2001年クラシック世代 単語


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ニセンイチネンクラシックセダイ

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2001年クラシック世代とは、競馬において1998年に生まれ2001年にクラシック競走を走った競走馬の世代である。

概要

デビューから無傷の4連勝で皐月賞を制したアグネスタキオン、あるいはダービーとジャパンカップに勝利して2001年の年度代表馬となったジャングルポケット、マイルやダートで衝撃的な記録を残し今も最強ダート馬の候補として挙がるクロフネ、GI勝利数でいえば菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)を制したマンハッタンカフェを代表とする世代。
更に言えば宝塚記念馬ダンツフレーム、安田記念馬のツルマルボーイが惜敗続きを返上してG1を獲っている。

古馬G1にこそ手が届かなかったものの脇を固めた馬としては、クラシックの夏に破竹の快進撃で世代トップ層に躍り出たそのせいか実況にマンハッタンカフェと間違えられたエアエミネム、二度の屈腱炎から復活した不死鳥サンライズペガサス、ジャングルポケットの幻のライバルタガノテイオー、2歳王者にしてメジロ最後のG1馬メジロベイリー、ボス馬エピソードに事欠かないクロフネの兄貴分ボーンキング、アグネスタキオンと並んで将来を渇望されたアグネスゴールド、ステイヤーながら小倉1800のレコードを持っていたダイタクバートラム8年連続JRA勝利の記録を持つ老兵アサカディフィート、重賞未勝利ながら約3億を稼いだコイントスらが挙げられるだろう。
他にも重賞戦線にはテンザンセイザチアズブライトリービッグゴールドダービーレグノミスキャストウインラディウスミレニアムバイオサイドワインダーリキアイタイカンらがいた。

牝馬では、2年連続のJRA賞最優秀3歳牝馬を得たテイエムオーシャン、生涯21戦掲示板を外さなかった堅実派の優駿牝馬レディパステルG1三連続2着を達成し馬なり1ハロン劇場でも散々弄られた「薔薇一族」ローズキングダムの母のローズバド、史上3頭目となる春と秋の両スプリントGIを勝利したビリーヴが代表と言える。
02年に重賞3勝を上げビリーヴを牡馬と勘違いした記者がいたのもあって最優秀4歳以上牝馬を受賞した良血馬ダイヤモンドビコー、短距離戦線で好走し続けOPを6勝したOP大将テンシノキセキ、ディープインパクトの半姉・レイデオロの祖母にして5歳からのデビューで一瞬の輝きを放ったレディブロンドといった個性的な牝馬もいる。
繁殖牝馬ではゴールドシップの母ポイントフラッグ、カジノフォンテンを出した自身も重賞馬のジーナフォンテン、重賞馬2頭を出しこれまた自身も重賞馬のハッピーパスらもいる。

短距離路線では前述のビリーヴ・ツルマルボーイの他に、スプリンターズS優勝馬で芝1000m53.7秒という驚愕の日本レコードタイムを記録した「史上最速馬」カルストンライトオ、圧倒的テンの速さからの逃げ切りが持ち味の高松宮記念馬のショウナンカンプがG1馬となった。

ダートではタイムパラドックスが無事是名馬の馬生でGIを5勝して世代の稼ぎ頭となったほか、ニホンピロサートディバインシルバーが短距離の強豪として存在感を示していた。

障害競走では、ビッグテーストが2003年の中山グランドジャンプ(JGI)をレースレコードタイムで勝利し、同年のJRA賞最優秀障害馬に選ばれている。

地方では、史上唯一の南関東四冠を無敗のまま達成し、フェブラリーSで2着に惜敗したトーシンブリザードがいる。さらに兵庫ではロードバクシンが兵庫三冠を、道営ではミヤマエンデバーがホッカイドウ三冠を、福山ではユノワンサイが福山アラブ三冠をそれぞれ達成しており、地方競馬は三冠馬ラッシュの世代だった。荒尾ではキサスキサスキサスが24連勝を記録し、高知ではイブキライズアップが18連勝を記録し、ハルウララ騒動と対比された。他に、牝馬ながら帝王賞を制したネームヴァリューや、それぞれ2歳時に中央へ乗り込み無敗のままデイリー杯3歳Sを制した笠松のフジノテンビーと同じく無敗のままアイビーSを制した岩手のネイティヴハートがいた。

海外馬としては、国内GI馬としては最長の名前であるフリーストリートダンサー、ジャパンカップを勝利したファルブラヴ、ジャパンカップ出走後に引退を撤回してキングジョージVI世&クイーンエリザベスSを制したゴーラン、ベルモントSを12馬身差で圧勝した米二冠馬ポイントギブンらがいる。しかし何といっても、競走馬としてはデビューから無敗のままで英愛ダービーとキングジョージVI世&クイーンエリザベスSを制し[1]、種牡馬としても11年連続で英愛リーディングサイアーとなった「天才」ガリレオが代表だろう。

この世代の特徴としては、まず2歳時にアグネスタキオン、ジャングルポケット、クロフネらが記録した秀逸なレコードタイムの数々、ラジオたんぱ杯3歳Sでの今なお伝説として語り継がれる驚愕のパフォーマンス、そして3歳時にジャパンカップ、ジャパンカップダート、有馬記念という注目度の高い古馬GI3戦を強い勝ち方で3勝した成績であろう。加えて翌年の4歳春にもマンハッタンカフェとジャングルポケットが天皇賞(春)でワンツーフィニッシュを決め、そのマンハッタンカフェとジャングルポケットが不在で行われた宝塚記念でも世代の善戦マンとみなされていたダンツフレームが勝利しており、此れゆえに、世代比較においては「最強世代」として名前が挙がることの多い世代である。その一方で、2歳時の注目馬タガノテイオーは予後不良、メジロベイリーは脚部不安からの屈腱炎、アグネスタキオン、クロフネも同様に3歳で早期引退。古馬まで走った馬でもマンハッタンカフェは蹄の不調を抱えてフランスで屈腱炎となり引退、ジャングルポケットも4歳秋には得意の府中が改修で使えないことや腰・脚部の不安もあって成績がふるわなかった。エアエミネム・サンライズペガサス・アグネスゴールド・ボーンキングといったG1を期待された有力馬も揃って故障に苦しみ、安定してG1戦線に出続けられたのは遅咲きのツルマルボーイくらいといった具合だった。このように芝中長距離路線の代表馬が悉く引退あるいは怪我や病気となったほか、2002年クラシック世代[2]の台頭もあって4歳秋以降には芝中長距離でのGI勝利がなく、世代の重賞勝利数や獲得賞金額としては当時の世代標準値を下回る結果となった。

しかし、競走馬としては他の世代と比べて活躍期間の短かった彼らだが、種牡馬としては目覚ましい成績を残した。アグネスタキオンが内国産種牡馬としては57年ぶりにリーディングサイアーの座につくと、翌2010年にはマンハッタンカフェもリーディングサイアーにつく。クロフネもダートや短距離を中心に活躍馬を輩出し続け、ジャングルポケットも数多くの活躍馬を輩出した。その他では重賞未勝利のミスキャストがまさかのG1馬を輩出している。アグネスゴールドも海の向こうのブラジルでリーディングサイヤーに輝くなど種牡馬として活躍した。

勝利馬

中央平地GI級

世代別GI

競走名2000年(現2歳/旧3歳)2001年(3歳)
朝日杯3歳ステークス メジロベイリー
阪神3歳牝馬ステークス テイエムオーシャン
皐月賞 アグネスタキオン
東京優駿
(日本ダービー)
ジャングルポケット
菊花賞 マンハッタンカフェ
桜花賞 テイエムオーシャン
優駿牝馬(オークス) レディパステル
秋華賞 テイエムオーシャン
NHKマイルカップ クロフネ

古馬GI

競走名2001年(3歳)2002年(4歳)2003年(5歳)2004年(6歳)
フェブラリーステークス
高松宮記念 ショウナンカンプ ビリーヴ
天皇賞(春) マンハッタンカフェ
安田記念 ツルマルボーイ
宝塚記念 ダンツフレーム
スプリンターズステークス ビリーヴ カルストンライトオ
天皇賞(秋)
エリザベス女王杯
マイルチャンピオンシップ
ジャパンカップダート クロフネ [米]Fleetstreet Dancer タイムパラドックス
ジャパンカップ ジャングルポケット [伊]Falbrav
有馬記念 マンハッタンカフェ

中央障害重賞

競走名2001年(3歳)2002年(4歳)2003年(5歳)2004年(6歳)
阪神スプリングジャンプ マグマライフ
中山グランドジャンプ ビッグテースト
京都ジャンプステークス クールジョイ
東京ハイジャンプ
新潟ジャンプステークス デモリションマン
小倉サマージャンプ ロードプリヴェイル
阪神ジャンプステークス ミレニアムスズカ ロードプリヴェイル
東京オータムジャンプ テンビーエース
京都ハイジャンプ ロードプリヴェイル
中山大障害

地方ダートグレード競走GI級

世代戦

競走名2001年(3歳)
ジャパンダートダービー トーシンブリザード
ダービーグランプリ ムガムチュウ

古馬GI

競走名2001年
(3歳)
2002年
(4歳)
2003年
(5歳)
2004年
(6歳)
2005年
(7歳)
2006年
(8歳)
川崎記念 タイムパラドックス
かしわ記念 2005年よりGI昇格                               
帝王賞 ネームヴァリュー タイムパラドックス
マイルチャンピオンシップ南部杯
JBCスプリント
JBCクラシック タイムパラドックス タイムパラドックス
東京大賞典

英クラシック

競走名2000年(3歳)
1000ギニーステークス Ameerat
2000ギニーステークス Golan
オークスステークス Imagine
ダービーステークス Galileo
セントレジャーステークス Milan

米三冠

競走名2000年(3歳)
ケンタッキーダービー Monarchos
プリークネスステークス Point Given
ベルモントステークス Point Given

代表馬

国内

牡馬

  • アグネスゴールド
  • アグネスタキオン
  • アサカディフィート
  • イブキライズアップ
  • エアエミネム
  • カルストンライトオ
  • サンライズペガサス
  • クロフネ
  • コイントス
  • ジャングルポケット
  • ショウナンカンプ
  • ダイタクバートラム
  • タイムパラドックス
  • タガノテイオー
  • ダンツフレーム
  • ツルマルボーイ
  • トーシンブリザード
  • ビッグテースト
  • ボーンキング
  • マンハッタンカフェ
  • ミスキャスト
  • メジロベイリー

牝馬

  • ダイヤモンドビコー
  • テイエムオーシャン
  • ネームヴァリュー
  • ビリーヴ
  • レディパステル
  • ローズバド

海外

牡馬

  • ガリレオ(競走馬)
  • ケープオブグッドホープ
  • ゴーラン
  • ストリートクライ
  • ファルブラヴ
  • フリートストリートダンサー
  • プレザントリーパーフェクト
  • ポイントギヴン
  • ロンロ

牝馬

  • アゼリ

関連項目

  • 競馬
  • 競走馬/競走馬の一覧
前世代当記事後世代
2000年クラシック世代 2001年クラシック世代 2002年クラシック世代

脚注

  1. *ニジンスキー以来31年ぶり、史上2頭目。
  2. *シンボリクリスエス、ヒシミラクルなど
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