ケント・ギルバートは、アメリカ合衆国カルフォルニア州の弁護士であり、日本ではタレント・作家としても活動している。東京都にあるシステム開発のベンチャー企業『ヴィ・ネットワーク・システムズ株式会社』の代表取締役でもある。
人物
出身はアイダホ州だが育ちはユタ州。アメリカを発祥地とする『モルモン教』の通称で禁欲的なことで知られるキリスト教系の宗教『末日聖徒イエス・キリスト教会』の敬虔な信徒でもあり、布教のために宣教師として来日したのが日本に来たきっかけだったという。彼曰く、現在のアメリカ人の家系をたどっていくと多くはドイツ系を先祖にもつのだそうなのだが、彼は数少ないイギリス系で、彼の故郷であるユタ州はイギリス系が多い州であり、日本でもアメリカの地域の中でも住みやすい州としている。
在日アメリカ人としてすでに40年近く日本に在住しており、日本を祖国であるアメリカと同等に愛する親日家として知られる。近年では、そんな愛する日本と祖国アメリカの関係や将来を憂いで評論や執筆活動に熱心に取り組んでおり、特に『愛国心』に関しては、「日本人に唯一欠けているもの」と語っており、多くの日本人がその象徴である国旗『日の丸』や国歌『君が代』に敬意を払えないことを嘆いている。
趣味はピアノ・スキー・ウィンドサーフィン。好物は寿司とのこと。また、スイーツ男子としても知られ、大のドーナツ好きである。
日本での活動
タレントとしての活動
日本で有名になったきっかけは、世界まるごとHow much(1983年4月~90年4月)という番組で出演したことである。当時の外人タレントは変な日本語とボケで笑われるものが定番だったが、番組の司会者でもあった大橋巨泉が頭のいい外人タレントを起用したいと提案し、当時は英会話学校の教師だったケントが呼ばれた。本人は「どうせちょっと出演したら終わるだろう」という軽い気持ちで引き受けたが、番組出題のクイズ(世界中の様々な商品の値段を当てる)で見事的中。視聴者の評判も良く、いつの間にかレギュラーとして定着した。「ハンサムで頭のいい外人タレント」の先駆者となった。
評論家としての活動
歴史認識の変化
近年は日本にてコメンテーターとしての活動が多く、誤った日本の歴史観に警鐘を鳴らし続けている。最初からこのような考え方ではなかったが、朝日新聞がいわゆる従軍慰安婦問題に関する一連の報道が間違いであったことを認めたことがきっかけで考えを大きく改め、更によく調べていく内に第二次大戦後にGHQがWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)や公職追放などの占領政策によって、日本人が自国に対して自虐的な思考・価値観を持つように洗脳してきた真実にも気づいていったという。
著述家として活動開始
そのため、愛する日本の将来や祖国アメリカとの関係と両国の未来を憂うようになり、状況が改善されるようにと評論家や著述家としての活動を開始していく。特に執筆活動にはかなり熱心に取り組んでいて、自身の研究の成果をもとに多くの書籍を出版している。特にPHP研究所から出版された『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』は、その内容の衝撃性もさることながら、彼の知名度の高さもあいまって大きな反響を呼び、大ヒットしたことからシリーズ化された。
2017年には、捏造された歴史により日本と日本人を貶めている中国や朝鮮の民族が、古来から受け継がれてきた歪んだ儒教や中華思想にいかに毒されているか、それでいて日本はなぜ彼らのようにならなかったかを詳しく解説した『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』を執筆し、講談社+a新書から出版した。これが累計発行部数40万部を突破するベストセラーとなり、2017年上半期におけるベストセラーランキングの新書部門で第1位に輝く大ヒットとなった。
市民団体の設立と活動
公平公正な報道を行うことを訴える市民団体『放送法遵守を求める視聴者の会』の設立者の一人で、日本の放送事業の改善のための活動も行っており、上述したGHQが過去に行った占領政策WGIPによる、自虐史観の方針に日本の大手新聞社やその完全な系列会社である放送局が未だに洗脳されていることを指摘し、改善策としてチャンネルの利用権を競売によって企業に振り分ける電波オークション制度の導入や、新聞社とテレビ放送局を完全に分離させるために両者を癒着させるクロスオーナーシップを禁止することを主張している。
憲法について
日本国憲法改憲派であり、日本の議員や著名人などと協力して作成した憲法改正案をインターネットに公開しており、憲法としては致命的な欠陥があってその最大の欠陥が9条であるとしている。彼曰く「憲法9条こそ憲法違反」としており、国際法によって世界各国に定められている自衛権が否定されていて、憲法以前にそれを制定する上で守らなければならない国際法に違反していると指摘している。
動画チャンネル
これらの主張は自身がYouTubeで運営している動画チャンネル『KENT CHANNEL』でも訴えられており、そちらでは英訳版も存在する。
著書「まだGHQの洗脳に縛られている日本人」
詳細
WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)をご存知ですか? あなたの歴史観は根本から間違っているかもしれません
概要
アメリカ合衆国カリフォルニア州の弁護士で、日本ではタレント・評論家としても知られるケント・ギルバート氏が執筆した書籍であり、2015年にPHP研究所から出版された。
在日アメリカ人として40年近く日本に住んでいおり、祖国であるアメリカと同等に日本を深く愛する愛日家として有名なケント氏が、両国の今後の未来を憂い、真により良い関係を築いていけることを願って執筆した作品である。
そのため、連合国が戦後の日本に行った洗脳政策についても具体的な根拠を基に詳しく解説されており、それを端的に示した衝撃的な題名や、その元凶と言えるアメリカの出身であるケント氏が政策の存在を暴露した、一種の内部告発のような内容が大変話題となった。
本作は大ヒットとなり、2017年7月より文庫版も発売された。
詳細
本書においてケント氏は、戦後の占領期にGHQ(連合国軍総司令部)によって、日本に施されたWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)によるマインドコントロールに日本人は洗脳され、『愛国心』と『誇り』を奪われてから約70年後の現在も、日本人がいまだ洗脳に縛られていることを指摘している。
また、それに乗じ近年行われているPRC(中国)や韓国の、日本への歴史・領土・在日外国人などの問題が、とんでもない嘘・捏造であり酷く悪質な反日工作・プロパガンダに過ぎないことを強く批判し、それに便乗している祖国アメリカの反日勢力についても批判している。
それでいて、日本と日本人に対し、反日勢力が行う一方的な『嘘』や『プロパガンダ』に負けず、今こそ日本人の祖国日本に対する『愛国心』と、日本の民族としての『誇り』を取り戻せるように、そのために必要な知識を学び、それを堂々と主張できる勇気を持ってほしいと訴えている。
WGIPが行われるまでの第二次世界大戦時代における各国の動向・歴史経緯なども解説されており、日米開戦の根本的な原因となったフランクリン・デラノ・ルーズベルトとヨシフ・スターリンの関係や2人が企てていた『世界ニ分割統治計画』や『日本分割統治計画』などのおぞましい野望、そのために後の『ベノナ文書』によってソ連のスパイであったことが判明したハリー・ホワイトにハルノートを試案させたことなどについても説明している。
本来、日本にWGIPによる洗脳を施したアメリカ側の人間であるハズのケント氏が、WGIPの詳細を解説しそれを批判する書籍を執筆・出版したことは大変な話題を呼び、本書は大ヒット作となり2016年には続編である『やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人』、『いよいよ歴史戦のカラクリを発信する日本人』が出版された。
一方的な『嘘』や『プロパガンダ』に負けないでください。そして、今こそ日本人としての『愛国心』と『誇り』を取り戻してください。そのために必要な『知識』を学び、それを堂々と主張できる『勇気』を持ってください。
ケント・ギルバート
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