣工した4月から生産開始された状態であった。しかもこの時点でも運用試験中であり、制式採用され(本土の)部隊配備されたのが1945年3月であった。
結局、このような、現代から見れば珍妙な兵器がまともに通用した試しがないのと同様、〈速吸〉も流星を射出することなく、1944年8月19日、輸送任務で日本からシンガポールへ向かう途中、ルソン島沖で、折からの暴風雨の中、米潜水艦〈ブルーフィッシュ〉[1]の雷撃を受けて轟沈した。竣工から4ヶ月もたっていなかった。
〈ブルーフィッシュ〉は沈み行く〈速吸〉の姿を潜望鏡越しに写真に撮っているのだが、実は〈速吸〉の写真は敵が撮ったこの1枚しか存在していないという。(1枚もない〈陽炎〉よりはましなのだろうか?)
1944年10月10日、除籍。
余談だが、この輸送船団「ヒ71船団」には、日本を発つときには給糧艦〈伊良湖〉も加わっていたのだが、こちらは途中寄った台湾で船団から別れ、結果的に難を逃れている。
2015年夏イベント 『反撃!第二次SN作戦』 新規実装艦娘 |
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最終更新:2024/12/02(月) 22:00
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