アルプスの少女ハイジとは、ヨハンナ・シュピリの児童文学(1880年)。
これを元に、1937年(アメリカ)他、スイス・ドイツ・イギリスなど世界各国で映画化され、TVシリーズや続編小説なども作られた。
ここでは、上記児童文学を原作として、日本で1974年(1月〜12月)に放送された、ズイヨー映像製作のテレビアニメ作品を取り扱う。
概要
両親と早く死に別れてアルムの山小屋で孤独に暮らすおじいさんの元に引き取られた少女・ハイジは、美しく厳しい自然の中でのびのびと健康に育つ。8歳のとき、体が弱く足の不自由な少女・クララの遊び相手として大都会フランクフルトのお屋敷へ招かれるが、ホームシックにかかり、アルムの山に帰る。しばらくして、今度はクララがハイジに会いにやってくる。それまで歩くことを諦めていたクララだが、雄大な自然と元気に走り回るハイジたちに囲まれて暮らすうちに心が変わり、勇気を出して歩行訓練に取り組み、自分で歩けるようになる。
ハイジの素直さと優しさが周囲の人たちのかたくなな心を変えていく様子を、アルプスの自然・文化の描写を交えて、丁寧に描き出している。
後のスタジオジブリ関係者とも関わりが深い。高畑勲が演出、宮崎駿が場面設定を担当し、テレビアニメとしては初めて本格的な海外ロケハンが行われた。日常生活を丁寧に描写したことが高く評価されており、炙ったチーズなどの描写はジブリ飯の原点とも言える。のちに長期シリーズとなる「世界名作劇場」の前身でもある。
初回放送当時、裏番組が「宇宙戦艦ヤマト」だった。家庭用ビデオもまだ家に無くて、裏番組を録画することもできず、兄妹でチャンネル争いもよくあった。(個人的な思い出)
主題歌
オープニング:「おしえて」 歌 - 伊集加代子&ネリー・シュワルツ
エンディング:「まっててごらん」 歌 - 大杉久美子&ネリー・シュワルツ
スタッフ
- 演出(監督) - 高畑勲
- 場面設定・画面構成 - 宮崎駿
- キャラクターデザイン・作画監督 - 小田部羊一
- シリーズ構成 - 松木功
- 音楽 - 渡辺岳夫
- 美術監督 - 井岡雅宏
- 撮影監督 - 黒木敬七
- 録音監督 - 浦上靖夫
- 制作主任 - 松土隆二
- 制作デスク - 佐藤昭司、加藤良雄
- 担当プロデューサー - 中島順三
- プロデューサー - 高橋茂人
- 企画 - 瑞鷹エンタープライズ
- 制作 - ズイヨー映像、フジテレビ
また、「機動戦士ガンダム」シリーズの富野喜幸(富野由悠季)も絵コンテで参加している。
関連動画
お絵カキコ
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
- 8
- 0pt