西住みほ(にしずみ みほ)とは、アニメ「ガールズ&パンツァー」の登場人物である。CV:渕上舞。
プロフィール
概要
ガールズ&パンツァーの主人公。高校2年生の16歳大洗女子学園唯一の戦車道経験者であり、隊長も務める。
ちなみに名前の元ネタと思われる「西住小次郎」の出身は熊本県上益城郡甲佐町(熊本市に隣接している)である。
愛称は「みぽりん」(命名:武部沙織)または「西住殿」(命名:秋山優花里)。
アイドルマスターシリーズの萩原雪歩に容姿・性格が酷似していると言う理由で、雪歩と入れ替えたり雪歩と共演したり(ダブルゆきぽ?)した動画が制作されたりとニコ動内でネタにされている。
人物
引っ込み思案で人見知りだが、誰よりも友達想い。また、少しよそ見していると電柱にぶつかったり、机から落としたものを拾おうとしてモノが机やら引き出しやらからばらばら落ちるなど不器用でドジっ娘の描写が描かれている(小説版ではあんこう踊りの振り付けが左右逆等)。
無類のコンビニ好きで、忙しいときでなければ30分以上は店の中をみてまわる。女の子定番のスイーツはもちろん、冷凍食品やカップ麺もチェックするようだが、料理はそこそこ出来る。ただし優柔不断で、アイスクリームをいつまでも選べず、あんこうチームの皆が気をもむ場面などがある。
運が悪いのか、全員で大富豪をしたときは手札が異様に悪く、沙織の苦し紛れのジャンピングチャンスまで最下位だった。とはいえ、勝負所では鬼のような強さを発揮するところは変わらず、最後の最後は革命→一人革命返し→2を3枚で残りのメンツに1枚も出させないで勝利している。
また極度のあがり症で、セリフが決まっているCM製作でもあんこうチームで1人だけ咬んでいたり、人前で喋れと言われるとあわあわして話せないし、インタビューは超がつくほど苦手である(小説版では河嶋桃にマイクを取られている)。
勉強はそれなりに出来るらしく、秋山優花里の数学小テスト対策に付き合って、父親から取り上げられかけた彼女の戦車グッズコレクションを救っている。
『赤毛のアン』が好きで、カナダ・プリンスエドワード島へ行ってみたいと思っている。
美術が苦手で、彼女の描いた絵を見た沙織曰く「何描いてるのかわからない」。
趣味はぬいぐるみ集めで、「ボコられグマのボコ」というシリーズがお気に入り。腕を吊っているのがとくにお気に入りのようで、一緒に寝ているほど。なお、他のチームメイトには理解してもらえていないようだ。
スリーサイズは、B82W56H84となかなかのスタイルである。
実は由緒正しい戦車道の名家である西住家(西住流家元)の出身。母は西住しほ、姉に西住まほがいる。
とある事件が切っ掛けで、戦車道を避けて熊本・黒森峰女学園から茨城県立大洗女子学園に転校してくるが、みほの出自を知っている生徒会により選択必修科目として戦車道の選択を余儀なくされ、一度は失意するもの、沙織と華の影響もあり再び戦車道へと向き合うことを決意する。
戦車に乗り込むといつもの頼りない感じから一転、人が変わったように凛々しい優秀な戦車長となる。
聖グロリアーナ女学院との練習試合の際には、自軍1両(Ⅳ号戦車D型)敵4両(チャーチル歩兵戦車1輌、マチルダⅡ歩兵戦車3輌)の状況から的確な指示でマチルダ3両を撃破し、チャーチルとの一騎打ちにまで持ち込んだ。
全国大会1回戦のサンダース大付属との試合では、窮地に追い詰められ戦意を失ってしまった大洗女子を鼓舞し、勝利へ導いた。また、準決勝でも窮地においてあんこう踊りを踊ることを提案し戦意を高めたりしている。
ただし、劇場版ではエキシビジョンで知波単の暴走を止める事が出来なかったり、大学選抜との試合では救援に来た各学校のおかげで数での不利は無くなったものの急造チームで練度不十分であり、さらには全国大会のように寡兵を率いていたころと打って変わって大所帯を率いなければならない事情から普段通りの大胆な作戦ではなく、定石通りの作戦を実行し失敗に終わるなど普段と違う環境に苦労する面も見られた。
なお、彼女が黒森峰時代に乗っていたⅥ号戦車(TigerⅠ)の砲塔番号は217、これはオットー・カリウスの搭乗していたものと同じである。対する姉の西住まほは212、こちらはミヒャエル・ヴィットマンである。
西住殿軍神伝説(ストーリーのネタバレに注意)
戦車道の家に生まれ、幼い頃から戦車に乗ってきただけあって、こと戦車となると肝が座っており、大洗女子学園戦車道チームの隊長としてたびたび名将ぶりを発揮している。
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この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
アニメ4話の聖グロリアーナ女学院との練習試合では、後ろから襲い来る敵の砲弾を物ともせず「この方が状況が分かり易いから」とキューポラから半身を出し、沙織に心配されても「お言葉に甘えて」10cm程度体を屈めるだけで済ますなど、有能な前線指揮官特有の本能と往年のドイツ戦車乗りを彷彿とさせる勇敢さを示した。
狭隘な地形に誘い込んで高い場所から砲撃を行う作戦が聖グロとの練度の違いから失敗すると、ただちに大洗の市街地に誘い込んでの「もっとこそこそ作戦」でマチルダ4両を撃破させ、IV号とチャーチルの一両同士のゼロ距離射撃にまでもちこむ驚異的な善戦ぶりを示した。聖グロの隊長のダージリンは彼女の善戦ぶりを讃え、聖グロが好敵手にしか贈らないという紅茶を大洗女子に手渡した。
アニメ5話の全国大会1回戦の対サンダース大学付属高校戦では緒戦で敵の通信傍受に苦しめられたが、それを知ってからは、即座にその逆用を思い立ち、敵戦車を嵌めるため巧妙な陥穽を構築。また地形を巧みに読んで敵フラッグ車の位置を見破って、アヒルさんチームの八九式に陽動をかけさせて、敵の半数以上を遊兵として戦況を一時的ではあるが圧倒的な優位に持っていった。しかし、サンダース隊長であるケイが切り札であるファイアフライを前線に投入して 再び戦況は逆転。このピンチに対し、震える手を抑えながら、敵フラッグ車を叩く事に集中するよう僚友を鼓舞した。敵ファイアフライが自車に狙いを定めた事にNTみたいにいち早く気づいて停止を命じ回避。砲手五十鈴華の稜線射撃によって敵フラッグ車を叩くという提言を「危険である」としながらも迷わず採用し、勝利を勝ち取った。
アニメ7話では「頑張りましょう!」と場をしめた場面しか触れられていないが、コミック版2巻では、2回戦の対アンツィオ高校戦で緒戦に敵に峠をとられ苦戦するが、本隊とP40の射線に引きずり込む敵の陽動を見破って、秋山優花里が車長をつとめるルノーB1bisに防戦を任せる一方で、上方から狙撃するP40を叩いて戦況を逆転させたことが描かれている(※最終的には大洗フラッグ車であったⅢ突が敵フラッグ車を撃って勝負が決まった)。
アニメ8話の準決勝プラウダ高校戦においては、緒戦に敵戦車の陣容を見て罠である事を危惧したが、味方の勢いに押されて罠に嵌ってしまう。しかし公式サイトのアニメ9話予告において、雪の降る夜闇の中でキューポラの上にすっくと立ち上がった姿が公開されると、そのあまりの凛々しさにファンから「大洗の軍神」と呼ばれるようになった。
アニメ9話では、絶体絶命の状況や寒さに加え、廃校の話しで意気消沈したチームの士気をあんこう音頭で鼓舞した。その上で包囲網の薄い部分を罠であると見破って、「島津の退き口」を彷彿とさせるインペリアルクロス正面突撃で敵包囲陣の最も分厚い部分にあえて突撃し、カメさんチームの38tに敵の隊列を混乱させ、包囲を突破する。自軍フラッグ車を囮とする作戦でプラウダ本体を引きずりまわし、敵フラッグ車を巧みに孤立させる。その隙に優花里の偵察によって敵フラッグ車を発見し、さらに逃げる敵フラッグ車の動きを読んで、Ⅲ突の待ち伏せによって見事討ち取ることに成功する。
アニメ10話~12話の黒森峰女学園との決勝戦では、開始早々森をショートカットしてきた黒森峰の奇襲及び一斉砲撃を受けてしまう。アリクイさんチームの三式中戦車がたまたまⅣ号の盾になったために、大洗フラッグ車であるⅣ号は撃破を免れると、みほは冷静に大洗の全車に進行方向の森へ逃げ込むように指示。
さらに、煙幕をはる「もくもく作戦」を指示し、動きのおそいP虎をオスマントルコの金角湾山越えよろしくワイヤーでⅣ号とⅢ突とM3リーで小山の陣地まで引き上げた。短時間で小山のうえに陣地を構築する非凡さを示し、予想より早いと黒森峰隊長の姉まほを唸らせた。黒森峰のフラッグ車を攻撃するように見せかけ、その戦力をそぐために「フラッグ車の前の車両」に一点集中砲火を試みるが、まほはそれを見破り、重装甲のヤークトティーガーを盾にして包囲網を築いて大洗を再び砲撃の業火にさらす。みほは、このような戦況になった場合に、かねてから杏と打ち合わせていた「アッシュビー直属部隊の突撃おちょくり作戦」を敢行、ヘッツァーを黒森峰の隊列に突入させ、予測し得ない事態に弱いという黒森峰の弱点を突いて、黒森峰の隊列が混乱したところに砲撃を加えて脱出に成功した。
市街地へ向かう途中の川でウサギさんチームのM3リーがエンストを起こすというピンチにさらされる。以前のトラウマから動揺するも、仲間の激励により自らの「前進する事よりも仲間を助ける事を優先する」という信念を優先。M3リーまで八艘跳び跳んでワイヤーを戦車につなぎ、全車でM3リーを引っ張る渡河を行った。
黒森峰の砲撃を辛うじて回避し市街地に入り込むことに成功するが、そこで敵のⅢ号戦車に遭遇する。市街地を掌握する為にⅢ号を追跡するも、建物の陰に潜んでいたマウスの前に誘い出され、その砲撃を受けてしまう。Ⅲ号戦車は撃破したものの、大洗側もルノーとⅢ突を失い退却を余儀なくされる。。強力なマウスを撃破する手段は存在しないかに思われたが、沙織の発した「戦車が乗っかりそうな戦車」という言葉から攻略のヒントを得る。そして生まれた作戦が、カメさんチームのヘッツァーをマウスの車体の下に潜り込ませて動きを封じ、その隙にアヒルさんチームの八九式をマウスの車体に乗せて砲塔を固定、それにより露出した弱点のエンジン排気口をⅣ号で撃ち抜くというものであった。この奇策で見事マウスを撃破し、黒森峰の選手や観戦者の度肝を抜いた。
市街地では、ウサギさんチームのM3リーに最後尾の火力・装甲に優れるエレファントとヤークトティーガーの処理を任せ、アヒルさんチームの八九式に黒森峰の本隊を巧みに分断させ、レオポンさんチーム(ポルシェティーガー)とⅣ号で、HS地点(廃校になった高校の校舎)で黒森峰フラッグ車と黒森峰本隊をさらに分断させることに成功。ポルシェティーガーが重装甲を生かして、黒森峰本隊の砲撃に対する盾として、まほの乗る黒森峰フラッグ車との一騎打ちの状況を作り出し、数の上での不利を無意味にする見事な戦術を示した。HS地点での黒森峰隊長である姉との一騎打ちは、苦戦しつつもほぼ互角の戦いを見せ、優花里の装填・麻子の操縦・「皆の思いをこめた」華の一撃で、ティーガーの背後に回りこんでエンジン部の破壊に成功し、大洗女子学園を優勝に導いた。
充実した戦力で正面から敵を圧倒する正統派の戦術家である姉まほと違い、明らかに相手より圧倒的に劣る戦力で、かつ彼女を除けば全員が素人という状態の大洗女子学園チームを決勝戦まで引き上げた彼女は、正しく軍神と呼ぶに相応しい天才的戦上手だろう。ダージリンさんだって評価している。みぽりん△。でも西住流としては邪道らしい。
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関連項目
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