カバさんチームとは、アニメ「ガールズ&パンツァー」に登場する戦車チームの一つである。使用戦車はⅢ号突撃砲。
概要
大洗女子学園戦車道チーム中、Cチーム。
互いにソウルネームで呼び合う四名の歴女から成り、歴女チームとも呼ばれる。
大洗女子学園での戦車道復活にあたり、水中に沈んでいたⅢ号突撃砲を左衛門佐が(水遁で)発見、回収。
以後この四名の搭乗戦車となり、洗浄整備の後、赤、黄などカラフルな塗装に六文銭と誠の幟という姿となる。
聖グロリアーナ戦以降は再び黒灰色に塗り直し幟も外され、側面のカバのロゴとともに正式にカバさんチームと呼ばれることに。チーム中屈指の火力を誇り、全国大会を始めたびたび敵戦車を撃破する活躍を見せている。
戦力詳細
強力な75mm砲を持ち主力として十分な性能を持つが、突撃砲故に回転式砲塔がなく前にしか撃つことが出来ないため、小回りが利かないのが難点。ただしそれ故の低い車高から、待ち伏せや隠密行動には適している。余談ながら、砲は左右旋回できないと思われがちだが、B1bisの75mm主砲と違い、左右にも少しは動かせる。
先述の通り、大会に出てくる他校の戦車の大半を撃破可能な強力な火力を持っており、戦車のラインナップが揃わない大洗女子にあっては、文字通り攻撃面での切り札とも言える存在である。
編成
リーダーと車長が異なるのはこのチームのみ。
OPでは、標章のカバさんマークは居並ぶ歴女勢4名の背景に登場する。
戦歴
第2話/第3話:模擬戦/大洗チーム各車
自衛隊からの教官、蝶野亜美の命令で行われた、各車バトルロイヤル形式の模擬戦。
バレー部チームの八九式中戦車と謀って西住みほ達Ⅳ号戦車を集中攻撃せんと企む。結果Ⅳ号を除く全戦車が対Ⅳ号で包囲網を敷くこととなり、圧倒的に有利な態勢となった。しかし吊り橋上のⅣ号に対する射撃は逆に吊り橋上でバランスを崩したⅣ号を助けることになる。この時カエサルは「いた、見た、撃った」と勝利宣言にも似た言を発したが、結局のところ、冷泉麻子を操縦手に加えて立て直したⅣ号からの攻撃を受け、真っ先に戦闘不能となってしまった。
第4話:練習試合/聖グロリアーナ女学院戦
大洗で行われた、ダージリン率いる聖グロリアーナ女学院チーム5両との練習試合。
戦闘序盤、崖上での待ち伏せでは特に戦果は無く、逆に挟み撃ちの憂き目にあう。その後みほの指示によりⅣ号戦車に追随し市街に突入、路地に見を潜め、その特徴的な幟をカモフラージュに利用して敵マチルダⅡを1両、戦闘不能に追い込む戦果を挙げる。しかしその地点から移動を開始した直後、敵戦車に発見される。Ⅲ号突撃砲の低車高を生かして路地裏に隠れんとするも、幟が今度は仇となり、塀越しに被弾、戦闘不能となった。
発想は悪くなかったが、自ら死亡フラグを4本も立てていることを忘れたバカさんチームカバさんチームは、人々に大洗い大笑いされたのであった。
この試合がきっかけとなって、塗装を黒に戻し、幟なども取り外されることとなった。
第5話/第6話:全国大会一回戦/サンダース大学付属高校戦
全国大会の一回戦、ケイ率いるサンダース大学付属高校チーム10両との試合。
森林内での戦闘では偵察に出ていて非参加。
その後、アリサの通信傍受に気づいたみほからの連絡でC1024R地点周囲の丘に配置され、一年生たちウサギさんチームとともに草叢から砲門だけ出して隠れて待ち伏せを敢行。大洗フラッグ車38(t)がいると誤認して接近したチャーリー、ドッグ両戦車を狙い撃ち、そのうちドッグがパンチラ待ち伏せに気づいた瞬間これを攻撃、撃破することに成功した。
後半は逃走するサンダース大附属のフラッグ車・M4A1を追撃する大洗女子、その大洗女子を追撃するサンダース大附属のM4中戦車3両とファイアフライ1両という追撃・被追撃戦の展開となる。凄腕射手・ナオミが駆るファイアフライの前にアヒルさんチーム・ウサギさんチームが脱落する中、38(t)を護るため車列の最後尾につきフラッグ車の盾となっている。構造上の問題で後方への応射ができないための選択であり、みほからの指示を待たずに状況を判断して即座に適切な行動をとれる優秀なタンククルーとしての一面を見せた。なおその際におりょうが詠んだ辞世の句は「蜂の巣に されてボコボコ さようなら」。単に575をあわせただけとか言うな。
第7話/コミカライズ版/OVA:全国大会二回戦/アンツィオ高校戦
コミカライズ版ではフラッグ車を務めた。山頂から砲撃してくる敵に対し、ルノーB1bis(エルヴィンが装填手兼通信手として搭乗)を盾にしつつ、あえて姿を晒す事で敵を陽動。アタッカーとして迂回したあんこうチームとカメさんチームを援護した。敵フラッグ車と会敵したカメさんチームが砲撃を外しまくって窮地に陥るが、カエサルの判断で敵フラッグ車への砲撃を敢行、当初の作戦を無視する形にはなったが、敵フラッグ車を仕留め、勝利を勝ち取った。
OVA版では、カエサルの親友である敵副隊長カルパッチョが装填手を務めるセモベンテM40と遭遇、一騎討ちとなる。装填手の腕が雌雄を決する至近戦闘であったが、両者は一歩も譲らず、剣戟を思わせる激しいぶつかり合いの末に零距離砲撃を撃ち合い、相討ちとなった。
本試合において大洗側唯一の被撃破車両にはなってしまったものの、オツムが残念なぺパロニに比べ優秀な副隊長であるカルパッチョを抑え、撃破したことでチームの勝利には大きく貢献した。
ちなみに戦歴とはまったく関係ない話だが、7話内の新車両探索パートでは卦で戦車を探してみたりエルヴィンから秋山優花里にソウルネーム「グデーリアン」を贈呈していたりする。カエサル命名の「モントゴメリー」は残念ながら却下、まあ仕方ないねモンティだし。
第8話/第9話/第10話:全国大会準決勝/プラウダ高校戦
全国大会の準決勝、カチューシャ隊長率いるT-34ほか15両との対決。
戦闘開始直前、リーダーであるカエサルが速攻戦を主張、他の戦車員の賛同を受け、みほもこれを受け入れる。
緒戦ではあんこうチームⅣ号とともに前衛を務め、囮として出てきたプラウダ戦車数両を撃破。突撃砲の名に恥じない働きを見せた。この時、7話で研究し、OVAでみほから習得した「躍進射撃(前進中に急停止して撃つ射撃法、操縦手と砲手の阿吽の呼吸が必要な高難度技)」を見事に決めている。その後正面に立って追撃したが、村落内に入ったところで包囲攻撃を受ける。みほの命令で建築物に向け全速で後進したものの入口前面で履帯と転輪に直撃を受け、移動不能に陥った。しかし幸いにして、立ち往生の危機はⅣ号戦車の後進で建物内に無理やり押し込まれたため回避された。
その後降伏勧告とともに猶予時間が与えられ、車長エルヴィンは秋山優花里とともに偵察行に出る。雪の進軍を朗々と歌唱していたのはこの時。「どうせ生きては還らぬつもり」って歌いつつ、ちゃんと役目を果たして無事に帰還。
しかし時間が立つと天候が悪化、吹雪となるにつれ士気が低下する。カバさんチーム四名は入口付近に並んで「やはり、ここは八甲田・・・」「天は我々を見放した・・・!」「隊長ぉ!あの木に見覚えがありますぅ!」と悲壮感を漂わせていた・・・って「八甲田山」の真似じゃねーかなんか余裕だな!
なんだかんだであんこう踊りもあり士気を回復、ついでにⅢ突の修理も終わらせたカバさんチームは他の戦車とともに出撃。包囲戦を突破後、Ⅳ号とともに脇に避けて隠れ、敵の追撃をやり過ごすと敵フラッグ車の追撃に参加した。しかし村落を利用して逃げまわる敵フラッグ車。「回る砲塔が欲しい!」全くです。しかしそこでみほ隊長がカバさんチームに追撃停止を命令。おりょうを除く3名が車外に降り、雪中に穴掘りを開始する。一方おりょうは掘られた穴にドリフトで方向転換しつつ滑りこむ。そして周りから雪でカモフラージュして完成。こうして作られた罠は見事その役を果たし、敵にまったく存在を気づかせぬままにおりょうの砲撃によって敵フラッグ車を撃破。大洗チームの勝利となった。
第10話/第11話/第12話:全国大会決勝戦/黒森峰女学園戦
みほの姉西住まほ率いるパンター軍団20両との正面対決。
10話、開戦前夜のシーンではベンチで4人並んでコンビニ(間違いなくサークルKサンクス)のカツ丼を食べている。
この時右端のおりょうがチームで一人だけ右利きであることが判明した。
序盤ではポルシェティーガーの牽引役として活躍。山頂での陣地戦ではⅤ号戦車パンター1両を撃破、更に『おちょくり作戦』で混乱したⅣ号戦車/70ラングを撃破し、大洗の主力たる意地を見せ付ける。
しかし市街地に突入、マウスに遭遇すると大洗の旗色は一挙に悪化。カモさんチームB1bisもなすすべなくやられてしまう。それを見た左衛門佐は「カモさんチームの仇!」と主砲を発射したが、マウスの装甲に敵う訳がなかった。
直後、三凸はマウスの至近砲撃を受け横転、戦闘不能に陥る。
戦いを終えた一同は「我らの」「歴史に」「今」「幕が下りた」 と語るのだった。
ちなみに
自動車部の整備録によれば動くようにするまでが、あのポルシェティーガーの次に大変だったとの事。というのも前述のとおりこのⅢ号突撃砲、今まで水中に放置されていた為、電装系やバッテリーを始めとするパーツはほぼ全て総とっかえ、部品点検は文字通りネジの1本に至るまでチェックする事となってしまった。まぁそのかいあって、故障一つ起こさない信頼度となった。しかしコレを含め、全ての戦車を一晩で走行可能にしてしまう自動車部とは…
関連動画
以下はおりょうまとめ動画であるが、歴女チームまとめ動画といっても良い出来であるため、一応載せておく。
関連静画
関連商品
関連項目
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