カモさんチームは、「ガールズ&パンツァー」に登場する戦車チームである。使用戦車はルノーB1bis。
概要
大洗女子学園戦車チームに所属し、そど子以下風紀委員の三名で構成される。
第8話、プラウダ高校戦から参戦。風紀委員の腕章を佩用している。
第7話で秋山優花里ほかが発見したルノーB1bisに搭乗。後期参戦組ゆえ技倆は決して高くなく、また他校の戦車と比べ旧式であるため十分な戦力とは言えないが、リーダーであるそど子の戦闘意欲は本物である。
戦力詳細
ウサギさんチームのM3に似た、前向きの主砲と砲塔搭載の副砲という配置を持つが、ウサギさんの半分、三名という圧倒的に少ない人数で運用していることが負担。装甲はある程度厚いが弱点も多い。
砲塔が一人用である都合上、車長のそど子は特に多くの役割を兼任している。
編成
OPでは、標章のカモさんマークは風紀委員右の自動車に描かれている形で一瞬登場する。
風紀委員三名は全て声を井澤詩織が演じている。同じ戦車内でのことゆえ、一人芝居状態のことも多い。
風紀委員の歴史
第2話:校門前にて
園みどり子以下の初出は2話、西住みほが冷泉麻子を助けながら登校するシーン。
風紀委員として遅刻の取締りを行っており、両名に苦言を呈している。
第4話:聖グロリアーナ戦後
風紀委員は入港中に学園艦から上陸している学生たちの帰艦チェックも担当しており、グロリアーナ戦の後、アウトレットなどに出かけて帰りが遅くなったみほたちを艦の入口で叱っている。
第8話/第9話/第10話:全国大会準決勝/プラウダ高校戦
第8話からは風紀委員チームとしてルノーB1に搭乗、戦車道に参戦することになる。参戦経緯は、OVAを見るところ生徒会長の角谷杏に半ば強制的に加えられた模様。
チーム名はみほの「ルノーB1ってカモさんみたいですよね」の発言で「カモさんチーム」に決定した。
冷泉麻子に操縦の教えを請うたりして練習を重ね、準決勝に臨むこととなる。
準決勝ではただでさえ経験が浅いところに雪原というコンディションで操縦に苦戦。一時的に麻子が操縦を代わるなどして乗り切り、他の戦車の追撃にやや遅れつつも置いて行かれること無く村落まで到達した。しかしそこで罠に落ちる。
村落の建築物に立てこもったチーム一同には降伏勧告とともに猶予時間があたえられ、今後の行動を考えることとなる。この時視力が2.0あるそど子が麻子とともに偵察に出動、敵戦車の把握に貢献している。
降伏勧告を蹴って脱出を試みてからは最後衛となり、追撃してくる敵戦車の両数確認に努める。あんこうチームとカバさんチームが分離した後も引き続きフラッグ車であるアヒルさんチームを護衛、ウサギさんチームが戦闘不能となった直後、ノンナのIS-2からの行進間射撃で撃破され、勝利を仲間に託して戦闘から離脱した。
勝利の確定後は戦車回収車の上でウサギさんチームとともに万歳している。
第10話/第11話/第12話:全国大会決勝戦/黒森峰女学園戦
第10話では更なる戦力強化のため風紀委員で戦車探し。風紀委員のくろがね四起で広報に回った。
『皆さんに愛される、皆さんの風紀委員』らしいが、風紀委員とはそもそもそういうものなのか少々疑問である。
黒森峰戦にも参戦。三の台に陣地を構築する過程でもくもく作戦、パラリラ作戦の実行に携わり、戦車を蛇行させている。その後大洗チーム本隊に同行。市街戦に突入するが、ここでマウスが登場。もはや逃げられないことを悟ったのか必死に抵抗するが、むなしく一撃で撃破され、搭乗車ルノーB1bisはひっくり返った。その後風紀委員チームは3人で戦況を見守り、勝利を祈っていた。
勝利後そど子は、なにやらタッチパネル式の機器を操作し、麻子の遅刻データを消去。麻子はめずらしく興奮し、そど子に抱きついていた。なおこのパネルのコマンドの1番下にどうみても危ない選択肢があるように見えるが、詳細は不明である。
ドラマCD
Amazonの試聴バージョンで聞ける範囲のみで紹介しています。詳細は実際に聞いて確認しましょう。
本編の第6話と7話の間にあたる部分と見られる。
『全国高等学校風紀強化週間』なるものに伴い、風紀の徹底に力を入れている姿が描かれる。ここに登場する風紀委員の数は非常に多く(全部でおよそ100人)、ゴモヨやパゾ美のみならず、「サド香」「マゾ恵」「ネロ里」「カストリ子」などといったヘンテコな名前が登場している。全員おかっぱなのだろうか。
劇場版:エキシビションマッチ/聖グロリアーナ・プラウダ連合戦
大洗・知波単連合の一員として参戦。序盤ではレオポンさんチームおよび知波単学園の名倉・福田と共にプラウダを足止めし、聖グロとの合流を防いでいた。
しかし名倉車が無謀な突撃により大破、防衛線も突破寸前となり撤退を余儀なくされる。
この際、名倉に続いて突撃を敢行しようとする福田車を無理やり押しながら前進するという何気に器用な業を披露している。
本隊との合流後は重量差を活かしてクルセイダーを強引に跳ね飛ばすなどの活躍を見せる。
さらにカメさんチームのヘッツァーを土台として俯角を付け、アリクイさんチームがおびき寄せたT-34/76を橋の上から砲撃(スーパー風紀アタック)。見事チームとしての初撃破を挙げた。
しかし試合終盤、敵フラッグ車のチャーチルを追って駐車場の段差を乗り越えようとしたところを狙い撃ちにされ、またしても派手にひっくり返って走行不能となった。
と、ここまでなら基本的には順当な成長をしているように見えるのだが…
劇場版:廃校通知後
役人に廃校を告げられ風紀委員の地位を失ったことで、なんと3人揃ってグレてしまった。
生徒会である河嶋桃の言うことも聞かず、夜中のコンビニに戦車で乗り付け屯したり、他校の生徒と喧嘩するなど今までの真面目さが嘘のような荒れっぷり。
終いには生徒会の非常呼集も無視してウサギ小屋に入り浸っていたが、見かねた麻子に「そど子がいないと風紀が乱れるだろ。それにちょっと寂しい」と発破をかけられようやく不良から更生。
会長が取り付けてきた大学選抜チームとの試合に向け、決意を新たにすることとなる。
劇場版:大学選抜チーム戦
あんこうチームと同じたんぽぽ中隊に所属。途中ルミ中隊と交戦するものの、敵の目的が足止めだったこともあり序盤は特に目立った活躍はなし。
遊園地内で敵の包囲を切り抜けた後はカバさんチーム・ローズヒップと共に行動。遊園地の施設に擬態した三凸の前に敵を誘導する「マカロニ作戦ツヴァイ」により、パーシング2輌撃破のアシストに成功する。
さらに終盤ではアンツィオ高校のCV33と協力し、残党狩りをしていた野良パーシングを追跡。
勝手なことをしていいのかと問うゴモヨに対し、そど子は「風紀は破るためにあるのよ!」と開き直ったように宣言。
アンツィオが敵を挑発し「T型定規作戦」で池を渡った直後、落ちまいと急停止したパーシングを背後から砲撃し、水没させて撃破する。
しかし直後に現れた愛里寿のセンチュリオンに真正面から砲撃を受け、あえなく走行不能となった。
最終章第1話/第2話:無限軌道杯1回戦/BC自由学園戦
大洗本隊の最後尾として行動。橋を渡る際にそど子は「風紀委員の本能」から周囲を警戒しており、いち早く敵の伏兵に気づくものの、既に包囲は完成されてしまっていた。
大ピンチに陥る大洗だったが、みほ考案の「因幡の白兎作戦」によりその場はなんとか事なきを得る(なおルノーがMk.Ⅳの車体に乗り上げた際、ラムから「こいつ重くね?」と言われていた)。
後半戦では敵と同じフランス戦車であることを活かし、敵陣に潜入するという重要な役割を担うことに。
砲塔をソミュアS35と似た色に塗り替え、ボカージュに隠れながらARL44を砲撃することで味方の反乱と誤認させ、同士討ちの誘発に成功する。
その後事態の重さに気づいたマリーにより存在を察知され、安藤・押田の連携で撃破された。
この時点でBC自由学園は10輌中4輌が自滅、さらに大洗の包囲はほぼ完成しており、直接の撃破こそなかったもののスパイとしては充分すぎるほどの戦果を挙げたと言えるだろう。
関連静画
関連項目
- 3
- 0pt