島田荘司とは、日本を代表する小説家の一人。現在はアメリカに在住している。
概要
- 1981年に『占星術殺人事件』でデビュー。本作が与えた影響についてはそちらのページを参照のこと。
- デビュー以降小説家として大成してからは新人の発掘にも貢献した。現在でも、講談社BOXの大河ノベルを執筆したりと精力的に活動している。
- 「ミステリー」や「推理小説」の定義にこだわりがあり、独自の「本格ミステリー論」を展開している。
- また801系の同人にも理解を示しており(もしかしたらよく理解してないのかも)、彼女たちの背中を積極的に押す姿勢がある。というか島田荘司監修で同人を商業出版しちゃったり。。。
- 死刑反対派でもあり、自ら死刑囚と対談したりと精力的に活動している。
作品
大別すると占星術師の御手洗潔(みたらい・きよし。オテアライではない)と助手の石岡君が活躍する御手洗シリーズ、刑事の吉敷が奔走する吉敷シリーズがある。大がかりなトリックで謎を一掃するものが多い。
代表作は 『占星術殺人事件』、『斜め屋敷の犯罪』、『異邦の騎士』、『奇想、天を動かす』、『死者が飲む水』など。
御手洗潔は当初はただの怪しげな占星術師だったが、長編が続くに従って能力設定が増えていき現在では超人の域に達している。最近では助手の石岡君が一人で解決に乗り出すことも。
作品リスト(小説のみ・刊行順)
★は御手洗潔シリーズ、◇は吉敷竹史シリーズ。共著・全集・再編集本・アンソロジー・傑作選などは除く。
赤太字は現在新品かつ単品で入手可能なもの。なお『毒を売る女』までは南雲堂の島田荘司全集で読める。
- 占星術殺人事件 (1981年、講談社→1985年、講談社ノベルス→1987年、講談社文庫→1988年、講談社[愛蔵版]→1990年、光文社文庫) ★
→ 占星術殺人事件 改訂完全版 (2008年、講談社ノベルス→2008年、南雲堂→2013年、講談社文庫)
- 斜め屋敷の犯罪 (1982年、講談社ノベルス→1988年、講談社[愛蔵版]→1989年、光文社文庫→1992年、講談社文庫) ★
→ 斜め屋敷の犯罪 改訂完全版 (2008年、講談社ノベルス→2008年、南雲堂→2016年、講談社文庫)
- 死体が飲んだ水 (1983年、講談社ノベルス)
→ 死者が飲む水 (1987年、光文社文庫、改題→1992年、講談社文庫)
→ 死者が飲む水 改訂完全版 (2008年、講談社ノベルス→2008年、南雲堂)
- 寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁 (1984年、カッパ・ノベルス→1988年、光文社文庫) ◇
- 嘘でもいいから殺人事件 (1984年、集英社→1987年、集英社文庫)
- 出雲伝説7/8の殺人 (1984年、カッパ・ノベルス→1988年、光文社文庫) ◇
- 漱石と倫敦ミイラ殺人事件 (1984年、集英社→1987年、集英社文庫→1994年、光文社文庫→2009年、光文社文庫[改訂完全版])
- 北の夕鶴2/3の殺人 (1985年、カッパ・ノベルス→1988年、光文社文庫) ◇
- 高山殺人行1/2の女 (1985年、カッパ・ノベルス→1989年、光文社文庫→1999年、徳間文庫)
- 殺人ダイヤルを捜せ (1985年、講談社ノベルス→1988年、講談社文庫)
- 消える「水晶特急」 (1985年、カドカワノベルス→1987年、角川文庫→1991年、光文社文庫→1998年、角川文庫[新装版]) ◇
- 確率2/2の死 (1985年、光文社文庫→1995年、南雲堂) ◇
- サテンのマーメイド (1985年、集英社→1990年、集英社文庫)
- 夏、19歳の肖像 (1985年、文藝春秋→1988年、文春文庫→2005年、文春文庫[新装版])
- 火刑都市 (1986年、講談社→1988年、講談社ノベルス→1989年、講談社文庫)
- 消える上海レディ (1986年、カドカワノベルス→1987年、角川文庫→1992年、光文社文庫→1999年、角川文庫[新装版])
- Yの構図 (1986年、カッパ・ノベルス→1990年、光文社文庫) ◇
- 網走発遙かなり (1987年、講談社→1989年、講談社ノベルス→1990年、講談社文庫)
- 展望塔の殺人 (1987年、カッパ・ノベルス→1991年、光文社文庫)
- 御手洗潔の挨拶 (1987年、講談社→1989年、講談社ノベルス→1991年、講談社文庫) ★
- ひらけ!勝鬨橋 (1987年、カドカワノベルス→1992年、光文社文庫→1999年、角川文庫)
- 灰の迷宮 (1987年、カッパ・ノベルス→1991年、光文社文庫) ◇
- 毒を売る女 (1988年、カッパ・ノベルス→1991年、光文社文庫)
- 異邦の騎士 (1988年、講談社→1990年、講談社ノベルス→1991年、講談社文庫) ★
→ 異邦の騎士 改訂完全版 (1997年、原書房→1998年、講談社文庫)
- 切り裂きジャック・百年の孤独 (1988年、集英社→1991年、集英社文庫→2006年、文春文庫)
- 嘘でもいいから誘拐事件 (1988年、集英社→1994年、集英社文庫)
- 夜は千の鈴を鳴らす (1988年、カッパ・ノベルス→1992年、光文社文庫) ◇
- 幽体離脱殺人事件 (1989年、カッパ・ノベルス→1992年、光文社文庫) ◇
- 見えない女 (1989年、光文社文庫)
→ インドネシアの恋唄 (1995年、南雲堂、改題)
- 奇想、天を動かす (1989年、カッパ・ノベルス→1993年、光文社文庫) ◇
- 羽衣伝説の記憶 (1990年、光文社文庫→1995年、南雲堂) ◇
- 御手洗潔のダンス (1990年、講談社→1992年、講談社ノベルス→1993年、講談社文庫) ★
- 踊る手なが猿 (1990年、カッパ・ノベルス→1993年、光文社文庫)
- 都市のトパーズ (1990年、集英社→1995年、集英社文庫→1999年、原書房[改訂愛蔵版])
→ 都市のトパーズ2007 (2007年、講談社文庫、改題)
- 暗闇坂の人喰いの木 (1990年、講談社→1993年、講談社ノベルス→1994年、講談社文庫) ★
- ら抜き言葉殺人事件 (1991年、カッパ・ノベルス→1994年、光文社文庫) ◇
- 水晶のピラミッド (1991年、講談社→1994年、講談社ノベルス→1994年、講談社文庫) ★
- 飛鳥のガラスの靴 (1991年、カッパ・ノベルス→1995年、光文社文庫) ◇
- 眩暈 (1992年、講談社→1995年、講談社ノベルス→1995年、講談社文庫) ★
- 天国からの銃弾 (1992年、カッパ・ノベルス→1995年、光文社文庫)
- アトポス (1993年、講談社→1996年、講談社ノベルス→1996年、講談社文庫) ★
- 天に昇った男 (1994年、光文社文庫)
- 龍臥亭事件 (1996年、カッパ・ノベルス[上下巻]→1998年、光文社→1999年、光文社文庫[上下巻]) ★
- 御手洗潔のメロディ (1998年、講談社→2001年、講談社ノベルス→2002年、講談社文庫) ★
- 涙流れるままに (1999年、カッパ・ノベルス[上下巻]→2002年、光文社文庫[上下巻]) ◇
- Pの密室 (1999年、講談社→2001年、講談社ノベルス→2003年、講談社文庫) ★
- 最後のディナー (1999年、原書房→2001年、講談社ノベルス→2002年、角川文庫→2012年、文春文庫) ★
- ハリウッド・サーティフィケイト (2001年、角川書店→2003年、角川文庫) ★
- ロシア幽霊軍艦事件 (2001年、原書房→2004年、講談社ノベルス→2004年、角川文庫→2015年、新潮文庫nex) ★
- 魔神の遊戯 (2002年、文藝春秋→2005年、文春文庫) ★
- 吉敷竹史の肖像 (2002年、カッパ・ノベルス) ◇
→ 光る鶴 (2006年、光文社文庫、改題)
- セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴 (2002年、原書房→2004年、講談社ノベルス→2005年、角川文庫→2015年、新潮文庫nex) ★
- 上高地の切り裂きジャック (2003年、原書房→2005年、講談社ノベルス→2006年、文春文庫) ★
- 透明人間の納屋 (2003年、講談社ミステリーランド→2009年、講談社ノベルス→2012年、講談社文庫)
- ネジ式ザゼツキー (2003年、講談社ノベルス→2006年、講談社文庫) ★
- 龍臥亭幻想 (2004年、カッパ・ノベルス[上下巻]→2007年、光文社文庫[上下巻]) ★
- 摩天楼の怪人 (2005年、東京創元社→2009年、創元推理文庫) ★
- エデンの命題 (2005年、カッパ・ノベルス→2008年、光文社文庫)
- 帝都衛星軌道 (2006年、講談社→2008年、講談社ノベルス→2009年、講談社文庫)
- 溺れる人魚 (2006年、原書房→2009年、講談社ノベルス→2011年、文春文庫) ★
- UFO大通り (2006年、講談社→2008年、講談社ノベルス→2010年、講談社文庫) ★
- 犬坊里美の冒険 (2006年、カッパ・ノベルス→2009年、光文社文庫) ★
- 最後の一球 (2006年、原書房→2009年、講談社ノベルス→2010年、文春文庫) ★
- リベルタスの寓話 (2007年、講談社→2010年、講談社ノベルス→2011年、講談社文庫) ★
- Classical Fantasy Within (2008年-、講談社BOX、全12巻予定) ※8巻で中断中
- 写楽 閉じた国の幻 (2010年、新潮社→2013年、新潮文庫[上下巻])
- 追憶のカシュガル 進々堂世界一周 (2011年、新潮社) ★
→ 御手洗潔と進々堂珈琲 (2015年、新潮文庫nex、改題)
- ゴーグル男の怪 (2011年、新潮社)
- アルカトラズ幻想 (2012年、文藝春秋→2015年、文春文庫[上下巻])
- 星籠の海 (2013年、講談社[上下巻]→2015年、講談社ノベルス[上下巻]) ★
- 幻肢 (2014年、文藝春秋)
- 新しい十五匹のネズミのフライ (2015年、新潮社)
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