今までに
「人」を殺した事は
一度もない
elfen lied
エルフェンリートとは
エルフェンリートとは、週刊ヤングジャンプ(集英社刊)に連載された岡本倫のSF漫画。(全12巻)及び、それを原作としたテレビアニメである。「表紙詐欺漫画」「ハートフルボッコアニメ」の代表格としてよく名が挙がる。
概要
鎌倉を舞台にした、新人類・二觭人(ディクロニウス)を巡る一連の争いを描いている。
単行本の表紙を見れば、たいていが萌えキャラの一枚絵ばかりで「女の子がたくさん登場するラブコメか?」と思うだろうが、残念ながらそれはこの作品の極一部の要素に過ぎない。
この作品の基本設定はSFであり、そこに萌えとすさまじいグロ、児童虐待や差別問題をぶち込み、どこかずれた連中によるナンセンスギャグで味付けした文章で伝えるのが非常に難しい作品となっている。どこかしらにラブひなやら鍵ゲー等の影響が見られるが、それでいてなぜこんな作品になったのかは作者を含め誰にもわからない。
また、展開の読めなさにも定評があり、例えば重要そうなキャラが次のページでいきなり首チョンパ!というのはよくある展開である。故に、誰が助かって誰がいきなりピンチになるのか全く予想できないところがある。上記のように非常に残虐シーンが多くエログロ判定される事も多いが、しっかりとした構成を持ち、さらに主人公たちの細かい感情の動きを繊細に表現している作品である。この作品の登場人物は皆差別や劣等感等による孤独や不幸を抱えており、彼らが救われ報われる事があるのか?という事がこの作品のメインテーマと言えるだろう。
なお、あの冨樫義博のお気に入り作品である事が妻の日記から判明している。「すごい作品だ!」
ちなみに、連載初期は後述のアニメ版や同作者による次回作『ノノノノ』からはとても想像が付かないぐらい下手糞すさまじい絵柄である。ある意味二重の意味で表紙詐欺である。
アニメ版
そんなこんなで一部で話題になっていた本作だが、まさかのアニメ化を果たす。アニメ版はアームス制作で本作と同じく鎌倉が舞台の『コメットさん』でおなじみの神戸守が監督になり、作品後期の絵柄をベースにしたキャラデザで作られた。
アニメシアターX枠で放映されたが、とにかく残虐なシーンが多く、視聴年齢制限(ペアレンタルロック)をかけられた(R-15)。どれだけシーンが多かったかというと、後に地上波枠で放送された時はかなりの量のカット編集が行われたバージョンが放送され、中には編集カットによって尺が足りなくなってしまい、次の回の冒頭または前半部のダイジェストを放送した回が存在する程である。
これほどまでに人体が無造作に切り裂かれ、肉塊と化していく描写があったアニメは珍しく、ある意味で挑戦的な作品であった。本作で使われたグロ擬音が『BLOOD+』や『ひぐらしのなく頃に』でも流用されたという。
原作の表紙詐欺も健在で、予告詐欺の代名詞とよく言われる。能登ボイスのナレーションと萌え系キャラが前面に出た予告編を見て期待した視聴者を、初っ端から容赦ないグロ連発で打ちのめした。…一応、事前にR15アニメと言われていたしグロバージョンのCMもあったが、あまりのギャップに同じ作品のPVだと思ってくれなかったようだ。
内容的には原作の第一部を13話※にまとめあげた作品であり、一部の人物が登場しなかったりカワイソスな扱いになっていたりする。日本ではマイナーだが、グロとルーシー無双のおかげでむしろ外国で大ウケしていくつか賞を取っていたりする。
そんな中2014年6月24日にて同原作者アニメ「極黒のブリュンヒルデ」の最終回を迎える記念として、「エルフェンリート」のTV+OVA全14話の一挙放送が初配信された。その中身はグロ残虐シーンがノーカットされたリマスター版でありながら最終的には約20万再生、36万コメントを叩き出した。
※DVD第7巻の特典として、第11話のAパートとBパートをつなぐ番外編である第10.5話が存在する。
あらすじ
側頭部の対となる2本の角とベクターと呼ばれる特殊な能力を持つ女性型ミュータント・二觭人(ディクロニウス)。彼女らは人類を淘汰する可能性を持つとされ、離島の国立生態科学研究所に国家レベルでの極秘機密として隔離、研究されている。
ある日、研究所に隔離されていたディクロニウスの少女・ルーシーは拘束を破り、警備兵その他をグチャグチャにしながら、研究所からの脱走を試みる。海に飛び込む直前に頭部に対戦車用徹甲弾の衝撃を受けるが幸い軽傷で済み、彼女はそのまま海へ投げ出される。
大学に通うため親戚を頼りに鎌倉にやってきた青年・コウタはいとこのユカと共に由比ヶ浜を訪れた際、偶然そこに流れ着いたルーシーに出会ってしまう。ルーシーは逃げ出す際頭部に受けた衝撃で記憶を失った上、人格が分裂して全く別の人格に入れ替わってしまっていた。「にゅうにゅう」としかしゃべることの出来ない彼女をにゅうと名付けたコウタとユカは、彼女が人類を滅亡させる存在とは知らずににゅうをコウタが住むことになる楓荘に連れて行き、一緒に暮らす事になるのだが…。
登場人物
- ルーシー(にゅう) CV:小林沙苗
- コウタ(耕太) CV:鈴木千尋/生天目仁美(子ども時代)
- ユカ CV: 能登麻美子
- マユ CV: 荻原えみこ
- ナナ CV:松岡由貴
- マリコ CV:川上とも子
- 蔵間 CV:細井治
- 白河 CV:生天目仁美
- 如月 CV:山本麻里安
- 坂東 CV:中田譲治
- 荒川 CV:石原絵理子
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関連項目
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