Dr.ワイリーとは、ロックマンシリーズに登場するロックマンの宿敵である。派生シリーズにも登場する。
本名:アルバート・W・ワイリー(Albert W. Wily)。
CV:青野武、石森達幸(アーケード版)、緒方賢一(OVA「星に願いを」)、斎藤志郎(パチスロ「アビリティ」)。
アメリカ出身、『ロックマン&フォルテ』の時点で57歳。趣味は卓球。
目立ちたがり屋でプライドが高く、負けず嫌いで懲りない性格。
ライト博士とはローバート工科大学時代からの旧友でもある。
LITマニュアルデザインコンテスト5年連続準優勝、世界技術大賞銀賞、ノーブル物理学賞ノミネート等を受賞。
ライトに次ぐ功績を誇るが、万年2位という立場がプライドに傷を付けたようだ。
卒業後行方不明になり、数年後太平洋にロボット工場を建設。世界征服を企むようになった。
世界征服を企むと言う解かりやすい悪役ではあるが、自分の作ったロボットを息子のように大事に思っている。
その気になれば弱点の無い完璧なロボットを造れるらしいのだが、資金不足の上に莫大な借金があるため、永久に造ることができないと言われていた。
……ロックマンと同等の性能を持つフォルテや、後述のゼロを除いては。
この資金不足は制作しているナンバーズにも影響が見られており、ジャイロマン、チャージマン、クリスタルマン、ターボマンなどの設定に反映されている。また、ワイリーが1から設計したロボットであっても、純戦闘用は少なく「本来の用途」が設定されているものがかなりの割合で存在する。
これらを見ると、ワイリー作のロボットも全世界で相当な数使用されていたものと考えられる。
また、ロックマン本編のほぼ全ての作品でワイリーマシンやワイリーカプセルを操縦する姿が見受けられるが、実はワイリー自身は乗り物酔い体質であるらしい。ゲーム内の挙動としては、眉を動かす動作やジャンピング土下座が有名。
特にロックマン9の土下座シーンは一見の価値あり。
『ロックマンX』『ロックマンゼロ』シリーズに登場するゼロは、ワイリーの最高傑作のロボットにして最後のワイリーナンバーズ。アーケード版『ロックマン2 ザ・パワーファイターズ』のフォルテ編EDでは、製作段階のゼロがシルエットで登場。
『ロックマン9』や『ロックマン10』ではDr.ライトが作成した使用期限切れロボットを改造して「延命」した事や、「ロボットに感染するウィルス」を作成するなど、無印~Ⅹシリーズ間のミッシングリンクを意識したであろう描写・設定が追加されている。
世界征服の野望を達成すべくライトナンバーズをはじめとする工業ロボット達を悪用するも、ロックマンに鎮圧される。要塞に潜入したロックマンを迎え撃つが戦力をすべて撃破され、許しを乞う為にジャンピング土下座を披露した。
今作のワイリーマシンは被弾後の無敵時間が極端に短いため、出の長い特殊武器を使うと2~3ヒットする。変形前はファイアストーム、変形後はローリングカッターがお勧め。
前作での敗北を受け、ライトナンバーズのデータを基に8体の人型ロボット・ワイリーナンバーズ(通称セカンズ)を自前で用意し、世界征服のための戦力として使役。しかしロックマンの手によってセカンズは全滅し要塞への侵入を許す。最深部でエイリアンに変身し自らロックマンを襲撃したかに見えたが、実際はホログラム映像でカムフラージュしたメカをワイリーが遠隔操作していたものであり、結局はこれも撃破され土下座する羽目に。
2のワイリーマシンはクラッシュボムが弱点だが、直撃よりも爆風の方が大ダメージを与えられる。変形前後を問わず、当たり判定のあるコクピットではなく、やや下の胴体部分を狙ってボムを撃つと秒殺できる。
この作品からドクロステージ→ボスラッシュ→ワイリーマシン→最後にもうひとドクロ→最終決戦の流れが確立する。
改心したふりをしてライトの協力のもとガンマ及びサードナンバーズを作成し、これらを用いて再び世界征服を目論む。ロックマンがサーズおよびドクロボットを倒してから間もなくして本性を明かしてガンマを強奪するが、またまた敗北し3度目のジャンピング土下座となったが、基地の崩落に巻き込まれ…?
この作品からワイリーは終盤で事件の黒幕だったことが判明する、というパターンが多くなっていく。
「裏切ったな、ブルースめ!!!こうなったらワシが相手だ!!!」
コサック博士の娘であるカリンカを捕らえ、コサックに自信のロボット達(コサックナンバーズ)をロックマンと戦わせるように強要。しかしブルースによって解放されたカリンカによってロックマンに真実が告げられた為、改めてロックマンに挑戦状を叩き付け自分の要塞へと向かわせる。だがまたしても敗れ去り土下座の後に基地を自爆させ逃亡した。
「上手くブルースの仕業に仕立てたつもりだったが…本物が出て来るとはな!!」
ブルースに変装したダークマン4号にライトを拉致させることでブルースの仕業に仕立て上げ、ロックマンとの対立を煽るが、本物のブルースによって計画がばれてしまい、自分が黒幕であることを明かしロックマンをワイリー要塞で迎え撃つ。敗北の末に拘束していたライトを取り返され土下座するが、要塞崩壊時のゴタゴタの間に逃走した。
「今度は真剣勝負だ!」
世界ロボット連盟名誉会長「Mr.X」を名乗り、ロボット選手権を開催。参加した世界強豪ロボットを奪い、自分こそがワイリーの陰にいたスポンサーだと宣言し世界征服を目論む。X財団本部「ニューメトロポリス」での直接対決に敗れたことで正体を明かし、改めてワイリー要塞で迎え撃つがまたも敗北。いい加減土下座を見飽きていたロックマンに拘束され、とうとう投獄されてしまった。ちなみにこの時の罪状は「世界制服の罪」。未遂じゃないのか…?漫画版では逃亡を図るもUFOを待ち伏せていたブルースに破壊されることで退路を断たれ、全面降伏の末に逮捕される流れとなっている。
「撃つのか?ワシを撃つのか?このワシを!!ロボットのお前が人間のこのワシを!!」
前作での流れで刑務所に収監されていたが、有事の際に起動するようプログラムされていたセブンスナンバーズの手によって脱走を果たし、世界征服計画を再開。戦力増強のために博物館に展示されていたガッツマンの標本を盗んだ他、フォルテに一芝居撃たせてライト研究所に潜入させロックマンのパワーアップ設計図を強奪させた。だが例によって要塞をロックマンに攻略され敗北。怒り心頭のロックマンが自身に銃口を向けロボット工学三原則を破りかけたことに驚愕するも、フォルテとゴスペルに救出される形で要塞を脱出した。
地球に墜落したロボット「黒い魔神」に内蔵されていた悪のエネルギーを利用して世界征服を目論む。しかし結局はエイスナンバーズ及び秘密基地の戦力を悉くロックマンに倒され敗北。土下座した直後にワイリーカプセルグレートに残留していた悪のエネルギーがロックマンに襲い掛かった隙に逃亡した模様。
使用期限切れで廃棄処分が決定していた新生ライトナンバーズを唆して暴走させ、さらにライトに偽装して作成したロボットを用いることでライトを事件の首謀者に仕立て上げることに成功し、事件の真相が記録されていたライトナンバーズのチップをライト研究所から奪取した。基地に乗り込んだロックマンに敗れていつも通りに土下座するも、1からロクフォルまでの歴代土下座を見せ付けられる羽目になる。最終的には偽ライトを利用してロックマンを気絶させ、その隙に自爆装置を作動させて逃亡。しかしエンディングではコンクリートマンに見つかり追い回されている様子が確認できる。
ロボットを暴走させるコンピュータウイルス「ロボットエンザ」が各地で発生し、そのワクチンプログラムを開発するも、暴走したロボット達に開発装置を奪われてしまい、ライトファミリーに助けを求める。しかしロボットエンザはワイリー自身が生み出したものであり、今回の事件も自作自演だった。ロックマンたちが取り戻した装置を強奪し、ワクチン提供の条件として自分に従うよう世界各地に要求を突きつける。軌道エレベーターでロックマン達を迎え撃つもやっぱり敗北。高熱を発症したことで病院送りとなったが、数日後にワクチンを残して消息不明となる。
「あの時の研究…使えるかもしれん…」
大学時代に研究していた装置「ダブルギアシステム」を完成させ、再び世界征服に乗り出す。かつての彼はこの装置により、どんなロボットも圧倒的なパワーと驚異的なスピードを兼ね備えたヒーローに生まれ変われることを提唱したが、ライトを筆頭に学会からその理念を危険視されていたことが明かされる。歯車城の最奥でダブルギアを組み込まれたロックマンにまたしても破れ、ロックマンこそ自身が夢見たヒーローではないかとライトに諭されるが、説得を聞き入れずに捨て台詞を残して行方をくらましてしまう。
ロックマンから100年後の話であるため、宿敵Dr.ライト同様ロックマンⅩの時点で故人となっているが
Dr.ライトが最後にエックスを遺したように、Dr.ワイリーも最後にゼロを製作して後世に遺している。
ロックマンⅩでは自らの心をもつロボット「レプリロイド」が登場するが、これはエックスの構造が基になっており、
100年前の時点で既にその域に達していた科学者が2名だけ存在したという伝説が残っている。
ゼロを後世に残すと同時に、ゼロにレプリロイドを暴走させる引き金となるような因子を仕込んでおり、これがゼロからシグマに感染した事でレプリロイドのイレギュラー化というロックマンⅩシリーズを通しての中核となる問題の発生源の一端となった(もう一端はロボットが心を持ったことそのものに由来し、シグマはそのどちらでもあると思われる)。
また、サーゲス(Ⅹ2)やアイゾック(Ⅹ6)など、Dr.ワイリーの人格を持つと思われるレプリロイドが登場し、Ⅹシリーズでも彼の意思は暗躍を続けていた。
ロックマンエグゼでは、ネット犯罪組織、WWW(ワールドスリー)の総帥として登場。
ネットワークが発達した社会を舞台に、本家ロックマンと同じ名前のネットナビや登場人物が異なる姿や役割で登場する中、唯一本家とほぼ同じ見た目、経歴、役回りである。
元は科学省の科学者でロボット工学の第一人者であり、ネットワーク工学の第一人者で主人公の祖父である光正博士の親友であった。本来ロボットが専門であるが、エグゼ世界の初期インターネット開発においても、ハード面で活躍していた。
かつてのニホン国ではロボット工学とネットワーク工学の2つのすばらしい技術を持っており、二人はそれぞれの第一人者であったのだが、国は2つの技術の共倒れを防ぐためロボットよりネットワークを重視することを決定し、その結果科学省に居場所がなくなってしまい、追われるように科学省を出ていくことになった。それ以来、ネットワーク社会そのものをデリートする悪の科学者として暗躍を開始、WWWを結成して現在に至る。
優れたプログラムやナビも作っているが、本職のハード開発が天才的で、生身の人間を電脳世界に送り込むパルス・トランスミッションシステムから、逆にナビを現実世界で活動させるためのコピーロイドまで色々作っている。
かつてワイリーが設計した無人戦車は作中でいまだに現役で使用されている。
掲示板
353 ななしのよっしん
2024/08/11(日) 21:03:27 ID: Iz5/cN1+Ri
>>352
思想上もホントに最終的には勝ったのよね
ロックマンの世界は最終的に人間がいなくなってしまうから、人間のためのロボットを作っていたライトは負け、人間を超えるロボットを作ったワイリーが勝った
ただ、ロックマンゼロの過程で人間がロボット化してってるから、滅びたのではなく融合して境目が無くなったとするなら引き分けだった、和解できた、とも言えるが
354 削除しました
削除しました ID: BeXykV69C2
削除しました
355 ななしのよっしん
2024/08/22(木) 19:46:09 ID: JFMPrnuUyP
7の後の時代のロックマンさんだと既に隠居状態だったがやっぱり黒幕に関わってたのか。
急上昇ワード改
最終更新:2024/10/16(水) 17:00
最終更新:2024/10/16(水) 17:00
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