青い森鉄道

「い」を忘れないように。

概要

青い森鉄道線 基本情報 運行事業者 青い森鉄道 総路線距離 121.9km 総駅数 27駅 軌間 1067mm 最高速度 110km/h

東北新幹線の盛岡～八戸間が開業した際、東北本線の一部が並行在来線としてJR東日本から経営分離された区間のうち、青森県側（目時～八戸間）の運営を行っている第三セクターの鉄道会社。

2010年12月4日、東北新幹線八戸～新青森間延伸開業により、東北本線（八戸～青森間）を編入している。（孤立路線となる八戸線、大湊線は延伸開業後もJR東日本が運営する。）
ちなみにこの延伸により、青い森鉄道線の営業距離が合計121.9kmとなり、肥薩おれんじ鉄道線に代わって日本最長の第三セクター鉄道路線となった。

ほとんどの列車（特に青森～八戸）はワンマン運転であるが、JRキハ40系はツーマン列車である。

路盤施設は青森県が保有しており（青森県が第三種鉄道事業者）青い森鉄道は地上設備を借りて運行をする第二種鉄道事業者である。

使用車両

• 青い森701系
  青い森鉄道の主力車両。JR701系の青い森鉄道版。
  青森～目時間全線で使用される。また、IGRいわて銀河鉄道の目時～盛岡間、JR奥羽線青森～新青森間でも使用される。
  2両編成9本が在籍し、1編成は青い森鉄道開業時（2002年）にJRから譲渡された車両、1編成は2002年に新造された車両、残り7編成は八戸～青森延伸時（2010年）に譲渡された車両。
  一部車両にセミクロスシート車がある。
• 青い森703系
  2014年3月から使用され始めた新型車両。JR E721系の青い森鉄道版。
  青森～八戸（？）間で使用される。
  2両編成4本が在籍。セミクロスシート。
• IGR7000系
  JR 701系のいわて銀河鉄道版。
  八戸～目時間で使用される。もちろんいわて銀河鉄道線全線で使われる。
• JR キハ100系
  大湊線直通の快速しもきた専用。
  青森～野辺地、野辺地～八戸間で使用される。
  以前はワンマン運転をしていなかったが、2013年3月からワンマン運転をしている。
• JR キハ40系
  主に八戸線直通用。
  （小鳥谷～）目時～八戸間で使用。2014年3月までは、（蟹田～）青森～八戸の設定があった。
  ワンマン運転に非対応。
• HB-E300系
  臨時快速リゾートあすなろ下北（全車指定席）で使用。
• キハ40系（リクライニング改造車）
  臨時快速なのはな（全車自由席）で使用。なお、2014年3月ダイヤ改正以前は、臨時快速まさかりという名前で走っていた。

なお、このほかに寝台特急北斗星・臨時寝台特急カシオペア（ともに青い森鉄道線内での客扱いはなし）と多数の貨物列車が走っている。

過去の使用車両

• JR 485系3000番代
• JR 485系1000番台
• JR E751系
  これらは、以前青森～浅虫温泉間の快速として1日1往復していた時に使用されていた車両である。
  下り（青森行）は、青森到着後、臨時（といいつつ廃止まで毎日運転）の特急つがる大館行きとしてそのまま運転されていた。

駅一覧

単純に県境で会社を分けたため、目時駅は会社境界駅でありながら、無人駅。
尚、目時駅は青森県にあることから、青い森鉄道の管轄である。
上記からもわかるとおり、全駅が青森県内に所在する。

JR駅時代にみどりの窓口が置かれていた、三沢・野辺地・浅虫温泉の各駅では、引き続きJR券も取り扱う。JRの孤立路線（八戸線・大湊線）が接続する八戸（在来線のみ）・野辺地の各駅も、青い森鉄道の管轄となっている。

 ●=停車、｜=通過　▲＝一部停車

駅名	快 速 （右 記 を 除 く）	快 速 し も き た	リ ゾ ー ト あ す な ろ 下 北	快 速 な の は な	○駅周辺施設・■接続路線	所在地
IGRいわて銀河鉄道線　盛岡駅まで直通運転
目時駅 めとき	●	大 湊 線 大 湊 駅 ま で 直 通	大 湊 線 大 湊 駅 ま で 直 通	大 湊 線 大 湊 駅 ま で 直 通	■IGRいわて銀河鉄道　いわて銀河鉄道線 青い森鉄道管轄駅	三戸郡 三戸町
三戸駅 さんのへ	●				○三戸町役場	三戸郡 南部町
諏訪ノ平駅 すわのたいら	●
剣吉駅 けんよし	●
苫米地駅 とまべち	●
北高岩駅 きたたかいわ	●					八戸市
八戸駅 はちのへ	●	●		●	■JR東日本　八戸線、東北新幹線 JR在来線は青い森鉄道管轄
(貨)八戸貨物駅					■八戸臨海鉄道　八戸臨海鉄道線（貨物線）
陸奥市川駅■ むついちかわ	▲	｜		｜
下田駅 しもだ	▲	▲		｜		上北郡 おいらせ町
向山駅■ むかいやま	｜	｜		｜
三沢駅 みさわ	●	●		●	○星野リゾート青森屋	三沢市
小川原駅■ こがわら	｜	｜		｜	●小川原（おがわら）湖（駅名は「こがわら」）	上北郡 東北町
上北町駅 かみきたちょう	▲	▲		｜
乙供駅■ おっとも	▲	｜		｜
千曳駅■ ちびき	｜	｜		｜
野辺地駅 のへじ	●	●	●	●	■JR東日本　大湊線（一部直通運転） 青い森鉄道管轄駅	上北郡 野辺地町
狩場沢駅□ かりばさわ	｜	｜	｜			東津軽郡 平内町
清水川駅□ しみずがわ	▲	｜	｜
小湊駅 こみなと	▲	●	｜
西平内駅□ にしひらない	▲	｜	｜
浅虫温泉駅 あさむしおんせん	●	●	●		○浅虫温泉郷 ○道の駅 ゆ～さ浅虫 ○青森県営浅虫水族館（徒歩10分ほど）	青森市
野内駅 のない	●	｜	｜		○青森県立青森工業高等学校 ○青森市営バス東部営業所
矢田前駅 やだまえ	●	｜	｜		○青森県立青森東高等学校
小柳駅 こやなぎ	●	｜	｜
東青森駅 ひがしあおもり	●	●	｜
筒井駅 （青森高校前） つつい （あおもりこうこうまえ）	●	｜	｜		○青森県立青森高等学校
青森信号場					唯一の信号場 ■JR東日本　奥羽本線　支線（貨物線）
青森駅 あおもり	●	●	●		■JR東日本　奥羽本線、津軽線、津軽海峡線
JR東日本　奥羽本線　新青森駅まで　一部直通運転 リゾートあすなろは新青森駅まで直通運転

• ■の駅は、八戸からの下り普通の始発列車(561M)が通過する。
• □の駅は、青森からの上り普通の始発列車(560M)が通過する。
• 太字の駅は終日駅員配置駅。すべての列車ですべてのドアが開きます。
  （三沢駅のみ上り最終八戸行は駅員不在となります。）
• 下線がひかれている駅は、駅員や係員がいる時間、またはツーマン列車はすべてのドアが開きます。
  それ以外の時間では、以下の無人駅と同じ行動をとってください。
• 太字でなく、下線も引かれていない駅は、終日無人駅です。
  ワンマン列車では、1両目1番前のドアから降ります。きっぷまたは運賃は運賃箱に入れます。定期券は、運転手に提示します。乗るときは、入口と書かれたドアから入り、整理券を取ります。
• リゾートあすなろ・快速なのはなは、臨時快速列車である（ともにJR車両を使用）。そのため、運転日注意（週末が基本）。
  リゾートあすなろは、全車指定席で指定席券が別途必要。また、青い森鉄道内完結の指定席券は発行されない（例：青森→浅虫温泉の指定席券は出せないが、新青森→浅虫温泉の指定席券は出せる）。
  一方、快速なのはなは全車自由席なので、乗車券だけで乗れる（ちなみに、車両は八戸線うみねことして走っている車両を使用）。

青春18きっぷの扱い

青春18きっぷは通常、JR線以外では使えないというのが原則であるが、八戸線・大湊線は他のJR在来線と接続してない孤立路線であるので（特に大湊線は新幹線との接続もない）、次のような措置が取られた。

• 青森～八戸間は、普通・快速列車に乗車して通過利用する場合に限り、別途乗車券は不要。
• 青森駅、野辺地駅、八戸駅に限り途中下車可能。

なお、フルムーン夫婦グリーンパスも同じである。

今後の予定

• 青い森セントラルパーク（旧青森操車場、青森～筒井の間）にも新駅を作る計画があるが、青い森セントラルパークの活用方法の問題が絡み、いつになるか目途が立っていない状態である。

同様の経緯で設立された鉄道会社

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

• 鉄道事業者・路線一覧
• 駅名一覧（東北地方）
• 並行在来線
• 東北新幹線
• 十和田観光電鉄
• 鉄道in東北
• JR貨物