日本号(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する刀剣男士である。
日の本一の槍こと、日本号。只今推参。
あんた、この記事がニコ百に出来上がるまで何杯飲んだんだ?
天下三名槍が一本にして、日の本一の呼び声も高い、日本号だ。
槍でありながら、正三位の位持ちって聞けば、オレの凄さもわかるだろ?
……ただなあ。世間じゃどうにも、酒の席で羽目外したせいでぶんどられた槍ってことで有名なんだよなあ……(刀帳)
天下三名槍のひとつで、「日の本一の槍」と称えられる。
黒田藩の重臣 母里太兵衛が、福島正則との呑み賭で
勝ち取ったという伝承から、別名「呑み取りの槍」とも呼ばれる。
槍でありながら正三位(しょうさんみ)の位持ち。
刀種は槍。
蜻蛉切(刀剣乱舞)、御手杵(刀剣乱舞)に続いて実装された「天下三名槍」最後の一本。
2015年8月11日に開催されたイベント「戦力拡充計画」で先行実装。
同年10月より、6面「池田屋の記憶」において、6-4「池田屋一階」のボスマスで稀にドロップするようになった。鍛刀での入手は不可能。
6-4が高難易度のマップである事、室内戦である為に銃兵以外の遠戦兵装が使えない事、ボスマスでは屋外となり太刀・大太刀・槍・薙刀の弱体化が解除される事から、入手の難易度が極めて高く、難民が多い。
いずれにしても、彼を所持している審神者は結構な上級者、または豪運の持ち主である。かくして今日も池田屋に難民の呻き声が響き渡るのであった。
2016年1月4日~13日には、期間限定で鍛刀での入手可能となるキャンペーンが開催された。こちらでも資源を使い果たし、新年早々討ち死にした審神者がいたとか何とか。
その後2017年年末の「連隊戦」において、5万魂での入手が可能となった。初の確定報酬ということもあり、難民達からは歓喜の声が上がる事となった。以後もたびたび入手の機会はあるが、いずれにせよレアである事は間違いない。
眠たげなタレ目とくせっ毛に無精髭が印象的な、アダルトな雰囲気の男。公式において身長195cmと設定されており、高身長の部類に入る。
戦装束は黒田家の家紋である藤をあしらったツナギにブーツ姿と、ワイルドな仕様。また大きな徳利の紐を咥えて斜に構えており、如何にも呑み取りの槍といった設定を反映している。
内番衣装では戦装束とは異なるツナギの上を脱いで逞しい上半身を晒しており、ポケットにはこっそり酒入りのスキットルを忍ばせているという設定がある。
ちなみに非公式イラストとして、イラストレーターの鈴木次郎氏のTwitterでは、髪を解いた着流し姿の日本号が見られる。繰り返すが、あくまでも非公式イラストである。ちなみにハロウィンでは……
手にした本体の鞘は「毛鞘」と呼ばれるもので、現在伝わっている鞘より以前に使われていたという。ぱっと見は黒いモップに見えなくもない為、初めてビジュアルが公開された時は(ツナギ姿という事もあいまって)掃除業者のおっさんネタが飛び交った。
のんびりとした気性で、口を開けばうっそりとして気だるげな言葉が飛び出す。つだけんボイスで。
ログインボイスでは黒田節の一節を歌い、近侍にすると「おお、あんたも飲みに来たのか?」と言い、万屋に連れて行けば「酒屋に行くのか?……なんだ、違うのか」など、とにかく酒に関わる台詞が多い。
内番においては「おいおい、正三位(おおいみつのくらい)に馬当番させようってか?」と言うなど、己の位に対するプライドはあるようだが、だからと言って肉体労働をしない訳ではない。
武勇で知られたかつての主達の性格を反映したように、戦になると血が滾る模様。
開戦時には「天下三槍を恐れない奴だけ、かかってきな」と挑発しつつ、「飲めば飲むほど強くなるってな!」と言いながら敵を屠る。
真剣必殺になると目の色が紫から赤に変化。「狼藉の代償、後悔しな!」と吠える。つだけんボイスで。
三名槍つながりで、蜻蛉切(刀剣乱舞)・御手杵(刀剣乱舞)と共に出陣すると回想が発生。また、「槍部隊を結成せよ」「槍部隊で出陣せよ」という主要任務も存在する。
黒田家に縁のある仲間として、博多藤四郎(刀剣乱舞)、またはへし切長谷部(刀剣乱舞)と出陣すると、それぞれに回想が発生。
特に長谷部との回想は「その後」へと続き、彼の口からかつての主・黒田長政に関する貴重な話が聞ける。日本号自身も「黒田家には義理がある」と言っており、思い入れがある様子を見せた。
性能としては、他の槍と比較すると機動が非常に高い。これはへし切長谷部(刀剣乱舞)、博多藤四郎(刀剣乱舞)といった、黒田家所縁の刀剣に共通する特徴でもある。
またレア扱いである為、刀装のスロット数が3つあるので傷を負いにくい上に様々な運用が試せる。もっとも槍の場合は薙刀と同じく、装備できる刀装の種類が少なめなのだが。
極実装
2019年8月20日、極が実装。レア度の上昇に伴い、ホロ背景になった。Lv65で修行に出す事が可能。
また極の固有能力として、敵への攻撃回数が稀に3回になる能力が追加された。この能力が発現した際には特殊なエフェクトと演出が見られる。
修行先は筑前国。しかし日本号は特段修行をする気もなく、「日の本一とうたわれた俺が今更修行なんかしてどう変わるものとは思えんなあ」とぼやく。のんびり飲んで過ごそうとしていた矢先、通りがかった武士に「黒田武士ともあろうものが働きもせず昼から酒浸りでどうする」と説教を食らう。忠誠心に厚く、頑固で、言い出したら聞かないその男を日本号はよく知っていた。
母里友信、黒田武士の矜持をかけて自分を呑み取ったその男を、日本号は「太兵衛」と手紙の中で呼ぶ。事あるごとに説教を食らわす元の主に対し、日本号は「だがまあ、あいつが俺に言うことはいちいち確かなんだよなあ」と述懐。審神者に対してどこか斜に構えていた日本号は、改めて太兵衛の「主君に恥ずかしくない働きをしろ」という言葉に気持ちを新たにする。
「俺が名槍であることは動かせない事実なわけだが、それに相応しい活躍をするべきなんだろう」と結論づけ、本丸へと帰還を果たした。
全体的に、黒と青を基調とした防具が追加。シルエット公開時は肩のでっかいトゲのおかげで某青い巨星のMSを想起する審神者も少なからずいたとか何とか。所蔵元にもネタにされた
呑み取りの逸話で知られる朱塗りの大杯を左手に抱え、トレードマークの徳利は左腰に移動。戦闘時には赤と青の陽炎を闘気のように纏っている。
以前よりも審神者との関係が親密になった。福島正則が日本号を飲み取られたり泥酔失敗談が数多いことを踏まえてか「飲むのはいいが、賭け事はやめとけよ。何取られても文句は言えないからな」と酒の飲み方を教授してくれる。つだけんボイスで。
「虎」や「大虎」が怖いと飄々と言うのは、アニメ花丸のように元主の虎退治の逸話になぞらえてか、俗語で酔っ払いを虎・泥酔者を大虎というからだろうか。
ちなみに、虎といったら刀剣乱舞には五虎退(刀剣乱舞)の他に虎徹三兄弟(刀剣乱舞)も登場するが、その三振りとは特に不仲の描写はない。
日本号が主役の公式スピンオフ漫画「刀剣乱舞~日本号つれづれ酒~」では、長曽祢虎徹(刀剣乱舞)と仲が良い様子を見せている。
部隊編成をされると「働かないとただの酒飲み槍扱いされちまうからな」と豪壮に笑い、その他の台詞からも解るように「日の本一の槍」としての存分な戦働きを見せようとする。
「俺はうわばみっていうよりゃあ、龍なんでなあ!」と吠える通り、真剣必殺では槍の穂先に巨大な炎の竜が出現。誉を取ると「帰ったら祝杯だな。勿論つき合ってもらうぜ?」と告げる。つだけんボイスで。
内番の仕事はこなしつつも終われば一杯楽しむのは極前と同じ。万屋に連れて行けば「 つまみ買ってかねえか?あんたは何食いたい?」と審神者にお伺いを立てるなど、誉ボイスや就任記念ボイスからもわかるように一緒に飲むのはすっかり日常になっている。
審神者のことを自分を従える器の主と認めており、いわく歴代の主に引けを取らないほどぶっ飛んでるとか。日本号が折れたら怒るそうで、今わの際に思い浮かべるということは審神者に怒られるのも日常になっているのかもしれない。
同じく酒飲み刀の次郎太刀(刀剣乱舞)については「格の違いを思い知らされるな。流石神域に片足引っ掛けてるだけはある」と語っている。
この先が史実か。お前ら、準備はいいか
「にっぽんごう」「ひのもとごう」とも呼ばれ、三名槍の一つとして数えられる大身槍。
特に「西に黒田の日本号あり、東に松平の御手杵あり」と称され、東西槍として名高い。
穂(刃長)は二尺六寸一分五厘(79.2cm)、茎一尺六分五厘(62.5cm)。樋に倶利伽羅龍の浮き彫りがされており、また実戦で使われたと思われる小さな傷が残っている。
青貝螺鈿の拵の鞘・柄が現存しており、共に展示されているが、かつては熊毛の毛鞘に総黒漆塗の柄だったという。この後者の方が、前述のモップキャラクターデザインに反映されている。
作者は不明だが、戦国時代中期の刀工・金房(かなぼう)派の作と推定されている。
同時に来歴も不明だが、元は御物(皇室所有物)で、槍でありながら正三位(しょうさんみ/おおいみつのくらい)という官位を授かったという伝承が存在する。
ちなみにこの「正三位」は上級貴族の位階で、解りやすい所で言うと、安土城を完成させた頃(天正4(1576)年)に織田信長が授かっている。逆に言えば、それくらいにならないと与えられないような官位であり、徳川御三家藩主でさえ、生前にこの位を授かる者は少なかった。
正親町天皇から足利義昭が拝領。その後は織田信長から豊臣秀吉の手に渡り、この頃「日本号」という号をつけられたという。
異説では後陽成天皇から豊臣秀吉が拝領し、当時は剣であったものを大身槍に作り替えたとされているが、こちらは説話における創作である。
天正18(1590)年の小田原征伐の後、秀吉から股肱之臣であった福島正則に褒賞として下賜される。
その後文禄5(1596)年、黒田家家臣・母里友信(もりとものぶ)の手に渡るが、これこそが有名な「呑み取りの槍」の逸話である。
母里友信は主・黒田長政の代理として、年賀の挨拶のために福島正則の屋敷に訪れた。
実は母里は黒田家中でも屈指の酒豪であったが、酒癖の悪さに定評のある福島正則相手に面倒が起きる事を懸念した長政から「酒を勧められても口にしないように」と厳命されていた。果たして、挨拶に向かった先には既に出来上がっていい気分の福島正則が待ち構えており、母里に「酒を飲め」としつこく絡んできた。挙句には直径1尺(30cm)はあろうかという巨大な盃になみなみと酒を注いで「この酒を飲み干せば、望みのものを与えよう」とまで言う。
それでも固辞する母里に対して、正則はついに「黒田の武士は酒に弱い、酔えば役立たずか」と、黒田家を貶める発言をしてしまった。流石にそこまで言われては受けない訳にもいかず、母里は大盃の酒を一息に飲み干してみせた。そして日本号を所望してこれを受け取り、いい気分で揚々と引き上げたという。
後に正則は「ごめんやっぱり返して」と言った……かどうかは不明だが「武士に二言はない」と返されてしまい、結局日本号を手放す事になってしまった。
福岡県の民謡「黒田節」はこの逸話を元にしており、酒席や祝いの席で今も歌い継がれている。
以後は母里家に代々伝わり、急病人が出ると母里家当主が日本号を担いで病人の家を訪問し、鞘を払った槍の穂先をかざすとたちどころに快癒したという話が残っている。
ちなみに黒田家家臣・後藤基次が朝鮮出兵で窮地にあった母里を救い、日本号を譲り受けた事で「槍の又兵衛」と呼ばれた――という話は、江戸時代の講談や軍記物語による創作である。
ところが明治30年代に入り、当主の甥によって日本号は母里家から持ち出されてしまう。
その後、玄洋社総帥・頭山満(とうやまみつる)の手に渡るが、彼が懇意にしていた侠客・大野仁平(おおのじんぺい)が日本号を一目見て欲しがった為、ただで与えたという。その後大正に入り大野が亡くなると、遺族によって頭山に返却されたが、頭山は「あれは大野君にあげたものだから」と言って受け取らず、日本号の所有権が浮いてしまう事態になった。
この話を聞いた福岡県の実業家・安川敬一郎が「日本号は福岡の地を離れるべきではない」として買い取り、大正9(1920)年に旧藩主の黒田家に贈られた。
昭和4(1929)年に開催された「日本名宝展覧会」では黒田侯爵家所持として、へし切長谷部と共に出展。この時御手杵も松平伯爵家から出展されており、東西槍が揃い踏みする事となった。
その後、長成氏から家督を継いだ長男・黒田長礼氏は昭和53(1978)年に死去。生前の遺言に伴い、黒田家に代々伝わる多くの宝物・美術品は福岡市に寄贈され、その中には日本号も含まれていた。
現在は福岡市博物館にて常設展示されている。ちなみにGoogleマップのストリートビューで、しっかりその姿を見る事が可能。
時期によっては黒田家に伝わる貴重な刀剣と共に並んで展示されており、2016年、17年、18年、それぞれ1月~2月にかけ、へし切長谷部と並んで展示・特別公開された。特に17年と18年はゲームとのコラボが実現し、描き下ろしイラストと立ち絵パネルの展示、市内各所のスタンプラリー、記念グッズの販売など、多くの来館者で賑わった。
2019年9月に開催された特別展「侍~もののふの美の系譜~」でも場所を移動させずに常設展示されている。同展ではゲームとのコラボが実現し、立ち絵パネルおよびイラストの展示、グッズ販売の他、日本号の声を担当する津田健次郎氏による音声ガイドを利用可能。
またその美しさ・完成度の高さから、多くの写しが制作されてきた。
槍を手掛ける刀匠は「腕に覚えのある者は生涯で一度以上、日本号の写しに挑戦する」とされるほど。
著名なものとしては、人間国宝・月山貞一氏による写しが、大阪歴史博物館にて常設展示されている。
また福島正則ゆかりの広島城の天守閣では、広島市所蔵の写しが常設展示されている。
まっ、位持ちだしな・・・ 俺が関連動画を紹介するのは妥当か
イラストは戦と違うから、変な凝り方しそうだなあ
酒屋に行くのか? ・・・なんだ、違うのか
コミュニティの連中にも酒を振舞ってやろうか
関連項目やニコ百記事なんて好きに書けばいいんだよ。
他人に言われて書くもんじゃねえ
- 刀剣乱舞
- 天下三名槍
- 黒田家所縁(※これらの刀剣男士が一緒に登場する動画にはタグ「黒田組」が付けられることが多い )
- 次郎太刀(刀剣乱舞) - 日本号と同じ「呑兵衛」つながり
- 不動行光(刀剣乱舞) - 日本号と同じ「呑兵衛」つながり※ただし甘酒
- 江雪左文字(刀剣乱舞) - イラストレーター繋がり
- 宗三左文字(刀剣乱舞) - イラストレーター繋がり
- 小夜左文字(刀剣乱舞) - イラストレーター繋がり
- 福島正則 - かつての主
- 母里友信 - かつての主
- 黒田節
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