山寺宏一とは日本の男性声優、タレントである。アクロスエンタテインメント所属。
人物
- 1961年6月17日生まれ。宮城県出身。A型。身長176㎝。愛称は「山ちゃん」。または「もじゃメガネ」。
- 「天才」と呼ばれる声優の一人で、『七色の声を持つ男』といわれる人間離れした変幻自在な声質と、高いセンスをいかした演技力から、ありとあらゆる役柄を演じる。その域は、「同じ声優が演じたとはとても思えない」という反応が、もはやお約束となっている程である。
- 2007年のTV番組『プロキング』の「声優121人に聞いたスゴイと思う声優は?」および、2011年の『お願いランキングGOLD』の「人気声優100人が本気で選んだスゴイと思う声優ランキング」で第一位に選ばれている。
- どんなキャラでも演じられる広い役幅から『(キャスティングに)困ったときの山寺』の異名をもつ。ちなみにこの「困ったときの〜」は羽佐間道夫と共通する異名であり、羽佐間からも『俺の二代目』と大いに認められている。山寺も最も尊敬する声優として羽佐間の名前を挙げている。
- 世界で一番ディズニーキャラクターの声を担当している。その為、日本のディズニーファンで山寺の声を聴かない者はまずいないと言ってもいい。特にドナルドダックはディズニー本社からも世界一と認められる程。スタッフに感動されて関係者の一部しか持ってない腕時計を直々にプレゼントされている。ディズニーキャラクターが総出演する「キングダムハーツ」はもはや山寺宏一劇場と言っても過言ではなく、山寺が担当するキャラ同士が会話するシーンも度々である。
- ポケモン作品では固定キャラクターとしての出演はないが、映画版では15年連続の出演を果たす(後述)。ちなみにアニメ本編にも一度だけ、カモネギ役で出演している。
- ゲーム作品などでは故・富山敬の代役を演じる事がある。
- 話術にも優れ、バラエティ番組の『おはスタ』では司会を担当。彼の名を一気に広めるきっかけとなった。(その為、山寺と聞けばおはスタを連想する人も多い)温和で親しみやすい人柄から、小学生のアイドル的存在となる。また、その実力とは裏腹の謙虚さとトークの面白さから、熱心なファンは非常に多い。
- 吹き替え済みのアニメの配役をお偉いさんに「話題性のため」と急遽有名俳優に変更されたことがあり、「有名ならばいいのだろう」と顔出しでテレビ番組に出演しはじめた。また、その事もあってタレントの声優起用に対しては遠回りながら苦言を呈した事もある。
- かないみかと結婚していたが、2006年に離婚。これにより「うちのかない(家内)です。」発言に関する諸権利を放棄した。
- 声優界の重鎮で非常に厳しいことで知られる故・野沢那智からもそのセンスを認められている。その他、錚々たる大ベテランの間でもその才能と実力を認める声は少なくない。
- 大塚周夫からは「山寺君は常識に囚われてるのが欠点。役者の次元で送る生活の方が少ない。街を歩いていても一般社会の一員になってしまっている。僕なんて完全にいつも役者の世界の一員なんだよ。山寺君は僕より一般社会の一員として生活している時間がずっと多い。それがいつのまにか、人間の本能として常識、道徳、世の中のしきたりを意識するようになるんだな。そうじゃなく、今日から役者の世界で生きていくと思ってごらん」と対談の中で意見を受けている。(山寺宏一のだから声優やめられない!より。「僕はどちらかと言うと常識に囚われてしまう方の人間」という山寺の言葉に対して。)
- 特技は物真似。子供のころから様々な物真似に挑戦しては精を出しており、彼の声優業とは切っても切り離せないものとなっている。本人は物真似から入ることは悪いことではないという考えを一貫して示している。その広域な声質も、物真似に精を出してきたことが大きいようである。最近では各種ものまね番組に出演している。また、大学生の頃から落語の心得もあり、声優業でかなり役に立ったようである。
- 元々はお笑い芸人志望だったが、「お笑いスター誕生!!」(日本テレビ)でとんねるずを見て敵わないと思い断念したという経緯がある。
- 2012年6月17日、声優の田中理恵と結婚したことを発表。
声の出演
アニメ
- ディズニー (ドナルドダック/ロジャー・ラビット)
- シンデレラ(ジャック)
- アラジン(ジーニー)
- リロ・アンド・スティッチ(スティッチ/リロイ)
- ムーラン(ムーシュー)
- リトル・マーメイド(セバスチャン)
- それいけ!アンパンマン (チーズ/カバオ/かまめしどん)
- らんま1/2 (響良牙/Pちゃん/呪泉郷ガイド)
- 新世紀エヴァンゲリオン (加持リョウジ)
- 攻殻機動隊シリーズ(トグサ)
- カウボーイビバップ (スパイク・スピーゲル)
- リメイク版 ヤッターマン(ヤッターワン、ヤッターペリカン、ナレーション、おだてブタなど)
- アリソンとリリア(カー・ベネディクト)
- DETONATORオーガン(真道トモル、オーガン)
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(ギュネイ・ガス)
- 銀河英雄伝説(ブルーノ・フォン・シルヴァーベルヒ)
- 銀魂(吉田松陽)
- 覚悟のススメ(葉隠覚悟)
- キャプテン翼(ラモン・ビクトリーノ)
- ルパン三世(銭形警部)
- アップルシードXIII(ブリアレオス)
- 宇宙戦艦ヤマト2199(アベルト・デスラー)
- ソードアート・オンライン(茅場晶彦)
- かいけつゾロリ(ゾロリ)
- シュレック(ドンキー)
- シュガー・ラッシュ(レック・イット・ラルフ)
- ドラゴンボールZ 神と神(破壊神ビルス)
- 魔法少女大戦(タケスズメ)
ゲーム
- キングダムハーツシリーズ(ドナルドダック/野獣/ジーニー/ムーシュー/セバスチャン/スティッチ/ジャック)
- CATHERINE(ヴィンセント)
- ファイナルファンタジーⅣ(ニンテンドーDS版)(カイン・ハイウインド)
- テイルズオブデスティニー(ジョニー・シデン)
- ゼノサーガ(アルベド)
- ストリートファイターZERO3(マイク・バイソン、コーディ)
- ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔(魔王ジェイム)
- ドラッグオンドラグーン(レオナール)
- ブレイブフェンサー 武蔵伝(エド)
- マリオカート アーケードグランプリ(実況)
- 戦場のヴァルキュリア3(ダハウ)
- 機甲兵団J-PHOENIX(グレンリーダー)
- バイナリー ドメイン(ダン・マーシャル)
- The Last of Us(ジョエル)
- 龍が如く4 伝説を継ぐもの(秋山駿)
劇場版ポケットモンスターシリーズ
先述のように16年連続で出演している。ミュウのようなポケモンからアーロンのような二枚目まで役柄は多種多様である。以下、そのすべてを記述する(赤字は特に重要なキャラ) 。
- ミュウツーの逆襲(ミュウ)
- 幻のポケモン ルギア爆誕(ルギア)
- 結晶塔の帝王 ENTEI(デイビット)
- セレビィ 時を超えた遭遇(ハンター)
- 水の都の護神 ラティアスとラティオス(ロッシ)
- 七夜の願い星 ジラーチ(バトラー)
- 裂空の訪問者 デオキシス(ロンド博士)
- ミュウと波導の勇者 ルカリオ(アーロン)
- ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ(ジャッキー(ジャック・ウォーカー))
- ディアルガVSパルキアVSダークライ(ベロベルトアルベルト男爵)
- ギラティナと氷空の花束 シェイミ(ムゲン・グレイスランド)
- アルセウス 超克の時空へ(ギシン)
- 幻影の覇者 ゾロアーク(グーン)
- ビクティニと黒き英雄 ゼクロム / ビクティニと白き英雄 レシラム(モーモント)
- キュレムVS聖剣士 ケルディオ(コバルオン)
- 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒(赤いゲノセクト)
- 破壊の繭とディアンシー(ニンジャ・ライオット)
なお、15作目のコバルオン役は2作目のルギア役以来実に13年ぶりのポケモン役である。
吹替え
ウィルスミス
- 「アイ・アム・レジェンド」※テレビ朝日版
- 「アイ・ロボット」
- 「インデペンデンス・デイ」
エディ・マーフィー
- 「ドクター・ドリトル」シリーズ※TV版
- 「ナッティ・プロフェッサー」シリーズ※TV版
- 「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズ<2,3>※TV版 など
クリス・タッカー
- 「フィフス・エレメント」※日本テレビ、DVD・VHS版
- 「ラッシュアワー」シリーズ など
ゲイリー・オールドマン
- 「レオン」
- 「フィフス・エレメント」※blu-ray、DVD・VHS版 など
ジム・キャリー
- 「イエスマン"YES"は人生のパスワード」
- 「ブルース・オールマイティ」
- 「マスク」 など
ジャン・クロード・ヴァンダム
- 「エクスペンダブルズ2」
- 「ユニバーサル・ソルジャー」※TV版 など
チャウ・シンチー
- 「カンフーハッスル」
- 「少林サッカー」
- 「ミラクル7号」
ブラッド・ピット
- 「イングロリアス・バスターズ」
- 「ファイト・クラブ」
- 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
- 「Mr.&Mrs.スミス」 など
マイク・マイヤーズ
- 「ウェインズ・ワールド」シリーズ
- 「オースティン・パワーズ」シリーズ
ドラマ
フルハウス (ジョーイ・グラッドストン)
テレビ出演
- [HV][生放送]おはスタ スーパーライブ
(月)~(金) 7:05~7:30 テレビ東京
CM出演
TVドラマ出演
映画出演
- みんなのいえ(青沼菊馬) 2001年
- ヤッターマン(ナレーション、ヤッターワン、ヤッターキング、遊園地の従業員) 2009年
- 20世紀少年
- 第2章 最後の希望(今野裕一) 2009年
- 最終章 ぼくらの旗コンチ(今野裕一) 2009年
- ルパンの奇巌城(アルセーヌ・ルパン) 2011年
全盛期の山寺宏一伝説
- 登場キャラ3人中5人担当は当たり前、3人中8人担当も
- 放送開始全キャラアテレコを頻発
- 山寺宏一にとっての「おーはー!」は流行語大賞の取りそこない
- 全テレビ局全ナレーション担当も日常茶飯
- 登場人物9人締め切り100秒前、共演声優全員扁桃腺が腫れている状況から1人で全シーン収録
- 犬にも余裕でアテレコ
- 1回のモノマネでケツメイシが3人いる
- 加工なしでドナルド声が特技
- キングダムハーツにて山寺と山寺の会話がたくさんある
- 一本のゲームで7役
- マイクの前に立つだけで監督が泣いて謝った、心臓発作を起こす配役担当も
- 主役クラスに抜擢でも納得いかなければスキャットマン・ジョンのモノマネだけやって帰ってきてた
- あまりに守備範囲が広すぎるから、らんま1/2では人間とブタの二役扱い そのらんま1/2でも呪泉郷ガイドで+1役
- マイクを一睨みしただけでマスターテープが放送局に飛んでいく
- アニメ放映の無い昼下がりでも2人アテレコ
- 変声テク使わずに地声で出演したことも
- 自分のモノマネを自分で紹介してレーザービームで大拍手を受ける
- バラエティ番組のナレなんてザラ、他局のドラマのナレとダブルブッキングなことも
- アニメ化で配役に悩むより山寺に頼んだ方が早かった
- 自宅でアテレコした
- バタコさんに甘えようとしたチーズと、それを見ていた かまめしどん、かば夫くん、かば夫くんのパパともどもアテレコされた
- 視聴者の韓国人のヤジに流暢な韓国語で反論しながら韓流ドラマのアテレコ
- グッとガッツポーズしただけで番組5つくらい収録が完了した
- スイングでハリケーンが起きた状況のモノマネは有名
- ケータイのバイブ音の真似をすると周りの人がケータイを探し始める
- 誰も山寺の本来の地声を知らない というか本人すら分からなくなってしまっている
- 自民党が東国原知事に出馬要請したきっかけは『東国原知事(CV:山寺宏一)』
- 準主役の重要キャラから週代わりの超脇役も担当してた
- 自分の出てるアニメに飛び入りしてドロンボー一味に山ちゃん呼ばわりされるというファンサービス
- 山寺は、いつも店先のトランペットを物欲しそうに眺める少年に口でトランペットの音を出す技術を教えてあげたことがある
- この伝説の項はイチローコピペの改変のジョークだが、三割ぐらいは本当のこと
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関連項目