明石(あかし)とは、大日本帝国海軍所属の特務艦艇・工作艦「明石」をモチーフとした、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場する艦娘(かんむす)である。
艦これ開始以来、妖精を除いてシステムのキャラクター(NPC)としてただ2人登場していたのが、任務画面で登場する通称「任務看板娘」と、アイテム屋さん画面で登場する通称「アイテム屋娘」だった。
この2人ついては、かねてより、未登場の艦娘をそのまま流用したものであると言われており、「アイテム娘」についてはクレーンを担いでいる様子から、工作艦「明石」モチーフの艦娘であることが暗黙の了解となっていた[1]。
その後、アイテム屋娘は大型艦建造の画面にも出張していたが、それ以上の登場場面があるわけではなかった。
そして時は流れ、艦これ開始から1年が経過した2014年春のイベント「索敵機、発艦始め!」の2面クリア報酬として、装いも新たに工作艦「明石」が実装された。それはまごうことなく、あの「アイテム屋娘」であった。
なお、艦娘として艦隊に配属となっても生活が苦しいのかアイテム屋の仕事は続けている模様である。別個体とかじゃないだろう、多分[2]。
勿論、「明石」にとって艦隊がお客さんから身内になったからといって、アイテムを「明石」の社割(?)で購入できるわけではないのであしからず。
艦娘「明石」は、日本の鎧を思わせる装甲を肩と左足に付け、背中に「明石」のトレードマークともいえる3本のクレーンを背負っている。艤装の下の服装は、アイテムを売っていた頃と同じセーラー服に、個性あふれるミニスカート風袴(中破絵を見ると構造が判りやすい)。アイテム娘の頃からサイドは隙間が空いていたのだが、「明石」の絵は描かれている角度と腰を曲げているポーズのせいで、お尻を丸出しにしているように見えてしまう。もちろん鼠蹊部も丸見えだ!
ちなみに中破すると結構大変なことになる(今度は本当に下半身ほぼ丸出し)が、上の方は下着らしい影が見えないし、下はサイドが紐である。袴風スカートであることも考慮して、編者としては「上はつけていない、下はふんどし」説を推したい。あ、憲兵さん、何か御用でしょうか?
なお、史実の「明石」の上甲板は全通装甲なのだが、艦娘の「明石」は改造後の中破絵からして、胸部装甲は結構なものをお持ちのご様子である。
記事冒頭の台詞や、これから遠征に出ようかという艦隊に「修理しときます?」と声をかける様子が端的に示すように、性格的には職務に忠実な某夜戦バカならぬ修理バカである。
提督の脳も修理できるらしい。第参回「艦これ」観艦式にて――
明石「(前略)提督はどこの修理が必要ですか?」
会場提督「「「頭ー」」」
明石「頭ですね。お任せ下さい!」
念願叶って脳を修理してくれるよ。やったね提督ちゃん!(昼の部の一幕。夜の部不明)
明るく元気な言動が多く、修理の腕に自信を持つ一方、戦闘は得意じゃないと素直に吐露する[3]など、感情表現が豊かな好人物という印象であろう。
さて、言うまでも無く「明石」は艦これ初となる「工作艦」であり、一応武器も持ってはいるが、戦闘に関しては正直言って期待できるほどではない。
スロットは3(改造で4)あり砲も積む事ができ、最低限の能力値はあるので、輸送潜水艦である三式潜航輸送艇「まるゆ」ほどではないものの、他の戦闘を目的とした巡洋艦などに比べれば遥かに貧弱である。
アイテム屋さん専業の頃からクレーンを片手で軽々と抱える姿は力強そうで頼もしいと定評があったが、それとは裏腹に間違っても戦果を期待して戦場に出す艦ではないことを、まず心得ていただきたい。
ではどのような艦なのかというと、「自動修理艦」である。
具体的に言うと、「明石」は自ら旗艦として率いる艦隊において、彼女自身を含む艦娘が小破以下の損傷を被っていた場合、入渠しなくても修理できる「泊地修理」という能力を持っているのだ。
ただし、以下の制約がある。
実装直前の運営ツイッターでの情報によると「入渠ドックで修理するよりも若干早い修理が可能」との事だったが、検証によるとほぼ変わらない。少なくとも寝放置など、一切の操作を加えない状態では全く同じである。
豆知識として、母港に戻って回復判定を発生させた時に、「回復したHP量」が1未満であった場合は1に切り上がってくれるため、こまめに母港に戻ってチェックしていると修理完了は若干早くなることがあるのは事実。
ただし、回復判定のサイクル1回分の時間(20分)で1以上のHPが回復してしまう低レベルの艦や小型艦ではこの現象を利用できない。
具体的に言うと、金剛型以外の戦艦と正規空母だとレベル93以上。金剛型戦艦や重巡・軽巡ではレベル131以上でこの現象が発生する。潜水艦・駆逐艦ではレベル150にカンストさせても発生しない。
ただ、条件を満たした艦だからと言って、20分毎に欠かさず母港に戻る事を繰り返し続けなければいけないので、手間に見合うかと言うと微妙[4]。
修理の早さよりも何よりも泊地修理が便利なのは、「途中で中断できる」事である。
高レベルの大型艦になると、小破ですらない微ダメージでさえも2~3時間の入渠を要するようになるが、通常の入渠ドックによる修理だと、3時間使って全回復させるかバケツで即修理するかのどちらかしかできない。しかも一度入渠ドックに入れてしまったら、終わるまで待つかバケツを使うかしない限りその艦を使えない。
疲労抜きの数十分がもったいないので修理に使いたいとか、 あと1時間で寝なければいけないけど寝るまでにもう1回出撃したいとか、そういう要望にはバケツがないと応えられないのである。そんな訳で、バケツが有り余っている提督を除き、小破未満の微ダメ程度であれば修理せずに出撃させられることはよくある。
そこで明石修理を使うとどうなるか。全回復に3時間かかるダメージを30分だけ修理し、1/6程度回復する、等と言った半端な修理が可能になる。もちろん全回復しないのでベストコンディションにはならない訳だが、バケツを惜しんで小破寸前のダメージのまま出撃するよりは、いくらかでも回復してから出撃する分、確実にマシだろう。
2019年8月31日夏の限定海域イベントにて、緊急泊地修理システムが実装。期間限定海域にある泊地修理可能な地点に到達した際、消耗品である緊急泊地修理資材を所持していれば実施可能になる。但し以下複数の条件が必要である
以上の条件をクリアすると「艦艇修理施設」の装備数によって各艦娘の総耐久の30%を回復させる事が可能で(例→耐久90なら「30」回復。4つのスロット全てに装備していると連合艦隊全艦の修理ができる)、 中破→小破・小破→損傷無しにすることで火力を維持する事が出来る。また修理対象艦のcond値(キラ付け)アップも同時に行うので火力向上も兼ねている ・・・但し「大破」は修理できないので要注意。泊地に到達する前に大破艦が出たら素直に撤退(もしくは艦隊司令部を装備しての護衛撤退)する事。当然ながら明石自身も修理出来ないので明石の損傷も常にチェックしての進軍が要求される。
このように戦闘よりもサポートに秀でている明石の能力にさらに磨きをかけるためには、是非とも改造可能なLv35まで前線で育成したいところである。スロットが増える上に上記の「艦艇修理施設」を追加で持ってくるので、頑張って改造できるまで育てるのは、艦隊運営にとって大変有効な手段である。
注意すべき点として一回の出撃で消費される燃料の量が正規空母に匹敵し、修理にかかる時間や鋼材使用量も戦艦や正規空母とほぼ同等の量を要求される。うっかり大破しようものならバケツ使用間違いなしであり、ダメ押しとばかりに回避の値はまるゆにすら負けている。改造すれば一応扶桑型戦艦並みには回避の値が上昇してくれるものの、無茶はできないことに変わりないため、育成の際は旗艦においたり潜水艦を同伴させるなどの工夫はしたい。
ただし、彼女が入手できた春イベント『索敵機、発艦始め!』は2014年5月9日いっぱいで終了している。
2014夏イベント『AL/MI作戦』でもドロップ報告が挙がっていたが、司令部レベル105以上でE-5のボスドロップと言う極めて限られた箇所でのドロップとなっていた。
2014年9月12日に実装された3-5海域「北方海域戦闘哨戒」において、北方棲姫が出現するマスでの戦闘後ドロップが確認された(なおボスドロップでは未確認)が、こちらも道中で強敵を経る必要があるため(消費資源なども含めて)一筋縄ではいかない。
その後同年10月24日のメンテナンスで、新たに装備品を個別に改修できる新システム「改修工廠」が搭載された。これは明石を秘書艦にする事が条件であるため、明石をそもそも所持していない提督は一切利用できない。
それを考慮してか、『今秋期間限定で、1-5海域(鎮守府近海)と2-5海域(沖ノ島沖)で明石を入手できる』旨が運営から連絡された。どちらも難易度が高めの海域ではあるが、先述の3-5よりは難易度が低い海域なので、明石をまだ入手していない提督は狙いごろだった。
約1か月後の12月1日のメンテナンスにてこの期間限定ドロップは終了したが、明石を一隻も所持していない提督に限り2-5海域(沖ノ島沖)で継続して明石を入手できることがアナウンスされた。
いずれにせよ、手放してしまったら再入手が非常に困難である事だけは忘れずに。
泊地修理の性質上、明石を運用する場合は第1艦隊旗艦(第2以降の艦隊は大抵遠征)にして長時間放置することが多くなるが、その副次的な効果として、演習相手が得られる経験値を決定する艦となる事が多い。
戦闘力が比較的低い明石に演習を挑めば多少は被害を抑えることができる上、明石が高レベルであれば得られる経験値も多くなるため、レベルをある程度上げた明石に泊地修理させておくと他の人に喜ばれるだろう[5]。
秘書艦として装備を開発させても有能である。
九一式徹甲弾や三式弾、大型バルジなどを低コストで開発してくれる戦艦等向けのレシピが「明石」にも割と高確率で有効との報告が多数見受けられるので、装備開発の機会にも活用して損は無い[6]。
2015年の年始には、着物姿を披露。しかも明石と明石改では別のグラフィックという優遇振りである。とはいえ、年の暮れだろうと正月だろうと、艦が壊れるとやっぱり明石さんは駆り出されるのであった。
さらに同年夏には水着modeが実装。しかし水着にエプロンという姿に、エプロンの下は実は付けてないのでは? と妄想する提督が続出した。提督も修理しときます?
2016年3月にはすき家コラボによる牛丼mode限定グラフィックが実装。美味しそうに牛丼を頬張る明石さんであった。
詳細は「明石(工作艦)」も参照のこと。
言うまでも無く、軍艦とは戦う船であり、普通の船に較べると遙かに壊れる可能性は高い。
壊れるということは、壊れたら捨てる米帝プレイでない限り それを修理する必要がある。いちいち本国にある港まで引っ張ってこなくても、現地の港で修理できるならそれに越した事は無い。というわけで生まれたのが、現地修理のための船、「工作艦」である。
日本海軍は、当初は鹵獲したロシア商船を改造した工作艦「関東」を持っていたが、1924年に事故で沈んで以降は(主に予算難のため)工作艦なしの状態であった。
しかし、実際に戦争の足音が近付いてくる中、いつまでも工作艦なしではいられないということで、1937年に、ついに海軍待望の「工作艦として設計された艦」が竣工し、艦名には兵庫の景勝地「明石の浦」からとって「明石」と名付けられた。
なお、その後、「三笠」の同型艦「朝日」を改造して工作艦にしたほか、商船を改造した工作艦も数隻作られたが、結局設計段階から工作艦として作られたのは「明石」一艦のみであった。(このうち、「朝日」は2023年夏イベで実装された。)
艦これプレイヤーなら給糧艦「間宮」がとんでもない能力を持っていることを知っている人も多いだろうが、工作艦「明石」もかなりとんでもない能力持ちであった。
ちなみに誤解されることも多いが、「明石」を始めとした工作艦は「航行しながら修理する」という能力は持っておらず、出先の港に停泊して、そこに戻って来た艦の修理を行うという、言ってみれば「港内即席工廠」といった存在である。これは艦これでも、母港に停泊中に修理する、という形での再現となっている。
なお、艦これでは最初から25mm連装機銃をスロットに装備しているが、史実の「明石」も前部甲板に12.7cm連装高角砲×2、後部甲板に25mm連装機銃×2を備えており、一応は自衛もできるようになっていた(明石改のグラフィックで、その武装の様子は再現されている)。大きさは全長154.66mで排水量が10,500トンとちょっとした巡洋艦サイズである。「あきつ丸」よりやや大きい。
「明石」は開戦以降、南方に進出し、パラオ、ダバオなどを回ったあと、1942年からはトラック泊地に停泊。数多くの艦を修理しては戦場に送り出す日々を送っていたが、1944年2月17日のトラック島大空襲に遭い大破。なんとかトラックを脱出してパラオにたどり着くが、3月30日のパラオ空襲でついに力尽き大破着底。1944年5月10日、除籍。
それ以後、南洋での修理能力を失った日本海軍は、最前線で大破した艦の現地修理が不可能となった。
戦争が終わっても、長らく「明石」の船体はパラオ湾に放置されていたが、1954年に解体された。
そして、1969年、海上自衛隊に海洋観測船として、AGS-5101「あかし」が竣工し、海洋の測量・観測業務に従事していた。こちらは1999年、無事に除籍の日を迎えている。
明石(艦これ)に関するニコニコミュニティを紹介してください。
| 2014年春イベント「索敵機、発艦始め!」新規実装艦娘 | ||
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掲示板
362 ななしのよっしん
2023/10/15(日) 17:46:35 ID: af+T8tlrVN
同僚が増えたよ!
363 ななしのよっしん
2024/05/26(日) 17:56:06 ID: uCslvaYL3G
すっっっっごい今更だけどお出掛けmodeで持ってる付箋いっぱいつけた雑誌?は何なんだこれ。見て回りたい店舗やスポットをチェックしてるとか?
364 ななしのよっしん
2025/05/29(木) 18:40:35 ID: yU1trULFB9
16年ぶり! 新たな自衛艦「あかし」進水 ミサイルも大砲もないけど超重要な存在 どこに配備? | 乗りものニュース
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最終更新:2025/12/06(土) 07:00
最終更新:2025/12/06(土) 06:00
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