Yandere Simulatorとは (ヤンデレシミュレーターとは) [単語記事]

【このゲームは開発中です】
このゲームはデモ版のため、まだバグなどがあります。

Yandere Simulator(ヤンデレシミュレーター)とは、アメリカ合衆国在住のインディーズ・ゲーム製作者ヤンデレ・デベロップメント(Yande reD ev)によって現在開発中のインディーズゲームである。

ゲーム概要

ゲーム情報
ジャンル	アクションシミュレーション
開発元	Yande reD ev
販売元	Yande reD ev
機種	Win
発売日配信日	--
価格	-- --
その他	デモ版あり
ゲームソフトテンプレート

とある日本の高校を舞台に、Yandere-chan(ヤンデレちゃん)ことAyano Aishi(アヤノ・アイシ)を操作してヤンデレ系ヒロインをロールプレイする3D ゲーム。

主旨は「愛するSenpai(先輩)との恋を成就させるために奮闘する」という恋愛ゲーム……なのだが、そこはヤンデレなので、センパイに直接アタックするのではなく、恋敵(ライバル)の排除に(違法・非人道的行為も含めて)全力を尽くすというものになっている。

毎週1人のターゲットとなるライバルが現れてセンパイとの関係を進めていき、金曜の夕方にライバルはセンパイに愛の告白をする。プレイヤーがなにも関与しなければ告白は成功し恋人同士となってしまう(ゲームオーバー)ため、タイムリミットまでにどんな手段を用いてでもライバルを排除しなければならない。

具体的には……

センパイとターゲットの関係進展を妨害する工作を仕掛ける
ターゲットに別の恋人ができるように奔走する
ターゲットを直接殺害する
誰かを唆してターゲットを殺害させる
ターゲットに校則違反の冤罪を擦り付け、退学に追い込む
ターゲットに殺人の冤罪を擦り付け、警察に逮捕させる

…等々と、人目に触れることなくこれらを完遂するのが目的。ヤンデレちゃんは非力なので、教師や警察、多人数で囲まれると取り押さえられてGAME OVERというメタルギアソリッドやHITMANなどのステルス系ゲームに分類されるゲームとなっている。
その行動力を何故Senpaiとの交流に注がないのか。そこに突っ込むのは野暮である。

殺害方法も多彩で、ナイフによる刺殺や、弁当による毒殺、屋上から突き落し転落死させたり、噴水に顔を突っ込ませて溺死させるといった状況を利用したものまで存在。
そして本作のポイントは犯罪の証拠を抹消する必要があり、それもバリエーションがある。焼却炉や花壇などで隠蔽できるが、返り血などの一部のものは道具が必須になるなど、処理するまでのルート取りをプランニングする必要がある。また、わざと(他人の指紋などの痕跡の付いた)証拠を残して冤罪を他人に擦り付けることも可能。
小ネタだが、(おそらく無断で撮影した)senpaiの写真を自分の部屋の壁に飾ることも可能。

インディーズながら学校と言う状況の雰囲気、授業・部活動と言った形で個性づけされたNPCの行動ルーチン、そしてそれらを踏まえたうえで的確に妨害・暗殺していくというゲームの根幹部分の完成度は既に高い。
ストーリーモードでは最終的に10週間のプレイで10人のライバルが登場する予定。

ニコニコ動画では、「恋愛ゲームを謳っていながらその実暗殺ゲー」「多彩な排除方法」「時折顕れる物理演算による乱れ」といったバカゲー要素も相まって局所的に話題になることとなった。今後も伸びてほしい作品と言える。

開発状況

2014年から開発が開始され、記事編集時の段階ではまだ開発中となっている。(2021年 6月現在)
2020年 8月31日に正式デモ版がリリースされた。その後も定期的にアップデートされている。

開発者によると2022年～2023年頃の完成を目指しているとのこと。

外部リンクの公式サイトからデモ版のダウンロード・プレイができる。

動作環境

	最低環境	推奨環境
OS	Windows	---
プロセッサー	Intel Core i7 5820k	---
メモリー	6GB (8GB以上推奨)	---
グラフィック	Nvidia Geforce GTX970	---
ストレージ	---	---
DirectX	---	---
その他	---	---

現状においては、作者から正式に公開されているシステム要件はない（上記スペックは「About」でのQ&Aに答える形で出されたもの）。

作者からは、Windows マシンしか持っておらず資金や時間などのリソースの問題で他のプラットフォーム（Mac、Linux）やコンソール（プレステ、Xbox、ニンテンドーなど）向けへの開発は今のところ検討できないことから、現状はWindows向けに注力するという。 ^[1]

ゲームエンジンに「Unity」が使用されていることは明言されている。^[2]

登場人物

アヤノ・アイシ / ヤンデレちゃん (Ayano Aishi / Yandere-chan)

主人公。クラスメイトからはヤンちゃん(Ayanoのyan)の愛称で呼ばれている。
生まれつき精神的になにかが欠落していることを自覚しており、感受性のない、灰色で空虚な人生を送っていた。母親も若い頃アヤノと同じ状態で、いつかあなたを救い癒やしてくれる特別な誰かと出会うと母親から聞かされ、その人に会う日が来ることだけを生きがいにしていた。

そしてある日センパイに出会い、ひと目見た瞬間に生まれてはじめて充足感や暖かさを感じて恋に落ちるが、直後に恋敵の存在を知り、彼を手に入れるためなら文字通りなんでもするという狂気の覚悟を固める。

(現時点では未実装の)センパイへの告白以外は様々なことができるため、プレイヤーからは告白以外なんでもできる女と呼ばれることも。
ちなみに実はとある条件を満たせば告白も出来る。二人っきりになれるよう頑張ってみよう。

センパイ (Senpai)

本名タロウ・ヤマダ。
容姿も成績もなにもかも平々凡々という設定だが、アヤノに加えて10週間で10人のライバルキャラからアプローチされるラブコメ主人公体質。
名前からもわかるように、あえてバックグラウンドの希薄なキャラクターとしてデザインされている。

インフォちゃん (Info-chan)

驚異的な情報収集能力を持つ謎の人物。
ライバル排除のためのヒントをくれるほか、情報ブローカーとしてパンチラ写真や秘密の情報を取り扱っており、アヤノがそれらを収集して提供することで様々なサポートが受けられる。
センパイをストーキングしていたアヤノに接触し協力関係を持ちかける。ライバルたちが苦しむのを望んでいるようだが、明確な理由は不明。

オサナ・ナジミ (Osana Najimi)

最初のライバルであり、現在リリースされているデモ版において完全なイベントが用意されている唯一のライバル。センパイの幼馴染みで、長いツインテールが特徴的な典型的ツンデレキャラ。

ライバル・フメツ (Raibaru Fumetsu)

オサナの親友で、ほぼ常に行動を共にしている。かわいらしい外見とは裏腹に武術の達人であり、背後からの不意打ちにすら反応して襲撃者を拘束する能力を持つ。名前に反して恋敵ではないが、実質的にオサナのボディーガードとなるゲーム上の強力な障害である。

アマイ・オダヤカ (Amai Odayaka)

第2のライバルで、料理部の部長。落ち込んでいる人を見かけると放っておけないお姉さん体質。デモ版ではオサナ排除後にうつむいているセンパイを見かねて声をかける登場イベントまでが実装されている。

オカ・ルト (Oka Ruto)

第4のライバルで、オカルト部の部長。内気で臆病でコミュ障。最新のデモ版では学園内に登場せず、街では通行人として少し登場するのみ。詳細は「Oka Ruto」の記事を参照。

余談

製作者はロサンゼルス在住だが、日本の学校関係者から聞き取りを行い学校環境をかなり忠実に再現している。そんなことしなくていいから(良心)
「ヤンデレシミュレーター」という名前は、当初はプレースホルダータイトル(後から内容に合わせて付け直すための仮称)に過ぎないはずだったが、自分はそのまま最終的なタイトルになるかも知れないこの名前を使ってきた、という旨がQ&Aに書かれている。
- なお作者が言うには、「Yande re: Deadic ation」、「Yande re: Love You To Death」「Yande re: Til Death Do Us Part」というありきたりな名前を付けるのでも楽しいかも知れないとか。^[3]