シンザン記念とは、日本中央競馬会施行による重賞競走である。格付けはGⅢ。
名前の由来は三冠馬シンザン。3歳(現表記の2歳)戦で活躍出来なかった関西の新興勢力がクラシックを目指すためのレースとして1967年に創設。現在は京都競馬場・外回り1600mで行われている。
だが、三冠馬の名を冠しながら1996年までの優勝馬30頭中、GⅠを勝ったのはエリモジョージとフレッシュボイスだけ、クラシック優勝馬に至っては牡牝合わせてもゼロという惨状で、「不出世競走」「名前負け競走」と陰口を叩かれ続けていた。
シンザン記念と同じ年に創設され、シンザンと同じダービー馬である「トキノミノル記念」の副称がついていて開催時期も近い共同通信杯が第30回までにGⅠホース9頭(レース前にGⅠを勝っているミノルは除く)、うちクラシックホースを6頭輩出しているのと対照的な結果である。
後に、31回のシーキングザパールが海外GⅠを制すなどの活躍でフレッシュボイス以来の同レース出身GⅠホースになると、第36回のタニノギムレットがシンザン記念優勝馬として初のダービー、初のクラシックを制覇、第46回(2012年)の優勝馬であるジェンティルドンナが牝馬三冠を制し、やっとレース名にふさわしい馬を輩出することに成功した。
その後も第48回(2014年)ミッキーアイル、第52回(2018年)アーモンドアイが制していて傾向が大きく変わっている。
また、近年は2着以降の馬からも活躍馬が出ており、ダイワスカーレット(第41回2着)、オルフェーヴル(第45回2着)、マルセリーナ(第45回3着)がクラシックレースを制している。
2009年から国際レースとして外国馬にも開放された。但し外国馬の出走可能頭数は8頭まで。
武豊がこのレースと相性が良く、2002~2005年で4連覇するなど6勝を挙げており2012年現在の時点で双方ともに同レース最多記録。
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最終更新:2024/05/05(日) 22:00
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